跳到主要内容

大阪大学 情報科学研究科 情報工学 2023年8月実施 離散構造

Author​

祭音Myyura

Description​

本問題で取り扱われるすべてのグラフ (graph) は無向グラフ (undirected graph) であり、多重辺 (parallel edge) や自己ループ (self loop) を持たないものである。グラフ GG は有限 (finite) の頂点集合 (vertex set) VV、および異なる頂点の非順序対 (unordered pair) の集まりである辺集合 (edge set) EE の対 (V,E)(V, E) と表される。二つのグラフ G1=(V1,E1)G_1 = (V_1, E_1) と G2=(V2,E2)G_2 = (V_2, E_2) が与えられたとき、V1≠V2V_1 \neq V_2 または E1≠E2E_1 \neq E_2 が成立するならば、かつそのときに限り、G1G_1 と G2G_2 を異なる (distinct) グラフと見なす。

二つのグラフ G1=(V1,E1)G_1 = (V_1, E_1) および G2=(V2,E2)G_2 = (V_2, E_2) に対して、以下の条件をともに満たす写像 (mapping) φ:V1→V2\varphi: V_1 \rightarrow V_2 が存在するとき、G1G_1 と G2G_2 は同型 (isomorphic) であると呼ぶ。

  • φ\varphi は全単射 (bijective).
  • 任意の u,v∈V1u, v \in V_1 について、{u,v}∈E1\{u, v\} \in E_1 ならば、かつそのときに限り {φ(u),φ(v)}∈E2\{\varphi(u), \varphi(v)\} \in E_2.

G\mathcal{G} をすべてのグラフの集合 (set) とする。グラフ G1,G2∈GG_1, G_2 \in \mathcal{G} が同型であることを, G\mathcal{G} 上の二項関係 (binary relation) を表す記号 ≃\simeq を用いて G1≃G2G_1 \simeq G_2 と記述するものとする。また、正整数 (positive integer) nn について、Gn\mathcal{G}_n を頂点集合が {1,2,…,n}\{1, 2, \dots, n\} であるようなすべてのグラフの集合とする。以下の各問に答えよ。

(1) H\mathcal{H} を、以下に図示するグラフ G1,G2,…,G6G_1, G_2, \dots, G_6 からなる G6\mathcal{G}_6 の部分集合 (subset) とする。

  • (1-1) Gi≃GjG_i \simeq G_j かつ i<ji < j を満たす対 (pair) (i,j)(i, j) をすべて挙げよ。

  • (1-2) ≃\simeq は同値関係 (equivalence relation) であるため、H\mathcal{H} を ≃\simeq に基づく複数の同値類 (equivalence class) に分割することができる。それらすべての同値類からなる集合 H/≃\mathcal{H}/\simeq の要素数 (number of elements) を答えよ。

(2) 部分集合 In⊆Gn\mathcal{I}_n \subseteq \mathcal{G}_n を、任意の異なる G,H∈InG, H \in \mathcal{I}_n について G≄HG \not\simeq H が成立するような部分集合で要素数が最大のものと定義する(もしそのような条件を満たす部分集合が複数ある場合、そのなかの任意の一つが In\mathcal{I}_n として選ばれているものとする)。有限集合 (finite set) XX に対して、記法 ∣X∣|X| は集合の要素数を表すものとする。

  • (2-1) ∣I3∣|\mathcal{I}_3| の値はいくつになるか。理由とともに答えよ。

  • (2-2) 任意の G∈GnG \in \mathcal{G}_n について、高々 n!n! 個の異なるグラフ G′∈GnG' \in \mathcal{G}_n が G≃G′G \simeq G' を満たすことを証明せよ。

  • (2-3) ∣Gn∣|\mathcal{G}_n| の値はいくつになるか。理由とともに答えよ。

  • (2-4) 以下の不等式 (inequality) が成立することを証明せよ。

log⁡2∣In∣≥n(n−1)2−nlog⁡2n\log_2 |\mathcal{I}_n| \geq \frac{n(n-1)}{2} - n \log_2 n

题目描述​

本题只考虑有限简单无向图。图 G=(V,E)G=(V,E) 由有限顶点集和不同顶点无序对组成的边集构成。若存在保持邻接关系的双射 φ:V1→V2\varphi:V_1\to V_2,则称 G1,G2G_1,G_2 同构,记为 G1≃G2G_1\simeq G_2。

记 G\mathcal G 为全体图的集合,Gn\mathcal G_n 为顶点集恰为 {1,…,n}\{1,\ldots,n\} 的全部标号图。

  1. 集合 H\mathcal H 由题图所示六个图 G1,…,G6G_1,\ldots,G_6 构成。
    1. 列出全部满足 i<ji<j 且 Gi≃GjG_i\simeq G_j 的对 (i,j)(i,j);
    2. 求商集 H/≃\mathcal H/\simeq 的元素数。
  2. 令 In⊆Gn\mathcal I_n\subseteq\mathcal G_n 为一个最大子集,其中任意两个不同图都不同构;也就是每个同构类至多取一个代表。
    1. 求 ∣I3∣|\mathcal I_3| 并说明理由;

    2. 证明对任意 G∈GnG\in\mathcal G_n,至多有 n!n! 个不同的 G′∈GnG'\in\mathcal G_n 与 GG 同构;

    3. 求 ∣Gn∣|\mathcal G_n|;

    4. 证明

      log⁡2∣In∣≥n(n−1)2−nlog⁡2n.\log_2|\mathcal I_n| \ge\frac{n(n-1)}2-n\log_2n.

Kai​

(1)​

(1-1)​

G1≃G6G2≃G5\begin{aligned} G_1 \simeq G_6 \\ G_2 \simeq G_5 \end{aligned}

(1-2)​

集合 H/≃\mathcal{H}/\simeq の要素数は 44 である。

(2)​

(2-1)​

G3\mathcal{G}_3 に属する全てのグラフを検証し、V3={1,2,3}V_3 = \{1, 2, 3\} とおくと

I3={G1=(V3,∅),G2=(V3,{{1,2}}),G3=(V3,{{1,2},{2,3}}),G4=(V3,{{1,2},{2,3},{1,3}})}\mathcal{I}_3 = \left\{ \begin{aligned} &G_1 = (V_3, \emptyset), \\ &G_2 = (V_3, \{\{1, 2\}\}), \\ &G_3 = (V_3, \{\{1, 2\},\{2,3\}\}), \\ &G_4 = (V_3, \{\{1, 2\},\{2,3\}, \{1,3\}\}) \\ \end{aligned} \right\}

が分かるから、∣I3∣=4|\mathcal{I}_3| = 4 である。

(2-2)​

同型の定義によれば、G=(V,E)G = (V, E) と G′=(V,E′)G' = (V, E') が同型である場合、全単射 φ:V→V\varphi: V \to V が存在し、{u,v}∈E  ⟺  {φ(u),φ(v)}∈E′\{u, v\} \in E \iff \{\varphi(u), \varphi(v)\} \in E' である。 この全単射は頂点のある順列と考えられ、頂点数が nn のとき、頂点の順列の総数は n!n! であるので、GG と同型である nn 個の頂点を持つグラフ G′G' は高々 n!n! 個である。

(2-3)​

グラフ G∈GnG \in \mathcal{G}_n は nn 個の頂点を持ち、枝の総数は高々 (n2)=n(n−1)2\tbinom{n}{2} = \frac{n(n-1)}{2} 本である。 単純グラフは自己ループや多重辺を持たないため、各枝は存在するかしないかの2つの選択肢があり、異なるグラフ全体の総数は 2n(n−1)22^{\frac{n(n-1)}{2}} である。

(2-4)​

(2-2)、(2-3) より

∣In∣≥2n(n−1)2n!log⁡2∣In∣≥log⁡22n(n−1)2−log⁡2n!log⁡2∣In∣≥n(n−1)2−log⁡2nnlog⁡2∣In∣≥n(n−1)2−nlog⁡2n\begin{aligned} |\mathcal{I}_n| &\ge \frac{2^{\frac{n(n-1)}{2}}}{n!} \\ \log_2 |\mathcal{I}_n| &\ge \log_2 2^{\frac{n(n-1)}{2}} - \log_2 n! \\ \log_2 |\mathcal{I}_n| &\ge \frac{n(n-1)}{2} - \log_2 n^n \\ \log_2 |\mathcal{I}_n| &\ge \frac{n(n-1)}{2} - n\log_2 n \end{aligned}

である。