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大阪大学 工学研究科 機械工学専攻 2014年8月実施 力学 問題2

Author​

祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)

Description​

問題2(解答用紙:白)

図のように、原点 O、水平方向右向きに xx 軸、鉛直方向上向きに yy 軸をとった xyxy 平面内に、座標 (0,ℓ)(0,\ell) の点を通って xx 軸に平行なレールがある。レールには、質量 mm の物体 A が取り付けてあり、レール上を摩擦なく移動することができる。この物体 A に質量 MM のおもり B が質量の無視できる長さ ℓ\ell の棒でつながれており、物体 A を支点として xyxy 平面に垂直な軸の回りに自由に回転する。この棒の鉛直方向下向きからの回転角を図のように反時計回りに θ\theta とする。この棒と物体 A およびおもり B からなる系の重心を G として、物体 A の座標を (xA,ℓ)(x_A,\ell)、重心 G の座標を (xG,yG)(x_G,y_G)、重力加速度の大きさを gg とする。おもり B の大きさは無視できるものとする。また、変数の上の  ˙\dot{\ } は1階時間微分、 ¨\ddot{\ } は2階時間微分を表すものとする。以下の問いに答えなさい。

(1) 物体 A に働く垂直抗力を、鉛直方向上向きを正として大きさ NN とする。この系の重心 G の並進の運動方程式と、回転角 θ\theta の重心回りの運動方程式を、x¨G,y¨G,θ¨\ddot x_G,\ddot y_G,\ddot\theta と M,m,ℓ,N,g,θM,m,\ell,N,g,\theta を用いて表しなさい。

(2) 初期状態において物体 A とおもり B は、xA=0x_A=0、θ=θ0\theta=\theta_0(0<θ0<π/20<\theta_0<\pi/2)の位置に拘束されていた。この状態から静かに拘束を外すと、物体 A とおもり B からなる系は運動を始めた。θ=0\theta=0 となるときの θ˙,xA,N\dot\theta,x_A,N を M,m,ℓ,g,θ0M,m,\ell,g,\theta_0 を用いて表しなさい。

(3) この系において、おもり B に対して、おもり B の速度ベクトル vB\boldsymbol v_B とは逆向きの力 −kvB-k\boldsymbol v_B が働く場合を考える。ただし、kk は正の定数である。小問 (2) と同じ初期状態から静かに拘束を外して系を運動させると、やがて θ=0\theta=0 の状態で静止した。このときの xAx_A を求めなさい。

原題の図

题目描述​

问题2(使用白色答题纸)

如图,在以 O 为原点、水平向右为 xx 轴、竖直向上为 yy 轴的 xyxy 平面内,有一条经过 (0,ℓ)(0,\ell)、平行于 xx 轴的轨道。质量为 mm 的物体 A 安装在轨道上,可无摩擦移动。质量为 MM 的重物 B 通过一根长为 ℓ\ell、质量可忽略的杆与 A 连接,可绕过 A 且垂直于 xyxy 平面的轴自由转动。杆相对于竖直向下方向的转角如图,以逆时针为正,记为 θ\theta。杆、A 和 B 构成系统的质心为 G;A 的坐标为 (xA,ℓ)(x_A,\ell),G 的坐标为 (xG,yG)(x_G,y_G),重力加速度大小为 gg。B 的大小可以忽略。变量上方的一点和两点分别表示一阶、二阶时间导数。回答下列问题。

(1) 以竖直向上为正,将 A 所受的法向支持力记为 NN。用 x¨G,y¨G,θ¨\ddot x_G,\ddot y_G,\ddot\theta 和 M,m,ℓ,N,g,θM,m,\ell,N,g,\theta 表示系统质心 G 的平动方程,以及绕质心、关于转角 θ\theta 的转动方程。

(2) 初始时 A、B 被约束在 xA=0x_A=0、θ=θ0\theta=\theta_0(0<θ0<π/20<\theta_0<\pi/2)的位置。从静止状态解除约束后系统开始运动。用 M,m,ℓ,g,θ0M,m,\ell,g,\theta_0 表示 θ=0\theta=0 时的 θ˙,xA,N\dot\theta,x_A,N。

(3) 若 B 受到与其速度向量 vB\boldsymbol v_B 方向相反的力 −kvB-k\boldsymbol v_B,其中 kk 为正常数,从与 (2) 相同的初始状态静止解除约束,系统最终停在 θ=0\theta=0。求最终的 xAx_A。

Kai​

(1)​

重心まわりの慣性モーメントは

IG=m(MℓM+m)2+M(mℓM+m)2=mMM+mℓ2.I_G=m\left(\frac{M\ell}{M+m}\right)^2 +M\left(\frac{m\ell}{M+m}\right)^2 =\frac{mM}{M+m}\ell^2.

重力の重心まわりのモーメントは 00 であり、鉛直抗力のモーメントは −NMℓsin⁡θ/(M+m)-NM\ell\sin\theta/(M+m) である。したがって

(M+m)x¨G=0,(M+m)y¨G=N−(M+m)g,\boxed{(M+m)\ddot x_G=0},\qquad \boxed{(M+m)\ddot y_G=N-(M+m)g},
mMM+mℓ2θ¨=−MℓM+mNsin⁡θ.\boxed{\frac{mM}{M+m}\ell^2\ddot\theta =-\frac{M\ell}{M+m}N\sin\theta}.

(2)​

外力の水平成分が 00 なので、静止から放した系の xGx_G は一定である。

xG=xA+MℓM+msin⁡θ=MℓM+msin⁡θ0.x_G=x_A+\frac{M\ell}{M+m}\sin\theta =\frac{M\ell}{M+m}\sin\theta_0.

よって θ=0\theta=0 では

xA=MℓM+msin⁡θ0.\boxed{x_A=\frac{M\ell}{M+m}\sin\theta_0}.

水平運動量保存から、その瞬間

x˙A=−MℓM+mθ˙,x˙B=mℓM+mθ˙,y˙B=0.\dot x_A=-\frac{M\ell}{M+m}\dot\theta, \qquad \dot x_B=\frac{m\ell}{M+m}\dot\theta, \qquad \dot y_B=0.

力学的エネルギー保存より

Mgℓ(1−cos⁡θ0)=12mMM+mℓ2θ˙2.Mg\ell(1-\cos\theta_0) =\frac12\frac{mM}{M+m}\ell^2\dot\theta^2.

θ\theta は減少しているから

θ˙=−2(M+m)gmℓ(1−cos⁡θ0).\boxed{\dot\theta=-\sqrt{\frac{2(M+m)g}{m\ell}(1-\cos\theta_0)}}.

yG=ℓ−Mℓcos⁡θ/(M+m)y_G=\ell-M\ell\cos\theta/(M+m) を二回微分し、θ=0\theta=0 を代入すると

N=(M+m)g+Mℓθ˙2.N=(M+m)g+M\ell\dot\theta^2.

したがって

N=(M+m)g[1+2Mm(1−cos⁡θ0)].\boxed{N=(M+m)g\left[1+\frac{2M}{m}(1-\cos\theta_0)\right]}.

(3)​

系の水平運動量を PxP_x とすると、水平外力は B に働く抵抗 −kx˙B-k\dot x_B だけである。ゆえに

P˙x=−kx˙B,Px+kxB=一定.\dot P_x=-k\dot x_B, \qquad P_x+kx_B=\text{一定}.

初めも終わりも静止しているので Px=0P_x=0。従って B の初期・最終の水平座標は等しく、初期には xB=ℓsin⁡θ0x_B=\ell\sin\theta_0、最終には θ=0\theta=0 より xB=xAx_B=x_A である。よって

xA=ℓsin⁡θ0.\boxed{x_A=\ell\sin\theta_0}.