大阪大学 基礎工学研究科 数理科学 (システム創成専攻) 2024年度 数理科学 [II-6]
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
n は2以上の整数、θ は実数とする。X1,…,Xn は独立に密度 f(x;θ)=21e−∣x−θ∣(x∈R)に従い、X(1)≤⋯≤X(n) を順序統計量とする。
(1) n が偶数なら、任意の実数 θ に対し
j=1∑n/2∣X(n−j+1)−X(j)∣≤i=1∑n∣X(i)−θ∣
が成り立つことを示せ。
(2) n が奇数のとき、X((n+1)/2) が θ の最尤推定量であることを示せ。
(3) n=3 のとき X(2) は不偏推定量か。理由を述べよ。
Kai
(1)
各 j について三角不等式
∣X(n−j+1)−X(j)∣≤∣X(n−j+1)−θ∣+∣X(j)−θ∣
を加えればよい。
(2)
n=2m+1 とする。尤度は 2−nexp(−∑i∣Xi−θ∣) なので、絶対偏差和を最小にすればよい。(1)と同様に両端から対を作ると
i∑∣Xi−θ∣≥j=1∑m(X(n−j+1)−X(j))+∣X(m+1)−θ∣.
θ=X(m+1) は各対の区間内にあり、すべての三角不等式で等号を成立させ、最後の項も0にする。よって θ^=X(m+1) は最尤推定量である。
(3)
Zi=Xi−θ とすれば各 Zi は原点対称であり、(Z1,Z2,Z3) と (−Z1,−Z2,−Z3) は同分布。符号反転で中央値も反転するので、Z(2) の分布は原点対称である。
∣Z(2)∣≤∑i∣Zi∣ より可積分だから E[Z(2)]=0。従って E[X(2)]=θ であり不偏である。