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大阪大学 情報科学研究科 情報工学 2014年8月実施 ネットワーク

Author

祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)

Description

(1)

ビット誤り率を pp0<p<1/20<p<1/2)とする2元対称通信路で、2元符号

C={00000,11111}C=\{00000,11111\}

を用いる。各符号語は等確率で送信される。

  • (1-1) 受信語の誤り数が3、4、5ビットとなる確率を、それぞれ pp を用いて表せ。
  • (1-2) 最尤復号法で誤って復号する確率を求めよ。
  • (1-3-1) 限界距離復号法における限界距離 dd の最大値を求めよ。
  • (1-3-2) p=1/10p=1/10 とする。誤復号確率を 1/10001/1000 以下に抑えつつ正復号確率を最大にする dd と、その正復号確率を求めよ。

(2)

IPの経路制御について答えよ。

  • (2-1) スタティック/ダイナミックルーティング、OSPF、RIP、リンクステート型、距離ベクトル型、BGPに関する空欄(あ)〜(か)を、次の選択肢から埋めよ。
(a) IS-IS protocol                      (i) 最適ルーティング
(b) コスト最小 (j) リンクステート
(c) 距離ベクトル (k) 交換される情報量が少ない
(d) ブロードキャスト (l) 接続状況変更時の経路収束時間が短い
(e) RSVP (m) ダイナミックルーティング
(f) BGP (n) 経路計算量が少ない
(g) IPIP (o) HTTP
(h) スタティックルーティング
  • (2-2) 次のネットワークでクラスフルルーティングを行う。デフォルトゲートウェイを用いず、図にないIPアドレスへの経路を保持しないとき、ルータAの最小経路表を示せ。ホスト間の経路は経由ルータ数が最小となるようにする。
  • (2-3) ルータB、Cにインターフェース #5 を追加し、それぞれ HB,HCH_B,H_C 台のホストを接続する。B側には 192.130. で始まるクラスCネットワークを NBN_B 個、C側には 192.1. で始まるクラスCネットワークを NCN_C 個割り当てる。ホスト毎、クラスフル、クラスレスの各方式で、ルータAが保持する最小エントリー数を求めよ。(2-2)と同様、ホスト間の経由ルータ数を最小とし、デフォルトゲートウェイは用いない。
  • (2-4) ルータCの #1 と #2 に、宛先 192.168.130.1 のパケット X,YX,Y が同時に到着した。#3から送出されるまでの処理を「経路表」「バッファ」「競合回避」を用いて説明せよ。

题目描述

本题前半考查长度5重复码在二元对称信道上的最大似然译码和限界距离译码;后半考查静态/动态路由、OSPF/RIP/BGP、IPv4类地址与CIDR聚合,以及路由器输出竞争。

Kai

(1)

(1-1)

誤り数を KK とすると KBin(5,p)K\sim\operatorname{Bin}(5,p) である。よって

Pr[K=3]=(53)p3(1p)2,Pr[K=4]=(54)p4(1p),Pr[K=5]=p5.\begin{aligned} \Pr[K=3]&=\binom53p^3(1-p)^2,\\ \Pr[K=4]&=\binom54p^4(1-p),\\ \Pr[K=5]&=p^5. \end{aligned}

(1-2)

最尤復号では3ビット以上反転したとき他方の符号語へ復号する。したがって

Pe=k=35(5k)pk(1p)5k.\boxed{P_{\mathrm e}=\sum_{k=3}^{5}\binom5k p^k(1-p)^{5-k}}.

(1-3-1)

最小距離は dmin=5d_{\min}=5 であるから

dmax=dmin12=2.\boxed{d_{\max}=\left\lfloor\frac{d_{\min}-1}{2}\right\rfloor=2}.

(1-3-2)

p=0.1p=0.1 のとき、各 dd に対して

dd誤復号確率正復号確率
0p5=0.00001p^5=0.00001(1p)5=0.59049(1-p)^5=0.59049
15p4(1p)+p5=0.000465p^4(1-p)+p^5=0.00046(1p)5+5p(1p)4=0.91854(1-p)^5+5p(1-p)^4=0.91854
2k=35(5k)pk(1p)5k=0.00856\sum_{k=3}^{5}\binom5k p^k(1-p)^{5-k}=0.00856k=02(5k)pk(1p)5k=0.99144\sum_{k=0}^{2}\binom5k p^k(1-p)^{5-k}=0.99144

となる。制約を満たす中で正復号確率が最大なのは

d=1,Pcorrect=0.91854.\boxed{d=1},\qquad \boxed{P_{\mathrm{correct}}=0.91854}.

(2)

(2-1)

()=(h),()=(m),()=(j),()=(c),()=(l),()=(f).\boxed{ (\text{あ})=(h),\quad (\text{い})=(m),\quad (\text{う})=(j),\quad (\text{え})=(c),\quad (\text{お})=(l),\quad (\text{か})=(f) }.

(2-2)

宛先IPアドレスサブネットマスク出力先
172.16.0.0255.255.0.0#1
192.128.128.0255.255.255.0#2
192.129.129.0255.255.255.0#2
192.168.130.0255.255.255.0#3
10.0.0.0255.0.0.0#3

(2-3)

方式最小エントリー数ホスト毎9+HB+HCクラスフル5+NB+NCクラスレス4\begin{array}{c|c} \text{方式} & \text{最小エントリー数}\\ \hline \text{ホスト毎} & \boxed{9+H_B+H_C}\\ \text{クラスフル} & \boxed{5+N_B+N_C}\\ \text{クラスレス} & \boxed{4} \end{array}

クラスレスでは、最長一致を用いて次の4エントリーに集約できる。

宛先プレフィックス出力先
172.16.0.0/16#1
10.0.0.0/8#3
192.0.0.0/8#3
192.128.0.0/14#2

192.128.0.0/14 は第2オクテットが128~131の範囲を表し、B側の 192.128.*192.129.*192.130.* に対して、C側の 192.*/8 より優先される。#1、#2には各1エントリーが必要であり、#3の 10.*192.* はデフォルト経路なしでは1エントリーにまとめられないため、4は最小である。

(2-4)

X,YX,Y の宛先を経路表で検索すると、双方の出力先は #3 となる。両パケットを #3 の出力バッファへ格納し、競合回避処理で一方を選んで送信する。他方はバッファで待機し、#3が空いた後に送信する。バッファに空きがなければパケットは廃棄され得る。