大阪大学 基礎工学研究科 数理科学 (システム創成専攻) 2022年度 数理科学 II [8]
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
n は正の整数、μ は実数とする。X1,…,Xn は独立な実数値の N(μ,1) 変数とし、その分布を Pμ と表す。Xn=n−1∑iXi、標準正規分布関数を Φ とし、
Fμ(x)=Pμ(Xn≤x∣nXn>1.96)
と定める。対応する密度を fμ とする。
(1) Fμ を Φ で表せ。
(2) x2>x1>1.96/n、μ2>μ1 に対し fμ2(x2)/fμ1(x2)>fμ2(x1)/fμ1(x1) を示せ。
(3) x>1.96/n、μ2>μ1 に対し
{1−Fμ2(x)}Fμ1(x)>{1−Fμ1(x)}Fμ2(x)
を示せ。
(4) 0<α<1 とする。μ≤0 なら Pμ(nXn≥cα∣nXn>1.96)≤α、μ>0 なら同確率が α より大きくなるような cα を Φ とその逆関数 Φ−1 を用いて表せ。
Kai
(1)
a=1.96/n とおく。
Fμ(x)=⎩⎨⎧01−Φ(n(a−μ))Φ(n(x−μ))−Φ(n(a−μ))x≤a,x>a.
(2)
x>a において、x に依存しない正定数 C を用いて
fμ1(x)fμ2(x)=Cexp(n(μ2−μ1)x−2n(μ22−μ12)).
μ2−μ1>0 より狭義単調増加である。
(3)
a<s<x<t に対して (2) より
fμ2(t)fμ1(s)>fμ1(t)fμ2(s).
s∈(a,x),t∈(x,∞) 上で二重積分すれば所定の不等式を得る。これは Fμ2(x)<Fμ1(x) と同値である。
(4)
μ=0 で条件付き上側確率を α にすれば、(3) の狭義単調性により両条件を満たす。
1−Φ(1.96)1−Φ(cα)=α
を解いて
cα=Φ−1(1−α{1−Φ(1.96)}).