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大阪大学 基礎工学研究科 機能創成専攻(機械科学) 2025年8月実施 機械科学II 問題2

Author​

祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)

Description​

図2-1(a)に示すように,A点,B点,およびC点で単純支持された長さ 3L3L のはりADのたわみ変形について考える。このはりに対して,AB間の中心に集中荷重 PP を負荷し,BC間に単位長さあたり ww の等分布荷重を負荷する。このとき,3つの支点に生じる支持反力と,D点でのたわみを次の手順で求めよ。ただし,はりADの曲げ剛性は EIEI で一定とする。

(1) 図2-1(b)に示すように,はりADからAB間を仮想的に切り出す。切り出されたはりのB点に働く曲げモーメントを MBM_B とするとき,A点とB点に生じる支持反力,およびA点とB点におけるはりのたわみ角の大きさをそれぞれ求めよ。

(2) 図2-1(c)に示すように,はりADからBC間を仮想的に切り出す。切り出されたはりのB点に働く曲げモーメントを MBM_B とするとき,B点とC点に生じる支持反力,およびB点とC点におけるはりのたわみ角の大きさをそれぞれ求めよ。

(3) 問(1),(2)の結果を用いて,B点におけるたわみ角の連続性から曲げモーメント MBM_B を求めよ。

(4) 問(3)の結果を用いて,はりADの3つの支点A,B,Cに生じる支持反力をそれぞれ求めよ。

(5) はりADのD点で生じるたわみを求めよ。ただし,たわみの符号は下向きを正とする。

図2-1 はりADの荷重と支持条件、および切り出したAB間とBC間

题目描述​

考虑图2-1(a)所示长度为 3L3L 的梁AD,在A、B、C三点简支。AB段中点承受集中载荷 PP,BC段承受单位长度载荷为 ww 的均布载荷。按照以下步骤求三个支点的支座反力和D点的挠度。梁AD的抗弯刚度 EIEI 为常量。

(1) 如图2-1(b),从梁AD中假想截取AB段。设截取出的梁在B点受到的弯矩为 MBM_B,分别求A、B两点的支座反力和转角大小。

(2) 如图2-1(c),从梁AD中假想截取BC段。设截取出的梁在B点受到的弯矩为 MBM_B,分别求B、C两点的支座反力和转角大小。

(3) 利用第(1)、(2)问的结果,根据B点转角的连续性求弯矩 MBM_B。

(4) 利用第(3)问的结果,分别求梁AD在A、B、C三个支点的支座反力。

(5) 求梁AD在D点的挠度,以向下为正。

Kai​

支持反力は上向きを正とする。曲げモーメント MBM_B の正方向は図2-1(b),(c)に従う。各区間の座標を右向き,たわみ vv を上向きにとり,たわみ角を θ=dv/dx\theta=dv/dx とする。したがって,θ>0\theta>0 は右上がり,θ<0\theta<0 は右下がりを表す。

(1)​

AB間を切り出したときのB点の反力を RB(AB)R_B^{(AB)} とする。B点まわりのモーメントと鉛直力のつり合いより,

−RAL+PL2+MB=0,RA+RB(AB)=P.\begin{aligned} -R_A L+\frac{PL}{2}+M_B&=0,\\ R_A+R_B^{(AB)}&=P. \end{aligned}

よって,

RA=P2+MBL,RB(AB)=P2−MBL.\boxed{\begin{aligned} R_A&=\frac P2+\frac{M_B}{L},\\ R_B^{(AB)}&=\frac P2-\frac{M_B}{L}. \end{aligned}}

中央集中荷重と右端モーメントによるたわみ角を重ね合わせると,

θA=−PL216EI−MBL6EI,θB(AB)=PL216EI+MBL3EI.\begin{aligned} \theta_A&=-\frac{PL^2}{16EI}-\frac{M_B L}{6EI},\\ \theta_B^{(AB)}&=\frac{PL^2}{16EI}+\frac{M_B L}{3EI}. \end{aligned}

したがって,求めるたわみ角の大きさは

∣θA∣=∣PL216EI+MBL6EI∣,∣θB(AB)∣=∣PL216EI+MBL3EI∣.\boxed{ \begin{aligned} |\theta_A|&=\left|\frac{PL^2}{16EI}+\frac{M_B L}{6EI}\right|,\\ |\theta_B^{(AB)}|&=\left|\frac{PL^2}{16EI}+\frac{M_B L}{3EI}\right|. \end{aligned}}

(2)​

CD間には荷重がなく,D点は自由端なので,CD間の曲げモーメントは0であり,MC=0M_C=0 である。BC間を切り出したときのB点の反力を RB(BC)R_B^{(BC)} とすると,C点まわりのモーメントと鉛直力のつり合いより,

−RB(BC)L+wL22−MB=0,RB(BC)+RC=wL.\begin{aligned} -R_B^{(BC)}L+\frac{wL^2}{2}-M_B&=0,\\ R_B^{(BC)}+R_C&=wL. \end{aligned}

したがって,

RB(BC)=wL2−MBL,RC=wL2+MBL.\boxed{\begin{aligned} R_B^{(BC)}&=\frac{wL}{2}-\frac{M_B}{L},\\ R_C&=\frac{wL}{2}+\frac{M_B}{L}. \end{aligned}}

等分布荷重と左端モーメントによるたわみ角を重ね合わせると,

θB(BC)=−wL324EI−MBL3EI,θC=wL324EI+MBL6EI.\begin{aligned} \theta_B^{(BC)}&=-\frac{wL^3}{24EI}-\frac{M_B L}{3EI},\\ \theta_C&=\frac{wL^3}{24EI}+\frac{M_B L}{6EI}. \end{aligned}

よって,たわみ角の大きさは

∣θB(BC)∣=∣wL324EI+MBL3EI∣,∣θC∣=∣wL324EI+MBL6EI∣.\boxed{ \begin{aligned} |\theta_B^{(BC)}|&=\left|\frac{wL^3}{24EI}+\frac{M_B L}{3EI}\right|,\\ |\theta_C|&=\left|\frac{wL^3}{24EI}+\frac{M_B L}{6EI}\right|. \end{aligned}}

(3)​

B点では,符号を含めたたわみ角が連続する。したがって,θB(AB)=θB(BC)\theta_B^{(AB)}=\theta_B^{(BC)} より,

PL216EI+MBL3EI=−wL324EI−MBL3EI.\frac{PL^2}{16EI}+\frac{M_B L}{3EI} =-\frac{wL^3}{24EI}-\frac{M_B L}{3EI}.

これを解くと,

MB=−3PL+2wL232.\boxed{M_B=-\frac{3PL+2wL^2}{32}}.

負号は,B点で上に凸になる向きの曲げモーメントが生じることを表す。

(4)​

(3)の MBM_B を代入し,B点では両区間の反力を加える。

RA=P2+MBL=13P32−wL16,RB=RB(AB)+RB(BC)=11P16+5wL8,RC=wL2+MBL=7wL16−3P32.\boxed{ \begin{aligned} R_A&=\frac P2+\frac{M_B}{L} =\frac{13P}{32}-\frac{wL}{16},\\ R_B&=R_B^{(AB)}+R_B^{(BC)} =\frac{11P}{16}+\frac{5wL}{8},\\ R_C&=\frac{wL}{2}+\frac{M_B}{L} =\frac{7wL}{16}-\frac{3P}{32}. \end{aligned}}

反力が負となる場合,その向きは下向きである。これらは RA+RB+RC=P+wLR_A+R_B+R_C=P+wL を満たす。

(5)​

CD間は曲げモーメントが0なので,たわみ曲線はC点での接線を延長した直線となる。vC=0v_C=0,CD=LCD=L より,vD=LθCv_D=L\theta_C である。

θC=wL324EI+MBL6EI=wL332EI−PL264EI.\theta_C=\frac{wL^3}{24EI}+\frac{M_B L}{6EI} =\frac{wL^3}{32EI}-\frac{PL^2}{64EI}.

問題の指定に合わせて下向きを正とすると,D点のたわみは

δD=−LθC=PL3−2wL464EI=L3(P−2wL)64EI.\boxed{\begin{aligned} \delta_D&=-L\theta_C=\frac{PL^3-2wL^4}{64EI}\\ &=\frac{L^3(P-2wL)}{64EI}. \end{aligned}}

P<2wLP<2wL ならD点は上がり,P>2wLP>2wL なら下がる。P=2wLP=2wL のとき,D点のたわみは0となる。

補足:P=wLP=wL の場合​

次の図は,P=wLP=wL の場合のせん断力図,曲げモーメント図およびたわみ曲線である。横軸はA点からの距離 x/Lx/L とし,縦軸はそれぞれ図中の量で無次元化している。曲げモーメントは下に凸になる向きを正とし,図では正の値を上側に描いている。たわみ vv も上向きが正なので,問(5)の δD\delta_D とは符号が逆になる。

P=wLの場合のせん断力図、曲げモーメント図およびたわみ曲線(祭音Myyura作成)

Reference​