東北大学 理学研究科 数学専攻 2017年8月実施 選択問題 [3]
Author
祭音Myyura (Based on L^2's answer refined with GPT 6 Astra)
Description
問題は 8 題ある。3 題を選択して解答すること。
0≤r≤2 とし、
ArBC={(x,y,z)∈R3∣x2+y2+z2=r2},={(x,y,z)∈R3∣x2+y2=1},={(x,y,z)∈R3∣x2+y2+z2≤9}
とする。以下の問いに答えよ。
(1) 各 0<r≤2 に対して、Ar∪B が可微分多様体にならない r の範囲を理由と共に答えよ。理由は簡潔に書くこと。
(2) r=1 のとき、Ar∪(B∩C) の整係数ホモロジー群を求めよ。
(3) 各 0≤r<1 および 1<r≤2 に対して、Ar∪(B∩C) の整係数ホモロジー群を求めよ。
题目描述
本卷共 8 道题,请选择其中 3 道作答。
设 0≤r≤2,并令
ArBC={(x,y,z)∈R3∣x2+y2+z2=r2},={(x,y,z)∈R3∣x2+y2=1},={(x,y,z)∈R3∣x2+y2+z2≤9}.
回答下列问题。
(1) 对 0<r≤2,给出 Ar∪B 不是可微流形的 r 的范围,并简要说明理由。
(2) 当 r=1 时,求 Ar∪(B∩C) 的整系数同调群。
(3) 分别对 0≤r<1 以及 1<r≤2,求 Ar∪(B∩C) 的整系数同调群。
Kai
以下、係数はすべて Z とし、D=B∩C、Xr=Ar∪D とおく。
(1)
求める範囲は
1≤r≤2
である。0<r<1 のとき、球面 Ar と円柱面 B は交わらず、その非交和は 2 次元可微分多様体である。
r≥1 では共通部分は z=±r2−1 上の円である(r=1 では一つの円)。交わりの各点の近傍では、球面と円柱面のそれぞれが共通の円弧で二分され、四つの半円板がその円弧に沿って貼り合わされる。この近傍は平面の開集合と同相ではないので、多様体にならない。r=1 で接平面が一致していても、この局所的な分岐は残る。
(2)
D={(x,y,z)∣x2+y2=1, −8≤z≤8}≅S1×[−8,8].
r=1 のとき A1∩D は赤道 z=0 である。A1 を固定したまま、D 上では (x,y,z)↦(x,y,(1−t)z) と動かすことで、X1 は A1≅S2 に強変形収縮する。したがって
Hq(X1)≅{Z0q=0,2,q=1 または q≥3.
(3)
r=0 では A0 は一点であり、D と交わらない。D≃S1 なので
Hq(X0)≅⎩⎨⎧Z2Z0q=0,q=1,q≥2.
0<r<1 では Xr=Ar⊔D≃S2⊔S1 なので
Hq(Xr)≅⎩⎨⎧Z2Z0q=0,q=1,2,q≥3.
最後に 1<r≤2 とする。h=r2−1 は 0<h≤3<8 を満たし、
Ar∩D={x2+y2=1, z=h}⊔{x2+y2=1, z=−h}≅S1⊔S1.
これら二つの円を部分複体とする有限 CW 分割を Ar,D に取って、Mayer–Vietoris 完全列を用いる。両方の円を同じ角度方向に向き付けると、H1(Ar∩D)→H1(Ar)⊕H1(D) は、全体の符号を除き
Z2⟶Z,(a,b)⟼a+b
である。よって完全列は
0⟶Z⟶H2(Xr)⟶Z2(a,b)↦a+bZ⟶H1(Xr)⟶Z2(a,b)↦(a+b,−a−b)Z2⟶H0(Xr)⟶0
となる。和を取る写像は全射、その核は Z である。したがって 0→Z→H2(Xr)→Z→0 は分裂し、H2(Xr)≅Z2。さらに低次の写像の核も Z なので H1(Xr)≅Z である。結論は
Hq(Xr)≅⎩⎨⎧ZZ20q=0,1,q=2,q≥3(1<r≤2).
Reference