大阪大学 基礎工学研究科 数理科学 (システム創成専攻) 2021年度 数理科学 II [6]
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
独立な確率変数 Xn は有限集合 Sn={xn1,…,xnmn}⊂R に値をとり、P(Xn=xnj)=pnj>0、∑jpnj=1 とする。μn=E[Xn] とおき、
un=E[max(X1,…,Xn)],v1=μ1,vn=E[max(Xn,vn−1)] (n≥2),wn=max(μ1,…,μn)
と定める。
(1) すべての n に対して vn≥wn を示せ。
(2) n≥2,x∈Sn に対し、E[max(X1,…,Xn)∣Xn=x]=E[max(X1,…,Xn−1,x)] を示せ。
(3) n≥2 に対して un≥E[max(Xn,un−1)] を示せ。
(4) すべての n に対して un≥vn を示せ。
Kai
(1)
vn≥E[Xn]=μn かつ vn≥vn−1。v1=μ1 から帰納法で vn≥maxj≤nμj。
(2)
独立性から、Xn=x を条件としても (X1,…,Xn−1) の同時分布は変化しない。よって両辺とも
j1,…,jn−1∑max(x1j1,…,xn−1,jn−1,x)k=1∏n−1pkjk
に等しい。
(3)
Mn−1=max(X1,…,Xn−1) とする。凸関数 t↦max(t,x) への Jensen の不等式から
E[max(Mn−1,x)]≥max(E[Mn−1],x)=max(un−1,x).
(2) を用いて Xn について平均すればよい。
(4)
u1=v1。un−1≥vn−1 ならば (3) と最大値の単調性より
un≥E[max(Xn,un−1)]≥E[max(Xn,vn−1)]=vn.
帰納法から成立する。