大阪大学 基礎工学研究科 数理科学 (システム創成専攻) 2023年度 数理科学 II [6]
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
n を正の整数、k を 1≤k≤n なる整数とする。独立同分布な実数値確率変数 X1,…,Xn の分布関数 F は微分可能で、密度 f=F′ をもつ。順序統計量を X(1)≤⋯≤X(n) とし、X(k) の確率密度関数を fX(k) とする。x∈R に対し
φk(x)=(k−1)!(n−k)!n!(1−F(x))n−kF(x)k−1f(x)
と定める。
(1) f の連続点で fX(n)=φn を示せ。
(2) 任意の k=1,…,n について、f の連続点で fX(k)=φk を示せ。
(3) f は点 a∈R を除いて連続で、x≤a で f(x)=0、x>a で f(x)>0 とする。開区間 (a,∞) 上で F は逆関数 F−1:(0,1)→(a,∞) をもつ。このとき
E[X(k)]=∫01F−1(y)(k−1)!(n−k)!n!(1−y)n−kyk−1dy
を示せ。
(4) f(x)=x−2 (x>1)、f(x)=0 (x≤1) のとき、p∈(0,1) に対し limn→∞E[X(⌊np⌋)] を求めよ。
ここで、⌊x⌋ は実数 x 以下の最大の整数を表す。また、2つの正の整数 l,m に対して
∫01(1−y)l−1ym−1dy=(l+m−1)!(l−1)!(m−1)!
が成り立つことを用いてもよい。
Kai
(1)
独立性より P(X(n)≤x)=F(x)n。微分すると nF(x)n−1f(x)=φn(x)。
(2)
X(k)≤x とは n 個中少なくとも k 個が x 以下となることである。よって
P(X(k)≤x)=j=k∑n(jn)F(x)j(1−F(x))n−j.
微分し、j(jn)=n(j−1n−1)、(n−j)(jn)=n(jn−1) を用いると隣接項が相殺され、φk(x) が残る。
(3)
(2) の密度を用いた期待値の積分に y=F(x)、dy=f(x)dx を代入すればよい。X(k)>a なので期待値は拡張実数としても定義され、発散する場合は両辺とも +∞ と解する。
(4)
F(x)=1−1/x (x>1) なので F−1(y)=1/(1−y)。1≤k<n ならベータ積分から
E[X(k)]=(k−1)!(n−k)!n!∫01yk−1(1−y)n−k−1dy=n−kn.
十分大きな n で 1≤⌊np⌋<n となるから
n→∞limE[X(⌊np⌋)]=1−p1.