大阪大学 基礎工学研究科 電子光科学 (システム創成専攻) 2020年度 電子光科学 [I-4]
Author
Miyake, 祭音Myyura
Description
通信路の入力の確率変数を X、そのエントロピーを H(X)、出力の確率変数を Y、そのエントロピーを H(Y)、X に対する Y の条件付きエントロピーを H(Y∣X)、Y に対する X の条件付きエントロピーを H(X∣Y) とする。入力アルファベットを A、出力アルファベットを B、入力記号と出力記号をそれぞれ x∈A,y∈B として、同時確率を P(x,y)、周辺確率を P(x),P(y)、条件付き確率を P(y∣x),P(x∣y) とする。以下の問に答えよ。
(1) 同時エントロピー H(X,Y) を、H(X),H(Y),H(Y∣X),H(X∣Y) のうち必要なもので表す式を導出せよ。
(2) 出力記号 y を受信することによって、入力記号 x について得た情報量を求めよ。
(3) 問 (2) の結果から相互情報量 I(X;Y) を導出し、H(X),H(Y),H(Y∣X),H(X∣Y) のうち必要なもので表せ。
(4) I(Y;X)=I(X;Y) であることを示せ。
Kai
以下、対数の底を 2 とする。
(1)
P(x,y)=P(x)P(y∣x) を用いると
H(X,Y)=−x,y∑P(x,y)log2P(x)−x,y∑P(x,y)log2P(y∣x)=H(X)+H(Y∣X).
同様に P(x,y)=P(y)P(x∣y) を用いて
H(X,Y)=H(X)+H(Y∣X)=H(Y)+H(X∣Y).
(2)
受信前後の自己情報量の差であるから、P(x,y)>0 に対して
i(x;y)=log2P(x)P(x∣y)=log2P(x)P(y)P(x,y).
(3)
(2) を同時確率で平均して
I(X;Y)=x,y∑P(x,y)log2P(x)P(y)P(x,y)=H(X)+H(Y)−H(X,Y)=H(X)−H(X∣Y)=H(Y)−H(Y∣X).
(4)
H(X)+H(Y)−H(X,Y) は X,Y の交換で変わらないので I(Y;X)=I(X;Y)。