大阪大学 基礎工学研究科 機械科学 (機能創成専攻) 2022年8月実施 機械科学I 問題3
Author
Miyake, 祭音Myyura
Description
確率、エントロピー、及びそれに係る数学的基礎について次の問に答えよ。
(1) 区間 [0,∞) で定義された連続関数 f(x) が
f(x)f(x+y)≥0,=f(x)+f(y),x∈[0,∞)(i)x,y∈[0,∞)(ii)
を満足するとき、以下を示せ。
(a) x1,x2∈[0,∞)、x2>x1 に対し、f(x2)≥f(x1) が成り立つ。
(b) 任意の非負の整数を n とするとき、f(nx)=nf(x)、x∈[0,∞) が成り立つ。
(c) 任意の整数 m≥0,n>0 に対し、有理数 r=m/n として、f(rx)=rf(x)、x∈[0,∞) が成り立つ。
(d) c を非負の実数とするとき、f(x)=cx、x∈[0,∞) が成り立つ。
(2) 区間 (0,1] で定義された連続関数 I(p) が
I(p)I(pq)I(21)≥0,=I(p)+I(q),=1p∈(0,1],p,q∈(0,1],
を満足するとき、以下を示せ。
(e) p=2−x、x∈[0,∞) とおき、f(x)=I(p) とする。このとき f(x) は問 (1) の条件 (i)、(ii) を満足する。
(f) I(p)=−log2p、p∈(0,1] が成り立つ。
(3) N 個の事象が離散確率分布
p=(p1,p2,…,pN),pi≥0 (i=1,2,…,N),i=1∑Npi=1
に従うとき、以下によって定義される量
H(p)=i=1∑N(−pilog2pi)
をエントロピーと呼ぶ。ただし、pi=0 のとき、−pilog2pi=0 とする。確率分布の制約条件 ∑i=1Npi=1 のもとでエントロピー関数 H(p) が極値をとる点を考えることで、エントロピーを最大にする確率分布 p∗ 及びそのときのエントロピー H(p∗) を求めよ。
题目描述
回答下列有关概率、熵及其数学基础的问题。
(1) 定义在 [0,∞) 上的连续函数 f(x) 满足
f(x)f(x+y)≥0,=f(x)+f(y),x∈[0,∞)(i)x,y∈[0,∞)(ii).
证明下列结论。
(a) 对 x1,x2∈[0,∞) 且 x2>x1,有 f(x2)≥f(x1)。
(b) 对任意非负整数 n,有 f(nx)=nf(x),x∈[0,∞)。
(c) 对任意整数 m≥0,n>0,令有理数 r=m/n,则 f(rx)=rf(x),x∈[0,∞)。
(d) 以 c 表示非负实数时,有 f(x)=cx,x∈[0,∞)。
(2) 定义在 (0,1] 上的连续函数 I(p) 满足
I(p)I(pq)I(21)≥0,=I(p)+I(q),=1.p∈(0,1],p,q∈(0,1],
证明下列结论。
(e) 令 p=2−x,x∈[0,∞),并定义 f(x)=I(p),则 f(x) 满足 (1) 的条件 (i)、(ii)。
(f) I(p)=−log2p,p∈(0,1]。
(3) N 个事件服从离散概率分布
p=(p1,p2,…,pN),pi≥0 (i=1,2,…,N),i=1∑Npi=1.
定义熵为
H(p)=i=1∑N(−pilog2pi),
其中 pi=0 时约定 −pilog2pi=0。在约束 ∑i=1Npi=1 下,考虑熵函数 H(p) 取极值的点,求使熵最大的概率分布 p∗ 及相应的熵 H(p∗)。
Kai
(1)
(a)
a=x2−x1 とおくと、 a>0 であるから、与えられた条件式 (i) より
f(a)≥0 がわかる。
よって、
f(x2)=f(x1+a)=f(x1)+f(a) (∵ (ii) )≥f(x1)
がわかる。
(b)
与えられた条件式 (ii) で x=y=0 とおくことで
f(0)=0
がわかる。
よって、 n=0 のとき
f(nx)=nf(x)
が成り立つことがわかる。
また、 n=1,2,⋯ のとき
f(nx)=f(x+x+⋯+x)=f(x)+f(x)+⋯+f(x) (∵ (ii) )=nf(x)
が成り立つ。
(c)
f(rx)=f(nmx)=mf(n1x) (∵ (b) )=rnf(n1x)=rf(n⋅n1x) (∵ (b) )=rf(x)
(d)
x が正の有理数のとき、
f(x)=f(x⋅1)=xf(1) (∵ (c) )=cx (c=f(1)≥0)
である。
f は連続関数であることから、
x∈[0,∞) について
f(x)=cx (c=f(1)≥0)
が成り立つことがわかる。
(2)
(e)
f(x) が問 (1) の条件 (i) を満足することは、次のようにしてわかる:
f(x)=I(2−x)≥0. (∵I(p) に関する1番目の条件 )
f(x) が問 (1) の条件 (ii) を満足することは、次のようにしてわかる:
f(x+y)=I(2−(x+y))=I(2−x⋅2−y)=I(2−x)+I(2−y)(∵I(p) に関する2番目の条件 )=f(x)+f(y).
また、I と x↦2−x は連続なので、f も連続である。
(f)
(d), (e) より、
I(p)=f(−log2p)=−clog2p (c≥0)
がわかる。
さらに I(p) に関する3番目の条件から c=1 がわかり、
I(p)=−log2p
を得る。
(3)
N=1 なら p1=1,H=0。以下 N≥2 とする。内部 pi>0 では、Lagrange 乗数 λ を用いて
L=−ln21i=1∑Npilnpi+λ(i=1∑Npi−1)
と置く。停留条件は
−ln2lnpi+1+λ=0,
なので全ての pi が等しく、pi∗=1/N となる。Hessian の対角成分は −1/(piln2)<0 で、内部では厳密に凹である。境界で正の確率を持つ事象が K<N 個なら、その面上での最大値は同じ計算により log2K<log2N。よって全体の最大値は
p∗=(1/N,…,1/N),H(p∗)=log2N.
Reference