大阪大学 基礎工学研究科 数理科学 (システム創成専攻) 2023年度 数理科学 I [3]
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
z は複素数とする。P1={−3}、C∖P1 上の関数を g1(z)=−2/(z+3) とする。n≥2 に対して、集合 Pn と C∖Pn 上の関数 gn を
Pn={z∈C∖Pn−1∣gn−1(z)=−3},
gn(z)={g1(gn−1(z))0z∈/Pn−1, z∈/Pn,z∈Pn−1, z∈/Pn
と定める。
(1) P2,g2(z) を求めよ。
(2) 数列 {an}n=1∞,{bn}n=1∞,{cn}n=1∞,{dn}n=1∞ を
(a1c1b1d1)=(01−23),(an+1cn+1bn+1dn+1)=(01−23)(ancnbndn)
によって帰納的に定める。すべての n≥1 に対して
Pn={−dn/cn},gn(z)=cnz+dnanz+bn(z∈/Pn)
を証明せよ。
(3) C を円 ∣z∣=3 の反時計回りの周回とする。limn→∞2n∫Cgn(z)dz を求めよ。
Kai
(1)
−2/(z+3)=−3 より
P2={−7/3},g2(z)=−3z+72z+6.
この式は z=−3 でも 0 となり、指定された定義と一致する。
(2)
M=(01−23) とおく。行列の積または帰納法により
Mn=(2−2n2n−12−2n+12n+1−1),detMn=2n.
特に cn=0 であり、分子・分母に共通零点はない。
n で主張を仮定すると、gn(z)=−3 は
(an+3cn)z+bn+3dn=cn+1z+dn+1=0
と同値である。この零点は −dn/cn と異なるので Pn+1={−dn+1/cn+1}。また
g1(gn(z))=(an+3cn)z+bn+3dn−2(cnz+dn)=cn+1z+dn+1an+1z+bn+1.
旧極 z=−dn/cn では右辺が 0 になり、延長の定義とも一致する。n=1 は明らかなので帰納法が完了する。
(3)
n≥2 では唯一の極は −2−1/(2n−1) で ∣z∣<3 にある。留数は
Res(gn)=−cn2detMn=−(2n−1)22n.
よって
2n∫Cgn(z)dz=−2πi(2n−1)222n⟶−2πi.