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大阪大学 工学研究科 機械工学専攻 2017年8月実施 力学 問題3

Author​

祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)

Description​

問題3(解答用紙:青)

質量 mm、長さ ℓ\ell の一様な棒があり、棒の両端は図のように鉛直壁と水平床に接している。棒を含む鉛直面内において、鉛直壁と水平床の交点を原点 O とし、床に沿って右向きに xx 軸を、壁に沿って上向きに yy 軸をとり、xyxy 平面内の棒の運動を考える。壁と床はともに滑らかであり、壁から棒には棒の上端において xx 軸正の向きに垂直抗力 NxN_x が作用し、床から棒には棒の下端において yy 軸正の向きに垂直抗力 NyN_y が作用する。棒の重心 G の座標を (xG,yG)(x_G,y_G) とし、棒の回転角を鉛直下向きから測って θ\theta とする。時刻 00 において棒は回転角 θ0\theta_0(0<θ0<π/20<\theta_0<\pi/2)で静止しており、そこから棒を静かに放すと、棒は壁と床に沿って運動し、ある時刻において棒の上端は壁から離れる。棒が時刻 00 で動きだしてから、棒の上端が壁から離れるまでの間を対象に、以下の問いに答えなさい。ただし、棒の太さは無視できるものとし、棒の重心まわりの慣性モーメントを IGI_G として、重力加速度の大きさを gg とする。

(1) 棒の並進の運動方程式と、重心 G のまわりの回転の運動方程式を、m,IG,xG,yG,θ,Nx,Nym,I_G,x_G,y_G,\theta,N_x,N_y を用いて表しなさい。

(2) IGI_G を m,ℓm,\ell を用いて表しなさい。

(3) 小問 (1) と小問 (2) の結果から、Nx,NyN_x,N_y を消去して θ¨\ddot\theta を求めなさい。

(4) エネルギーの保存則を用いて θ˙\dot\theta を求めなさい。

(5) 棒の上端が壁から離れる瞬間の cos⁡θ\cos\theta の値を求めなさい。

(6) 棒の下端は床から離れないことを示しなさい。

原題の図

题目描述​

问题3(使用蓝色答题纸)

一根质量为 mm、长度为 ℓ\ell 的均匀杆,其两端如图分别接触竖直墙和水平地面。在包含杆的竖直平面内,以墙与地面的交点 O 为原点,沿地面向右取 xx 轴,沿墙向上取 yy 轴,考虑杆在 xyxy 平面内的运动。墙与地面均光滑,墙在杆上端施加沿 xx 轴正向的支持力 NxN_x,地面在杆下端施加沿 yy 轴正向的支持力 NyN_y。杆质心 G 的坐标为 (xG,yG)(x_G,y_G),从竖直向下方向量取杆的转角 θ\theta。时刻 00 时,杆静止于 θ0\theta_0(0<θ0<π/20<\theta_0<\pi/2);静止释放后,杆沿墙和地面运动,并在某一时刻上端离墙。针对从开始运动至上端离墙这段时间回答下列问题。忽略杆的粗细,杆绕质心的转动惯量为 IGI_G,重力加速度大小为 gg。

(1) 用 m,IG,xG,yG,θ,Nx,Nym,I_G,x_G,y_G,\theta,N_x,N_y 表示杆的平动方程和绕质心 G 的转动方程。

(2) 用 m,ℓm,\ell 表示 IGI_G。

(3) 利用 (1)、(2) 的结果,消去 Nx,NyN_x,N_y,求 θ¨\ddot\theta。

(4) 利用能量守恒求 θ˙\dot\theta。

(5) 求杆上端离墙瞬间的 cos⁡θ\cos\theta。

(6) 证明杆下端不会离开地面。

Kai​

(1)​

並進と重心まわりの回転の運動方程式は

mx¨G=Nx,my¨G=Ny−mg,\boxed{m\ddot x_G=N_x},\qquad \boxed{m\ddot y_G=N_y-mg},
IGθ¨=ℓ2(Nysin⁡θ−Nxcos⁡θ).\boxed{I_G\ddot\theta =\frac\ell2(N_y\sin\theta-N_x\cos\theta)}.

(2)​

線密度 m/ℓm/\ell より

IG=mℓ∫−ℓ/2ℓ/2s2 ds=112mℓ2.\boxed{I_G=\frac m\ell\int_{-\ell/2}^{\ell/2}s^2\,ds =\frac1{12}m\ell^2}.

(3)​

両端が壁と床に接している間は

xG=ℓ2sin⁡θ,yG=ℓ2cos⁡θ.x_G=\frac\ell2\sin\theta,\qquad y_G=\frac\ell2\cos\theta.

従って

x¨G=ℓ2(θ¨cos⁡θ−θ˙2sin⁡θ),y¨G=−ℓ2(θ¨sin⁡θ+θ˙2cos⁡θ).\ddot x_G=\frac\ell2(\ddot\theta\cos\theta-\dot\theta^2\sin\theta), \qquad \ddot y_G=-\frac\ell2(\ddot\theta\sin\theta+\dot\theta^2\cos\theta).

これらと Nx=mx¨G,Ny=m(y¨G+g)N_x=m\ddot x_G,N_y=m(\ddot y_G+g) を回転の式に代入すると

112mℓ2θ¨=−14mℓ2θ¨+12mgℓsin⁡θ.\frac1{12}m\ell^2\ddot\theta =-\frac14m\ell^2\ddot\theta+\frac12mg\ell\sin\theta.

よって

θ¨=3g2ℓsin⁡θ.\boxed{\ddot\theta=\frac{3g}{2\ell}\sin\theta}.

(4)​

抗力は仕事をしない。x˙G2+y˙G2=ℓ2θ˙2/4\dot x_G^2+\dot y_G^2=\ell^2\dot\theta^2/4 とエネルギー保存から

mgℓ2cos⁡θ0=mgℓ2cos⁡θ+12mℓ24θ˙2+12mℓ212θ˙2.\frac{mg\ell}{2}\cos\theta_0 =\frac{mg\ell}{2}\cos\theta +\frac12m\frac{\ell^2}{4}\dot\theta^2 +\frac12\frac{m\ell^2}{12}\dot\theta^2.

θ\theta は増加するので

θ˙=3gℓ(cos⁡θ0−cos⁡θ).\boxed{\dot\theta=\sqrt{\frac{3g}{\ell}(\cos\theta_0-\cos\theta)}}.

(5)​

(3)、(4) を水平抗力の式に入れると

Nx=3mg4sin⁡θ(3cos⁡θ−2cos⁡θ0).N_x=\frac{3mg}{4}\sin\theta(3\cos\theta-2\cos\theta_0).

sin⁡θ>0\sin\theta>0 であり、上端が壁を離れるとき Nx=0N_x=0 だから

cos⁡θ=23cos⁡θ0.\boxed{\cos\theta=\frac23\cos\theta_0}.

(6)​

鉛直抗力は

Ny=mg−mℓ2(θ¨sin⁡θ+θ˙2cos⁡θ)=mg[94cos⁡2θ−32cos⁡θ0cos⁡θ+14]=mg4[9(cos⁡θ−13cos⁡θ0)2+sin⁡2θ0]>0.\begin{aligned} N_y&=mg-\frac{m\ell}{2} (\ddot\theta\sin\theta+\dot\theta^2\cos\theta)\\ &=mg\left[\frac94\cos^2\theta -\frac32\cos\theta_0\cos\theta+\frac14\right]\\ &=\frac{mg}{4}\left[ 9\left(\cos\theta-\frac13\cos\theta_0\right)^2 +\sin^2\theta_0\right]>0. \end{aligned}

0<θ0<π/20<\theta_0<\pi/2 より右辺は正であり、対象としている運動中に下端は床から離れない。