大阪大学 基礎工学研究科 数理科学 (システム創成専攻) 2021年度 数理科学 II [4]
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
X を有界な実数列全体とし、x=(xk),y=(yk)∈X に対して d(x,y)=supk∈N∣xk−yk∣ と定める。
(1) d は X 上の距離であることを示せ。
(2) (X,d) は完備であることを示せ。実数の性質は証明なしに用いてよい。
Kai
(1)
x,y が有界なので d(x,y)<∞。非負性、対称性、d(x,y)=0⟺x=y は明らかである。また各 k に対し
∣xk−zk∣≤∣xk−yk∣+∣yk−zk∣≤d(x,y)+d(y,z).
上限をとれば三角不等式を得る。
(2)
x(j)=(xk(j)) をコーシー列とする。各 k について ∣xk(j)−xk(ℓ)∣≤d(x(j),x(ℓ)) なので、実数の完備性から極限 xk が存在する。
ε>0 に対し、j,ℓ≥N なら全 k で ∣xk(j)−xk(ℓ)∣<ε とできる。ℓ→∞ とすると ∣xk(j)−xk∣≤ε。特に x は有界で、上限をとると d(x(j),x)≤ε。よって x(j)→x∈X。