大阪大学 基礎工学研究科 数理科学 (システム創成専攻) 2023年度 数理科学 II [9]
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
実数値確率変数 X の積率母関数 M(t)=E[etX] が全実数 t で存在するとき、ψ(t)=logM(t) をキュムラント母関数、正の整数 m に対し κm=ψ(m)(0) を m 次キュムラントという。
p は正の整数とし、実数値確率変数 X1,…,Xp は独立で、各積率母関数は全実数で存在するとする。Xj のキュムラント母関数を ψj、m 次キュムラントを κm(j) とし、aj∈R とする。∑jajXj の m 次キュムラントを κm(a1,…,ap) とする。
(1) ∑jajXj のキュムラント母関数を求めよ。
(2) κm(a1,…,ap) を求めよ。
(3) κ2(a1,…,ap) を V[Xj] で表せ。
(4) ∑jaj2=1 なら
min{0,κ4(1),…,κ4(p)}≤κ4(a1,…,ap)≤max{0,κ4(1),…,κ4(p)}
を示せ。
Kai
(1)
独立性から積率母関数は ∏jMj(ajt)。対数をとって
ψ(t)=j=1∑pψj(ajt).
(2)
m 回微分し t=0 とすると
κm(a1,…,ap)=j=1∑pajmκm(j).
(3)
ψj′′(0)=Mj′′(0)−Mj′(0)2=V[Xj] より
κ2(a1,…,ap)=j=1∑paj2V[Xj].
(4)
0≤aj2≤1 より s=∑jaj4≤∑jaj2=1。 (2) より
κ4(a1,…,ap)=j∑aj4κ4(j)+(1−s)⋅0
は 0,κ4(1),…,κ4(p) の凸結合である。したがってその最小値と最大値の間にある。