大阪大学 基礎工学研究科 電子光科学 (システム創成専攻) 2013年度 電子光科学 [II-3]
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
立下りで反応するJKフリップフロップ4個、AND回路、NOR回路からなる2進数4桁の同期式カウンタを考える。4個の出力を順に A,B,C,D とし、全FFに同じクロックを接続する。第1段の J,K はHに、第2段はともに A に接続する。第3段の J,K は A,B を入力とするNORの出力、第4段の J,K はそのNOR出力と C を入力とするANDの出力に接続する。Z は A,B,C,D を入力とする4入力NORの出力である。
(1) 初期値を A=B=C=D=L とし、16個のクロックパルスに対する各出力の時間変化を示せ。第 i パルスの立上りを tui、立下りを tdi とする。
(2) A,B,C,D はカウント数の何桁目に対応するか。Hを1、Lを0とする。Z がHとなる条件を述べよ。
(3) 最大動作周波数を有効数字2桁で求めよ。AND、NORの伝搬遅延はともに8 ns。JK-FF単体の最大動作周波数は25 MHz、ホールド時間5 ns、セットアップ時間25 ns、クロックから出力までの伝搬遅延の最大値40 ns、最小値25 nsとする。
Kai
(1)
JK-FFは J=K=1 のとき反転し、J=K=0 のとき保持する。各段の反転条件は 1,A,AB,ABC である。したがって、tdi の直後に
(D,C,B,A)=imod16 の4ビット2進表現
となる。立上り tui では変化しない。伝搬遅延を省略した波形を以下に示す。

| 出力 | LからHに変化する時刻 | HからLに変化する時刻 |
|---|
| A | td1,td3,…,td15 | td2,td4,…,td16 |
| B | td2,td6,td10,td14 | td4,td8,td12,td16 |
| C | td4,td12 | td8,td16 |
| D | td8 | td16 |
(2)
A,B,C,D はそれぞれ下位から第1、2、3、4桁、すなわち重み 1,2,4,8 に対応する。
Z=A+B+C+D
より、カウント数が0のときに限り Z=H となる。
(3)
最長経路は、第1・第2段FFの出力からNOR、ANDを経て第4段FFへ至る経路である。周期 T は
T≥40+8+8+25=81 ns
を満たす必要がある。単体の周期制約 T≥40 ns より厳しい。最短経路でも出力変化は25 ns後であり、ホールド時間5 nsを満たす。よって
fmax=81 ns1≃12 MHz.