東北大学 理学研究科 化学専攻 2022年8月実施 問題群2
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
[2] A
電気的仕事のような非力学的仕事 δwnonPV がある二次電池などの系を考える。外部から系になされる仕事 δw は、力学的仕事 −PdV と非力学的仕事 δwnonPV の和である。ギブズエネルギー G の全微分は
dG=dU−TdS−SdT+PdV+VdP(1)
である。系に流入する熱を δq とし、空欄を含む関係
dU=δw+δq(ア)
を用いる。温度・圧力一定では
dG=δw+δq−TdS+PdV=δwnonPV+δq−TdS.(4)
式 (4) の等号による議論は、すべての過程が イ である場合に限られる。一般には
dG≤δwnonPV(5)
となる。式 (5) は、外部から非力学的仕事 wnonPV がなされたとき、ギブズエネルギーの増加が wnonPVウ であることを示す。また、系が外部に非力学的仕事 −wnonPV>0 をするとき、ギブズエネルギーの減少の絶対値は −wnonPVエ である。
リチウム・酸素電池の放電反応を
Li→Li++e−(アノード),
2Li++O2+2e−→Li2O2(カソード)
とする。全反応は
2Li+O2→Li2O2(6)
である。300 K における Li2O2 の標準生成ギブズエネルギーを −573 kJmol−1、ファラデー定数を F=9.65×104 Cmol−1 とする。標準酸素分圧での理論最大起電力を オ とする。Li と Li2O2 は固体で、活量は 1 とする。
- 空欄ア、イに入る語句を答えよ。
- クラウジウスの不等式を用いて、式 (4) から式 (5) を導け。
- 300 K における O2、Li、Li2O2 の標準モルエントロピーがそれぞれ 205, 29.1, 56.5 JK−1mol−1 である。Li2O2 の標準モル生成エンタルピーを、導出過程を記して有効数字 3 桁で求めよ。
- 空欄ウ、エに入るものを、I「以下に」、II「以上に」、III「に等しく」から選べ。
- 空欄オを、導出過程を記して単位を含め有効数字 3 桁で求めよ。
- 酸素分圧が小さくなると理論最大起電力はどう変化するか。I「小さくなる」、II「大きくなる」、III「変化しない」、IV「どちらとも言えない」から選び、「酸素の化学ポテンシャル」を用いて理由を述べよ。
[2] B
与えられた1粒子の基底状態の波動関数から、対応するポテンシャルを求める逆問題を考える。x 軸上を運動する質量 m の粒子の基底状態が
φ0(x)=Aexp(−αx2),α>0
で与えられるとする。ただし、A は規格化定数である。ポテンシャルを v(x)、基底状態のエネルギー固有値を E0 とし、v(0)=0 とする。また、ℏ=h/(2π) とする。
-
次の積分公式を用いて、規格化定数 A を α で表せ。
∫−∞∞exp(−λx2)dx=(λπ)1/2(λ>0)
-
φ0(x) に対するシュレディンガー方程式を書け。
-
φ0(x) を代入し、v(x) が x の2次関数であることを示せ。
-
この粒子がバネ定数 k の調和振動子であるとして、α を k,m,ℏ で表せ。
-
E0 を k,m,ℏ で表せ。
-
第一励起状態の波動関数が
φ1(x)=Bxexp(−αx2)
と書けるとき、そのエネルギー固有値 E1 を k,m,ℏ で表せ。
题目描述
[2] A
考虑含有电功等非体积功 δwnonPV 的系统。外界对系统所做的功为 −PdV+δwnonPV,且
dG=dU−TdS−SdT+PdV+VdP.
在恒温恒压条件下,利用空格ア所表示的关系 dU=δw+δq,可得
dG=δwnonPV+δq−TdS.
等式讨论只适用于所有过程均为空格イ所表示的过程;一般有
dG≤δwnonPV.
据此判断空格ウ、エ。选项为 I“不超过”、II“不少于”、III“等于”。
锂氧电池放电时
2Li+O2→Li2O2.
300 K 时 Li2O2 的标准生成 Gibbs 能为 −573 kJmol−1,F=9.65×104 Cmol−1;Li、Li2O2 为活度等于 1 的固体。
- 填写ア、イ。
- 用 Clausius 不等式由上式导出 dG≤δwnonPV。
- 已知 O2、Li、Li2O2 的标准摩尔熵依次为 205, 29.1, 56.5 JK−1mol−1,求 Li2O2 的标准摩尔生成焓,保留 3 位有效数字。
- 从 I、II、III 中选择ウ、エ。
- 求标准氧分压下的理论最大电动势オ,写出单位并保留 3 位有效数字。
- 氧分压减小时,判断理论最大电动势如何变化,并用“氧的化学势”说明理由。
[2] B
考虑由单粒子基态波函数反求对应势能的逆问题。质量为 m 的粒子沿 x 轴运动,其基态波函数为
φ0(x)=Aexp(−αx2),α>0,
其中 A 为归一化常数。记势能为 v(x)、基态能量本征值为 E0,并令 v(0)=0,ℏ=h/(2π)。
-
利用
∫−∞∞exp(−λx2)dx=(λπ)1/2(λ>0)
用 α 表示 A。
-
写出 φ0(x) 满足的 Schrödinger 方程。
-
代入 φ0(x),证明 v(x) 是 x 的二次函数。
-
若该粒子为劲度系数 k 的谐振子,用 k,m,ℏ 表示 α。
-
用 k,m,ℏ 表示 E0。
-
若第一激发态波函数为
φ1(x)=Bxexp(−αx2),
用 k,m,ℏ 表示其能量本征值 E1。
Kai
[2] A
問 1
アは内部エネルギー(熱力学第一法則)、イは可逆過程である。
問 2
クラウジウスの不等式より
dS≥Tδq,
したがって δq−TdS≤0 である。式 (4) に代入して
dG≤δwnonPV
を得る。
問 3
反応 2Li+O2→Li2O2 の標準生成エントロピーは
ΔfS∘=56.5−2(29.1)−205=−206.7 JK−1mol−1.
ΔG=ΔH−TΔS より
ΔfH∘=ΔfG∘+TΔfS∘=−573+300(−0.2067)=−635 kJmol−1.
問 4
ウ:I、エ:II
問 5
可逆放電では ΔrG∘=−nFE∘ であり、n=2 だから
E∘=−2FΔrG∘=2(9.65×104)573×103=2.97 V.
問 6
酸素の化学ポテンシャルは
μO2=μO2∘+RTlnp∘pO2
である。pO2 が小さくなると μO2 が低下し、放電反応の駆動力も小さくなる。したがって
I:小さくなる
である。
[2] B
問 1
1=∫−∞∞∣φ0(x)∣2dx=∣A∣2∫−∞∞exp(−2αx2)dx=∣A∣2(2απ)21
なので、
A=(π2α)41
とすればよい。
問 2
−2mℏ2dx2d2φ0(x)+v(x)φ0(x)=E0φ0(x)
問 3
問 2 のシュレディンガー方程式に φ0(x)=Aexp(−αx2) を代入して整理すると、
次のようになる:
mℏ2α(1−2αx2)+v(x)=E0
よって、 v(0)=0 を考慮すると、
{E0=mℏ2αv(x)=m2ℏ2α2x2
が得られ、 v(x) が x について2次関数であることがわかる。
問 4
問 3 より、
k∴ α=m4ℏ2α2=2ℏmk
がわかる。
問 5
問 3, 4 より、
E0=mℏ2⋅2ℏmk=2ℏmk
がわかる。
問 6
φ1(x) に対するシュレディンガー方程式
−2mℏ2dx2d2φ1(x)+v(x)φ1(x)=E1φ1(x)
に φ1(x)=Bxexp(−αx2) を代入して整理すると、
E1=23ℏmk
を得る。