大阪大学 基礎工学研究科 2021年8月実施 化学I 問題4
Author
祭音Myyura (Based on Miyake's answer refined with GPT 6 Astra)
Description
エンタルピー H およびエントロピー S に関する以下の問に答えよ。ただし R は気体定数である。
(a) 一定圧力 p において系が膨張以外の仕事を行わないとすると、系が吸収する熱 dq とエンタルピー変化 dH の間には式 (1) が成り立つことを示せ。
dq=dH(1)
(b) 温度 T で、1.0mol の完全気体を圧力 p から 0.5p に可逆的に変化させたときの ΔH,ΔS を求めよ。
(c) 温度 T の 1.0mol の完全気体を体積 V から 2V に断熱可逆的に変化させた。この過程の ΔH,ΔS および終状態の温度 Tf を求めよ。なお、この気体の定圧モル熱容量は Cp,m=2.5R であり、この変化の範囲では温度には依存しない。
(d) 下図に示すような隔壁によって 2 つの同じ体積 V の室に区切られた容器がある。それぞれの室には、温度 T にある 1.0mol の完全気体 A と B が入っている。この容器の間の隔壁を取り除き平衡に達する過程の ΔH,ΔS を求めよ。なお、A と B は化学反応を行わない。また、この容器は外界からは孤立している。

(e) (d) の過程は不可逆であることを示せ。
题目描述
回答下列有关焓 H 和熵 S 的问题。R 为气体常数。
(a) 在恒定压强 p 下,系统仅做膨胀功。证明系统吸收的热量 dq 和焓变 dH 满足式 (1)。
dq=dH.(1)
(b) 在温度 T 下,将 1.0mol 理想气体的压强可逆地从 p 变为 0.5p,求此过程的 ΔH,ΔS。
(c) 将温度为 T 的 1.0mol 理想气体从体积 V 可逆绝热地变为 2V,求此过程的 ΔH,ΔS 和终态温度 Tf。气体的定压摩尔热容为 Cp,m=2.5R,在此变化范围内不随温度变化。
(d) 如下图所示,一个容器由隔板分成体积均为 V 的两室,各装有温度为 T、物质的量为 1.0mol 的理想气体 A 和 B。移除中间的隔板,使系统达到平衡,求此过程的 ΔH,ΔS。A 和 B 不发生化学反应,且容器与外界隔绝。

(e) 证明 (d) 中的过程为不可逆过程。
Kai
(a)
膨張仕事のみを考えると、熱力学第1法則は dU=dq−pdV である。H=U+pV より
dH=dU+pdV+Vdp=dq+Vdp.
圧力一定では dp=0 なので dq=dH。
(b)
完全気体のエンタルピーは温度だけの関数であり、等温変化なので
ΔH=0.
初期体積を V1=RT/p とすると、終体積は 2V1 である。可逆等温膨張で dq=p(V)dV なので
ΔS=∫V12V1Tp(V)dV=Rln2.
(c)
可逆断熱過程だから ΔS=0。また
CV,m=Cp,m−R=23R,γ=CV,mCp,m=35.
TVγ−1=const. より
Tf=T(2VV)2/3=2−2/3T.
したがって
ΔH=Cp,m(Tf−T)=25RT(2−2/3−1).
(d)
孤立した剛体容器なので全内部エネルギーは保存される。完全気体では内部エネルギーは温度のみで決まり、初めに両気体の温度が等しいため、終温も T である。したがって
ΔH=0.
異なる気体 A、B の各成分は、それぞれ利用可能な体積が V から 2V になる。エントロピーは状態関数なので、各成分の可逆等温膨張で評価できる。
ΔSA=Rln2,ΔSB=Rln2,
よって
ΔS=2Rln2.
(e)
外界から孤立しているため、系へのエントロピーの流入はない。それにもかかわらず
ΔS=2Rln2>0
であり、正のエントロピー生成が生じる。したがって混合過程は不可逆である。
Reference