大阪大学 情報科学研究科 情報工学 2024年7月実施 離散構造
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
以下では有限単純無向グラフを扱う。グラフ G=(V,E) の k-彩色を、任意の辺 {u,v}∈E で c(u)=c(v) となる写像 c:V→{0,1,…,k−1} とし、その個数を γ(G,k) とする。
(1)
題図の4グラフを、頂点集合 V={1,2,3,4} と次の辺集合で等価に表す。ただし、ij は辺 {i,j} を表す。
| グラフ | 辺集合 |
|---|
| G1 | {12,13,14} |
| G2 | {12,23,34,41} |
| G3 | {12,23,34,41,13} |
| G4 | {12,23,34,41,13,24}=E(K4) |
- (1-1) 3-彩色可能だが2-彩色可能でないものをすべて選べ。
- (1-2) 2-彩色可能な6頂点グラフのうち、辺数が最大のものを一つ図示せよ。
- (1-3) G3、G2、閉路グラフ全体の集合 C、木全体の集合 T の包含・交差関係をVenn図で示せ。
(2)
辺 e={x,y} の削除を G−e、端点 x,y を一頂点 ve にまとめる縮約を G/e とする。題図のグラフ H を次で表す。
V(H)={a,b,c,d,u},E(H)={ab,ac,cd,bd,cu,ub,ud},
e1=ac,e2=ud.
-
(2-1) H/e1 と H/e2 を図示せよ。
-
(2-2) 辺を持たない n 頂点グラフについて γ(G,k) を求めよ。
-
(2-3) 任意の辺 e∈E について
γ(G,k)=γ(G−e,k)−γ(G/e,k)
を示せ。
-
(2-4) (2-3)を用い、n 頂点の任意の木 T について
γ(T,k)=k(k−1)n−1
を n に関する帰納法で示せ。
题目描述
本题考查二分图与图着色、极值构造、树和圈图的集合关系、边删除与收缩,以及色多项式的删除-收缩递推。原卷中的图均以等价边集、ASCII 或 Mermaid 重述。
Kai
(1)
(1-1)
G1 は木、G2=C4 なので2-彩色可能である。G3 は三角形を含むため2-彩色不能だが3-彩色可能である。G4=K4 は4色を要する。よって
(1-2)
2色の色類の大きさを p,6−p とすると、辺は異なる色類の間にしか置けないため
∣E∣≤p(6−p)≤3⋅3=9.
等号を達成する完全二部グラフ
K3,3
を取ればよい。
(1-3)
T⊊G2⊊G3,C⊊G3,T∩C=∅.
また、偶数長閉路は C∩G2 に属し、奇数長閉路は C∖G2 に属する。
┌────────────────────────────── 𝒢₃ ─┐
│ ┌────────────────── 𝒢₂ ─┐ │
│ │ ┌── T ──┐ │ │
│ │ └───────┘ ╭────────┼── C ╮ │
│ │ │ 偶数長閉路 │ │
│ └──────────────┼─────────┘ │ │
│ │ 奇数長閉路 │ │
│ ╰────────────────╯ │
└────────────────────────────────────┘
(2)
(2-1)
a,c を v1 に縮約すると
E(H/e1)={v1b,v1d,v1u,bd,bu,du},
ゆえに H/e1≃K4 である。
u,d を v2 に縮約すると、重複する辺は一辺にまとめられ
E(H/e2)={ab,ac,bv2,cv2},
ゆえに H/e2≃C4 である。
(2-2)
各頂点へ独立に k 色のいずれかを割り当てられるので
γ(G,k)=kn.
(2-3)
G−e の適正彩色を、e={x,y} の端点について分ける。
- c(x)=c(y) の彩色は、辺 e を戻しても適正であり、G の彩色と一対一に対応する。
- c(x)=c(y) の彩色は、x,y を同一頂点へ縮約することで G/e の彩色と一対一に対応する。
したがって
γ(G−e,k)=γ(G,k)+γ(G/e,k),
すなわち
γ(G,k)=γ(G−e,k)−γ(G/e,k).
(2-4)
n=1 では γ(T,k)=k=k(k−1)0 である。
n−1 頂点の木で成立すると仮定し、n 頂点の木 T の葉 v とその接続辺 e を取る。T′=T−v とすると、T/e は n−1 頂点の木、T−e は T′ と孤立頂点 v の非交和である。帰納法の仮定より
γ(T/e,k)=k(k−1)n−2,γ(T−e,k)=k2(k−1)n−2.
よって
γ(T,k)=γ(T−e,k)−γ(T/e,k)=k2(k−1)n−2−k(k−1)n−2=k(k−1)n−1.