大阪大学 基礎工学研究科 数理科学 (システム創成専攻) 2022年度 数理科学 II [9]
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
n は正の整数、λ は正の実数で未知のパラメータとする。独立な実数値確率変数 X1,…,Xn は、各 i=1,…,n に対して P(Xi=x)=e−λλx/x! (x=0,1,…) を満たす。β=V[X1] とおく。
(1) V[X1] を求め、β を λ で表せ。
(2) β の最尤推定量 βn を求めよ。
(3) βn は β の不偏推定量か。理由を付して答えよ。
Kai
(1)
E[X1]=λ、E[X1(X1−1)]=λ2 より
V[X1]=λ,β=λ.
(2)
S=∑iXi>0 のとき、対数尤度 −nλ+Slogλ+C の最大点は λ=S/n。したがって
βn=Xn.
ただし S=0 では尤度 e−nλ は λ>0 上で最大値をとらず、厳密には最尤推定値が存在しない。パラメータ空間の閉包 λ≥0 を許せば、上式は全標本で定義される。
(3)
閉包上の最尤推定量 Xn を考える。平方根の狭義凹性と V[Xn]=λ/n>0 より、Jensen の不等式は狭義となり
E[Xn]<E[Xn]=λ=β.
したがって不偏ではない。