大阪大学 基礎工学研究科 数理科学 (システム創成専攻) 2023年度 数理科学 II [5]
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
X=C([0,1],R)、d(f,g)=max0≤x≤1∣f(x)−g(x)∣ とする。
F(f)(x)=∫0x{sf(s)+1}ds,f0=0,fn=F(fn−1),h(x)=k=1∑∞(2k−1)!!x2k−1
と定める。ただし F:X→X、x∈[0,1]、n∈N である。ここで (2k−1)!!=(2k−1)(2k−3)⋯3⋅1。
(1) d(F(f),F(g))≤d(f,g)/2 を示せ。
(2) 帰納法で fn(x)=∑k=1nx2k−1/(2k−1)!! を示せ。
(3) h は各点で絶対収束し、sup0≤x≤1∣fn(x)−h(x)∣≤1/(2n−1n!) を示せ。
(4) h∈X、h=F(h) を示せ。
(5) h(x)=ex2/2∫0xe−s2/2ds を示せ。
Kai
(1)
∣F(f)(x)−F(g)(x)∣≤∫0xsd(f,g)ds=2x2d(f,g)≤21d(f,g).
上限をとればよい。
(2)
f1(x)=x。n−1 で成立するとき
F(fn−1)(x)=x+k=1∑n−1(2k+1)(2k−1)!!x2k+1=k=1∑n(2k−1)!!x2k−1.
よって帰納法で成立する。
(3)
(2k−1)!!≥2k−1(k−1)! なので、絶対値の級数は ∑j≥01/(2jj!) で支配される。さらに
xsup∣h(x)−fn(x)∣≤j=n∑∞2jj!1≤2nn!1ℓ=0∑∞2−ℓ=2n−1n!1.
(4)
(3) より連続関数列 fn は h に一様収束するので h∈X。(1) より
d(F(h),h)≤21d(h,fn)+d(fn+1,h)⟶0.
ゆえに F(h)=h。
(5)
(4) と微積分の基本定理より h′=xh+1,h(0)=0。したがって
(e−x2/2h(x))′=e−x2/2.
0 から x まで積分して所定の表示を得る。