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大阪大学 工学研究科 機械工学専攻 2014年8月実施 数学 問題4

Author​

祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)

Description​

問題4(解答用紙:黄)

複素数 zz の複素数値関数 f(z)f(z) に対する複素数平面上の閉曲線 C に沿う積分 J=∫Cf(z) dzJ=\int_C f(z)\,dz を考える。

(1) f(z)=(z−a)mf(z)=(z-a)^m であって、閉曲線 C が複素数平面上の点 aa を囲むとき、JJ を求めなさい。ただし、mm は整数とする。

(2) f(z)=(z−a)−5exp⁡[(z−a)m]f(z)=(z-a)^{-5}\exp[(z-a)^m] であって、閉曲線 C が複素数平面上の点 aa を囲むとき、J=0J=0 とならない整数 mm をすべて求めなさい。

(3) 次の命題の真偽を判定し、その理由を述べなさい。「J=0J=0 ならば、閉曲線 C で囲まれた領域で f(z)f(z) は正則である。」

题目描述​

问题4(使用黄色答题纸)

对于复变量 zz 的复值函数 f(z)f(z),考虑沿复平面上闭曲线 C 的积分 J=∫Cf(z) dzJ=\int_C f(z)\,dz。

(1) 若 f(z)=(z−a)mf(z)=(z-a)^m,闭曲线 C 围住复平面上的点 aa,求 JJ。其中 mm 为整数。

(2) 若 f(z)=(z−a)−5exp⁡[(z−a)m]f(z)=(z-a)^{-5}\exp[(z-a)^m],闭曲线 C 围住复平面上的点 aa,求所有使 J≠0J\ne0 的整数 mm。

(3) 判断下列命题的真伪并说明理由:“若 J=0J=0,则 f(z)f(z) 在闭曲线 C 围成的区域内解析。”

Kai​

以下、CC の向きは正向き(反時計回りに1周)とする。逆向きでは積分の符号が逆になる。

(1)​

m≠−1m\ne-1 のとき、(z−a)m(z-a)^m は z≠az\ne a において一価の原始関数 (z−a)m+1/(m+1)(z-a)^{m+1}/(m+1) を持つので、閉曲線積分は 00 である。m=−1m=-1 のときは aa における留数が 11 なので

J={2πi,m=−1,0,m≠−1.\boxed{J=\begin{cases}2\pi i,&m=-1,\\0,&m\ne-1.\end{cases}}

一般の回転数 Ind⁡(C,a)\operatorname{Ind}(C,a) に対しては、m=−1m=-1 の値を 2πiInd⁡(C,a)2\pi i\operatorname{Ind}(C,a) とする。

(2)​

z≠az\ne a における Laurent 展開は

f(z)=1(z−a)5∑k=0∞(z−a)mkk!=∑k=0∞(z−a)mk−5k!.f(z)=\frac1{(z-a)^5}\sum_{k=0}^{\infty}\frac{(z-a)^{mk}}{k!} =\sum_{k=0}^{\infty}\frac{(z-a)^{mk-5}}{k!}.

JJ が 00 でないためには、(z−a)−1(z-a)^{-1} の項が必要であり、その条件は

mk−5=−1,すなわち mk=4(k∈Z≥0).mk-5=-1,\qquad\text{すなわち }mk=4\quad(k\in\mathbb Z_{\ge0}).

したがって J≠0J\ne0 となるのは mm が 44 の正の約数であるときに限る。求める J=0J=0 の条件は、その補集合であるから

m∈Z∖{1,2,4}.\boxed{m\in\mathbb Z\setminus\{1,2,4\}}.

実際、m=1,2,4m=1,2,4 の各留数は順に 1/4!1/4!、1/2!1/2!、11 となり、すべて 00 ではない。m=0m=0 の場合は f=e(z−a)−5f=e(z-a)^{-5}、m<0m<0 の場合は展開の指数がすべて −5-5 以下なので、いずれも留数は 00 である。

(3)​

命題は正しくない。反例として

f(z)=1(z−a)2f(z)=\frac1{(z-a)^2}

を取り、CC を aa を囲む円とする。(1) より J=0J=0 であるが、ff は内部の点 aa に2位の極を持つので正則ではない。

一つの閉曲線に沿う積分が 00 であるという条件だけから、内部での正則性は結論できない。