埼玉大学 理工学研究科 物質科学専攻 物理学プログラム 2021年9月実施 物理学II 問題1
Author
祭音Myyura (Based on miyake's answer refined with GPT 6 Astra)
Description
2 つの規格化された状態 ∣+⟩,∣−⟩ をもつ量子力学系を考える。これらの状態は、ハミルトニアン H^0 の同じ固有値 E0 の固有状態であり、
H^0∣+⟩H^0∣−⟩=E0∣+⟩,=E0∣−⟩(1)
を満たす。また、これらの状態は、あるエルミート演算子 Q^ の固有状態でもあり、
Q^∣+⟩=+∣+⟩,Q^∣−⟩=−∣−⟩(2)
のように、その固有値で 2 つの状態が区別される。以下の問では、この 2 つの状態以外の状態を考慮する必要はないものとする。
問1 ∣+⟩ と ∣−⟩ が直交すること ⟨−∣+⟩=0 を示せ。
次に、摂動 H^1 を加えた新しいハミルトニアン
H^=H^0+H^1(3)
をもつ量子力学系を考える。∣+⟩,∣−⟩ に対する摂動の作用は、
H^1∣+⟩=Δ∣−⟩,H^1∣−⟩=Δ∣+⟩(4)
によって与えられる。ここで、Δ は正の実数である。
問2 演算子 Q^ とハミルトニアン H^ が交換しないこと H^Q^=Q^H^ を示せ。また、このことが何を意味するかを簡単に述べよ。
問3 H^ の固有値 E1,E2 (E1<E2) を求め、それぞれの固有値に対応する規格化された固有状態 ∣1⟩,∣2⟩ を ∣+⟩,∣−⟩ を使って表せ。
問4 時刻 t における系の状態を ∣ψ(t)⟩ とすると、∣ψ(t)⟩ はシュレーディンガー方程式
iℏdtd∣ψ(t)⟩=H^∣ψ(t)⟩(5)
を満たす。∣ψ(t)⟩ を、∣1⟩,∣2⟩ の線形結合の形
∣ψ(t)⟩=c1(t)∣1⟩+c2(t)∣2⟩(6)
で表すとき、係数関数 c1(t),c2(t) を求めよ。ただし、時刻 t=0 における初期状態を、
∣ψ(0)⟩=a∣1⟩+b∣2⟩(7)
(a,b は複素定数)とする。
問5 時刻 t=0 における初期状態が ∣ψ(0)⟩=∣+⟩ の場合に、∣ψ(t)⟩ を ∣+⟩ と ∣−⟩ の線形結合として表わせ。
問6 問5の場合に、時刻 t で状態が ∣+⟩ にある確率 P+(t) を求めよ。
問7 問5の場合に、時刻 t における演算子 Q^ の期待値 ⟨ψ(t)∣Q^∣ψ(t)⟩ を求めよ。
题目描述
考虑具有两个归一化状态 ∣+⟩,∣−⟩ 的量子力学系统。这两个状态都是哈密顿量 H^0 对应于同一本征值 E0 的本征态,满足
H^0∣+⟩H^0∣−⟩=E0∣+⟩,=E0∣−⟩.(1)
它们也都是某个厄米算符 Q^ 的本征态,且可由本征值区分:
Q^∣+⟩=+∣+⟩,Q^∣−⟩=−∣−⟩.(2)
以下各问无须考虑这两个状态以外的状态。
问1 证明 ∣+⟩ 和 ∣−⟩ 正交,即 ⟨−∣+⟩=0。
接着,考虑加入扰动 H^1 后具有新哈密顿量
H^=H^0+H^1(3)
的系统。扰动对 ∣+⟩,∣−⟩ 的作用为
H^1∣+⟩=Δ∣−⟩,H^1∣−⟩=Δ∣+⟩,(4)
其中 Δ 是正实数。
问2 证明算符 Q^ 与哈密顿量 H^ 不对易,即 H^Q^=Q^H^,并简述其含义。
问3 求 H^ 的本征值 E1,E2 (E1<E2),并用 ∣+⟩,∣−⟩ 表示各自对应的归一化本征态 ∣1⟩,∣2⟩。
问4 设系统在时刻 t 的状态为 ∣ψ(t)⟩,满足薛定谔方程
iℏdtd∣ψ(t)⟩=H^∣ψ(t)⟩.(5)
将其表示为 ∣1⟩,∣2⟩ 的线性组合
∣ψ(t)⟩=c1(t)∣1⟩+c2(t)∣2⟩,(6)
求系数函数 c1(t),c2(t)。初态为
∣ψ(0)⟩=a∣1⟩+b∣2⟩,(7)
其中 a,b 为复常数。
问5 若初态为 ∣ψ(0)⟩=∣+⟩,将 ∣ψ(t)⟩ 表示为 ∣+⟩,∣−⟩ 的线性组合。
问6 在问5的情形下,求时刻 t 处于 ∣+⟩ 态的概率 P+(t)。
问7 在问5的情形下,求时刻 t 算符 Q^ 的期望值 ⟨ψ(t)∣Q^∣ψ(t)⟩。
Kai
Q^ のエルミート性から
⟨−∣Q^∣+⟩=⟨−∣+⟩=−⟨−∣+⟩.
よって ⟨−∣+⟩=0。
H^Q^∣+⟩=E0∣+⟩+Δ∣−⟩,Q^H^∣+⟩=E0∣+⟩−Δ∣−⟩.
差は 2Δ∣−⟩=0 なので、[H^,Q^]=0。この二状態系では、Q の固有状態 ∣+⟩,∣−⟩ はいずれも H^ の固有状態でないため、エネルギーと Q を同時に確定する共通固有状態は存在しない。また、Q は一般に時間発展で保存されない。
正規直交基底 (∣+⟩,∣−⟩) で
H=(E0ΔΔE0),det(H−EI)=(E0−E)2−Δ2.
Δ>0 より
E1=E0−Δ,∣1⟩=2∣+⟩−∣−⟩,E2=E0+Δ,∣2⟩=2∣+⟩+∣−⟩.
シュレーディンガー方程式に展開を代入し、左から ⟨j∣ を掛けると iℏc˙j=Ejcj である。したがって
c1(t)=ae−i(E0−Δ)t/ℏ,c2(t)=be−i(E0+Δ)t/ℏ.
∣+⟩=(∣1⟩+∣2⟩)/2 より a=b=1/2。問4を代入して
∣ψ(t)⟩=e−iE0t/ℏ[cos(ℏΔt)∣+⟩−isin(ℏΔt)∣−⟩].
P+(t)=∣⟨+∣ψ(t)⟩∣2=cos2(ℏΔt).
Q の固有値は ±1 なので
⟨Q^⟩t=P+(t)−P−(t)=cos2(ℏΔt)−sin2(ℏΔt)=cos(ℏ2Δt).
Reference