大阪大学 基礎工学研究科 数理科学 (システム創成専攻) 2024年度 数理科学 [I-6]
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
p と ni (i=1,…,p) は2以上の整数、μ は実数、σe2>0 とし、∑i=1pniai=0 を満たす実数 ai を考える。
eij は独立同分布 N(0,σe2)、Yij=μ+ai+eij とする。n∙=∑ini、
Yˉi∙=ni1j∑Yij,Yˉ∙∙=n∙1i,j∑Yij,
SA=i∑ni(Yˉi∙−Yˉ∙∙)2,Se=i,j∑(Yij−Yˉi∙)2,
σA2=p−11i∑niai2,T=p−1SA−n∙−pSe
とおく。μ,a1,…,ap,σe2 は未知パラメータである。
(1) ∑i,j(Yij−Yˉ∙∙)2=SA+Se を示せ。
(2) E[T] を求めよ。
(3) 次のデータに対し、有意水準5%で以下の検定を行え。多重性は考慮しなくてよい。自由度4、12の t 分布の上側2.5%点は t4(0.025)=2.78, t12(0.025)=2.18、自由度(3,16)の F 分布の上側5%点は F3,16(0.05)=3.24 とする。
| A1 | A2 | A3 | A4 |
|---|
| データ | 1.5, 2.5, 3.5 | 2, 3, 4, 2, 3, 4, 3 | 3, 4, 5, 3, 4, 5, 4 | 3.5, 4.5, 5.5 |
| ni | 3 | 7 | 7 | 3 |
| 平均 | 2.5 | 3.0 | 4.0 | 4.5 |
| 群内平方和 | 2.0 | 4.0 | 4.0 | 2.0 |
(3a) A1,A4 のデータだけを用い、H0:a1=a4 対 H1:a1=a4 の t 検定を行え。
(3b) 全データを用い、H0:a1=a2=a3=a4 対「H0 ではない」の F 検定を行え。総平方和21.5を用いてよい。
Kai
(1)
Yij−Yˉ∙∙=(Yij−Yˉi∙)+(Yˉi∙−Yˉ∙∙)
を二乗して加える。各群で ∑j(Yij−Yˉi∙)=0 なので交差項は消え、右辺は Se+SA となる。
(2)
eˉi=ni−1∑jeij、eˉ=n∙−1∑inieˉi とする。重み付き制約から Yˉi∙−Yˉ∙∙=ai+eˉi−eˉ であり、
Var(eˉi−eˉ)=σe2(ni1−n∙1).
従って
E[SA]=i∑niai2+(p−1)σe2,E[Se]=(n∙−p)σe2,
より E[T]=σA2。
(3a)
共通分散の不偏推定値は sp2=(2+2)/(3+3−2)=1。検定統計量は
t=1(1/3+1/3)2.5−4.5=−6≃−2.45.
自由度4で ∣t∣<2.78 なので、5%水準では H0 を棄却しない。
(3b)
n∙=20、yˉ∙∙=3.5、Se=12、SA=21.5−12=9.5。したがって
F=Se/16SA/3=938≃4.22>3.24.
よって5%水準で H0 を棄却する。4水準の母平均がすべて等しいとはいえない。