大阪大学 情報科学研究科 情報工学 2021年7月実施 ネットワーク
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
【選択問題】ネットワーク
配点:(1-1) 25,(1-2) 25,(1-3) 35,(2-1) 10,(2-2) 10,(2-3) 20
(1) 個のノード (node) がリング (ring) 状に接続されたネットワークにおける経路制御 (routing) を考える。 は正の整数であり,以下の図は とした5ノードのネットワークである。各ノード () は,三つのインターフェース (interface) IF#0〜IF#2を持ち,IF#0は自身のローカルネットワーク (local network) に接続されている。IF#1は時計回り (clockwise) 方向,IF#2は反時計回り (counter-clockwise) 方向のノードに接続されている。各リンク (link) のコスト (cost) は1とする。以下の各小問に答えよ。

(1-1) 距離ベクトル (distance vector) 型プロトコル (protocol) により最小コスト (minimum cost) 経路を求めることを考える。時刻ステップ (time step) が1経過すると,隣接ノード間の経路情報交換 (routing information exchange) が完了するものとする。
である時,時刻ステップ それぞれにおいて,ノード1が保持する経路表 (routing table) を示せ。時刻ステップ が0である時の各ノード () の経路表のエントリー (entry) の数は1であるとし,経路表は以下の表で与えられるものとする。
| 宛先 (destination) | インターフェース (interface) | 到達コスト (cost to reach) |
|---|---|---|
| IF#0 | 1 |
(1-2) 各ノードの経路表のエントリーの最大数を2としつつ,すべてのローカルネットワーク間でパケット (packet) 送受信を可能とする経路表を考える。ノード1が保持すべき経路表を一つ提示せよ。また,あるパケットが経由するリンク数を経路長 (path length) とし,その最大値である最大経路長 (maximum path length) を を用いて表せ。
(1-3) 各ノードの経路表のエントリーの最大数を () としつつ,すべてのローカルネットワーク間でパケット送受信を可能とし,さらに,最大経路長を最小とする経路表を考える。最大経路長を および を用いて表せ。導出過程も示すこと。
(2) 情報源アルファベット (source alphabet) を符号化 (coding) するための符号 (code) が以下の表で与えられている。以下の各小問に答えよ。
| 111 | 000 | 01 | 100 | 11 | |
| 011 | 001 | 1 | 10 | 01 | |
| 01 | 010 | 11 | 000 | 10 | |
| 00 | 011 | 101 | 01 | 001 | |
| 010 | 100 | 00 | 110 | 000 | |
| 110 | 101 | 100 | 001 | 011 |
(2-1) 符号 のうち,瞬時に復号可能 (instantaneously decodable) なものをすべて答えよ。瞬時に復号可能な符号は,語頭符号 (prefix code) とも呼ばれる。
(2-2) 符号 のうち,一意に復号可能 (uniquely decodable) なものをすべて答えよ。
(2-3) 以下の文章の空欄 (a),(b),(c) に当てはまる最も適切な数式または文を,下記の選択肢 (ア)〜(ケ) の中から一つ選び,その記号を答えよ。
情報源アルファベット に対する2元符号 (binary code) において,各 に対する符号語 (codeword) の長さを と表す。このとき, はクラフトの不等式 (Kraft's inequality) と呼ばれており,符号 は,。また, 上の記憶のない情報源 (memoryless information source) のエントロピー (entropy) ならびに に対する符号 の平均符号語長 (average codeword length) を,それぞれ
と定める。ただし, は情報源 が値 をとる確率 (probability) である。このとき,一意に復号可能な符号 の平均符号語長に関し,不等式 が必ず成り立つ。
選択肢:
- (ア)
- (イ)
- (ウ)
- (エ) クラフトの不等式を満たすとき,かつそのときに限り,瞬時に復号可能である
- (オ) クラフトの不等式を満たすが,瞬時に復号可能でない場合がある
- (カ) 瞬時に復号可能であるが,クラフトの不等式を満たさない場合がある
- (キ)
- (ク)
- (ケ)
题目描述
【选答题】网络
分值:(1-1) 25,(1-2) 25,(1-3) 35,(2-1) 10,(2-2) 10,(2-3) 20
(1) 考虑由 个结点构成的环形网络中的路由控制, 为正整数。下图为 时由5个结点构成的网络。每个结点 () 有 IF#0、IF#1、IF#2 三个接口;IF#0连接自身的局域网 ,IF#1连接顺时针方向的结点,IF#2连接逆时针方向的结点。每条链路的成本均为1。回答下列问题。

(1-1) 考虑用距离向量型协议求最小成本路由。每经过一个时间步,邻接结点之间完成一次路由信息交换。
当 时,分别给出时间步 时结点1的路由表。在 时,各结点 () 的路由表只有一个条目,具体如下。
| 目的地 | 接口 | 到达成本 |
|---|---|---|
| IF#0 | 1 |
(1-2) 将每个结点的路由表条目数限制为最多2条,同时保证所有局域网之间都能发送和接收分组。请给出一种结点1应持有的路由表。将一个分组经过的链路数定义为路径长度,用 表示其中的最大值,即最大路径长度。
(1-3) 将每个结点的路由表条目数限制为最多 条 (),同时保证所有局域网之间都能发送和接收分组,并使最大路径长度最小。请用 表示该最大路径长度,并给出推导过程。
(2) 为信源字母表 编码的 如下表。回答下列问题。
| 111 | 000 | 01 | 100 | 11 | |
| 011 | 001 | 1 | 10 | 01 | |
| 01 | 010 | 11 | 000 | 10 | |
| 00 | 011 | 101 | 01 | 001 | |
| 010 | 100 | 00 | 110 | 000 | |
| 110 | 101 | 100 | 001 | 011 |
(2-1) 列出 中所有可即时译码的编码。可即时译码的编码也称为前缀码。
(2-2) 列出 中所有可唯一译码的编码。
(2-3) 对下文空格 (a)、(b)、(c),分别从 (ア) 至 (ケ) 中选择最合适的公式或句子,回答其符号。
对于信源字母表 上的二元码 ,将每个 对应码字的长度记为 。 称为 Kraft 不等式,编码 满足 。对于 上的无记忆信源 ,其熵 及编码 对应的平均码长 分别定义为
其中 是信源 取值 的概率。此时,可唯一译码的编码 的平均码长必定满足不等式 。
选项:
- (ア)
- (イ)
- (ウ)
- (エ) 当且仅当满足 Kraft 不等式时才可即时译码
- (オ) 可能满足 Kraft 不等式却不可即时译码
- (カ) 可能可即时译码却不满足 Kraft 不等式
- (キ)
- (ク)
- (ケ)
Kai
(1)
(1-1)
の経路表は
| 宛先 | インターフェース | 到達コスト |
|---|---|---|
| IF#0 | 1 | |
| IF#1 | 2 | |
| IF#2 | 2 |
の経路表は
| 宛先 | インターフェース | 到達コスト |
|---|---|---|
| IF#0 | 1 | |
| IF#1 | 2 | |
| IF#1 | 3 | |
| IF#2 | 3 | |
| IF#2 | 2 |
である。
(1-2)
各ノードで自分のローカルネットワークへの経路と、時計回りのデフォルト経路を持てばよい。ノード1では
| 宛先 | インターフェース | 到達コスト |
|---|---|---|
| IF#0 | 1 | |
| その他(default) | IF#1 | — |
となる。リング上の最悪の転送は リンクであり、送信元と宛先のローカルネットワーク接続を各1本含むため
(1-3)
ノード で、自分宛、時計回りのdefault、および反時計回りに近い
への個別経路を持つ。個別経路のない最遠宛先まで時計回りに リンクを要し、完全な経路表でもリングの直径 未満にはできない。したがってリング内の最小最大長は
両端のローカルネットワーク接続を加えて
追加できる個別経路は高々 個なので、最大迂回距離の大きい宛先から割り当てても の下界が残る。上の構成はこの下界を達成する。
(2)
(2-1)
は固定長である。他の符号にはそれぞれ接頭語関係がある。したがって
のみである。
(2-2)
Sardinas–Patterson法で は
となり、空語を含まないので一意復号可能である。 も固定長なので一意復号可能である。一方
という反例がある。よって
(2-3)
クラフトの不等式は である。これは与えられた符号自体の瞬時復号可能性の十分条件ではない。また、一意復号可能な符号には が成立する。したがって