大阪大学 電子情報学専攻 2015年8月実施 専門 第5問 Fourier変換
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
信号 f(t) のFourier変換を F(ω) とし、t は時刻、ω は角周波数とする。
(1) Fourier変換の定義とFourier級数との違いを述べよ。
(2) ∣F(ω)∣2 が角周波数成分のパワーを表す理由を説明せよ。
(3) Parsevalの等式
∫−∞∞∣f(t)∣2dt=k∫−∞∞∣F(ω)∣2dω
を証明し、実定数 k を求めよ。∣f(t)∣2=f(t)f(t)(上線は複素共役)と、次の畳込みのFourier変換公式を既知として用いてよい。
∫−∞∞f(t−τ)g(τ)dτ=k′∫−∞∞F(ω)G(ω)ejωtdω.
ここで j は虚数単位、k′ は実定数である。k の解答に k′ を含めてもよい。
(4) Parsevalの等式の物理的意味を説明せよ。
Kai
(1) 規約を
F(ω)=∫−∞∞f(t)e−iωtdt,f(t)=2π1∫−∞∞F(ω)eiωtdω
とする。Fourier級数は周期信号を離散的な整数倍周波数へ分解し、Fourier変換は非周期信号を連続的な周波数へ分解する。
(2) 正弦波成分の平均パワーは振幅の絶対値の2乗に比例するため、∣F(ω)∣2 は各周波数成分の寄与を表す。有限エネルギー信号では、厳密には ∣F(ω)∣2 はエネルギースペクトル密度であり、帯域 dω のエネルギーは ∣F(ω)∣2dω/(2π) である。
(3) 逆変換を代入し、∫f(t)e−iωtdt=F(ω) を用いて
∫f(t)f(t)dt=2π1∫F(ω)(∫f(t)e−iωtdt)dω=2π1∫∣F(ω)∣2dω.
よって k=1/(2π)。積分交換が可能な信号で証明し、一般の二乗可積分信号には極限で拡張する。
(4) 信号の全エネルギーは、時間領域で瞬時パワーを積分しても、周波数領域で全成分のエネルギーを積分しても等しい。Fourier変換による表現変更は、適切な正規化の下でエネルギーを保存する。