東北大学 工学研究科 機械・知能系 2017年秋季 電磁気学 第2問
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)
Description
2017年10月・2018年4月入学対象、2017年8月実施。
同軸の長いソレノイド C1,C2 は、ともに長さ L、巻数 N で、半径はそれぞれ r1,r2(r1>r2)である。外側の C1 に電源から I=I0sinωt が流れる。内側の C2 にはスイッチを介して抵抗 R が接続され、最初スイッチは開いている。真空の透磁率を μ0 とし、端効果と巻線の抵抗は無視する。

- マクスウェル方程式からアンペールの法則の積分形を導け。ただし変位電流は無視する。
- マクスウェル方程式からファラデーの法則の積分形を導け。
- C1 内部の磁場を求めよ。
- 電源電圧 V と電源が供給する電力 P を求めよ。
- C2 の両端に生じる誘導電圧 V2 を求めよ。
- スイッチを閉じた場合、C2 の両端電圧と電源の供給電力はどう変わるか。理由とともに述べよ。
题目描述
本题为2017年8月实施、面向2017年10月及2018年4月入学的考试。
两长螺线管同轴,长度均为 L、匝数均为 N,外半径 r1 大于内半径 r2。外管电流 I0sinωt;内管经开关接负载 R,开关起初断开,忽略端效应与绕组电阻。(1)(2)从麦克斯韦方程导出安培及法拉第定律的积分形式;(3)求外管内部磁场;(4)求电源电压与功率;(5)求内管开路电压;(6)说明接通负载后电压与电源功率的变化。
Kai
(1)
変位電流を無視すると ∇×H=J。面 S の境界を向きの整合する閉曲線 C として、ストークスの定理より
∮CH⋅dl=∫SJ⋅dS=Ienc.
(2)
∇×E=−∂B/∂t を固定した面 S 上で積分して
∮CE⋅dl=−dtd∫SB⋅dS=−dtdΦ.
(3)
管内外を通る長方形のアンペール経路をとる。長いソレノイドの外部磁場を無視すれば HL=NI なので
H1=LNI0sinωt.
向きは巻線の電流に対する右ねじの方向である。
(4)
鎖交磁束から自己インダクタンスは L1=μ0N2πr12/L。電源が自己誘導起電力に逆らって加える電圧を正とすると
V=L1I˙=Lμ0N2πr12ωI0cosωt.
瞬時電力と周期平均電力は
P(t)=VI=21L1ωI02sin2ωt,P=0.
磁場への蓄積と電源への返還が交互に生じる。
(5)
C2 に鎖交するのは断面 πr22 の磁束だから、相互インダクタンスは
M=Lμ0N2πr22.
二次側の電圧極性を選んで
V2=MI˙=MωI0cosωt.
端子の取り方を逆にすれば符号は逆になる。
(6)
一次電流を引き続き指定の I0sinωt に保つものとする。二次電流 I2 の正方向を一次磁束の変化を打ち消す向きに選ぶと、L2=μ0N2πr22/L=M として
L2I˙2+RI2=MI˙.
定常状態で δ=tan−1(ωL2/R) とおけば
I2=R2+ω2L22ωMI0cos(ωt−δ),V2′=RI2.
従って二次端子電圧は開路時の R/R2+ω2L22 倍に小さくなり、位相が δ 遅れる。これは二次電流の作る磁場が元の磁束変化を打ち消すためである。一次電圧は V′=L1I˙−MI˙2 に変化し、平均供給電力は
P′=RI22=2(R2+ω2L22)Rω2M2I02>0.
電源は負荷抵抗で消費されるジュール熱を補う。
Reference