大阪大学 情報科学研究科 情報数理学専攻 2023年7月実施 情報数理学 数学解析
Author
祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)
Description
1. 絶対値が一定の整関数
複素関数 f(z) は複素平面全体で微分可能であるとする。∣f(z)∣ が定数ならば、f(z) も定数であることを示せ。
2. 留数とフーリエ変換
以下の問いに答えよ。
(1) 実定数 u に対し、複素関数
g(z)=eπz+e−πz2e−2πiuz
を考える。R>0 とし、線分 [−R,R]、[R,R+2i]、[R+2i,−R+2i]、[−R+2i,−R] をこの順にたどる反時計回りの長方形積分路を CR とする。複素積分
ICR=∫CRg(z)dz
を求めよ。
(2) (1) の g について、
∫−∞∞g(x)dx=eπu+e−πu2
を示せ。
(3) 実関数
h(x)=eπ/2x+e−π/2x2
のフーリエ変換を
h(w)=2π1∫−∞∞h(t)e−iwtdt,−∞<w<∞
で定める。このとき h(w)=h(w) を示せ。
3. 線形微分方程式と解の極限
微分方程式
pqdt2d2x+(p+q)dtdx+x=w(t)
とその解 x(t) について考える。ただし、p>0、q>0 であり、w(t) は連続な関数である。以下の問いに答えなさい。
(1) w(t)=1−e−t、pq=1 であるときの一般解を求めなさい。
(2) y=pdtdx+x とおき、x の微分方程式を y の微分方程式に書き換えなさい。
(3) t→∞limw(t) が存在すれば、t→∞limx(t) も存在することを示しなさい。
题目描述
1. 模恒定的整函数。 设复函数 f(z) 在整个复平面上可微。证明:若 ∣f(z)∣ 是常数,则 f(z) 也是常数。
2. 留数与傅里叶变换。 回答下列问题。
(1) 设 u 为实常数,g(z)=2e−2πiuz/(eπz+e−πz)。对任意 R>0,令 CR 为依次连接 −R、R、R+2i、−R+2i 并返回 −R 的逆时针矩形闭合路径。求 ICR=∫CRg(z)dz。
(2) 证明对所有实数 u,
∫−∞∞g(x)dx=eπu+e−πu2.
(3) 设 h(x)=2/(eπ/2x+e−π/2x)。采用傅里叶变换定义
h(w)=2π1∫−∞∞h(t)e−iwtdt,
证明对所有 w∈R 都有 h(w)=h(w)。
3. 线性微分方程与解的极限。 考虑微分方程
pqdt2d2x+(p+q)dtdx+x=w(t)
及其解 x(t),其中 p>0、q>0,w(t) 为连续函数。
(1) 当 w(t)=1−e−t、pq=1 时,求一般解。
(2) 令 y=pdtdx+x,将关于 x 的微分方程改写为关于 y 的微分方程。
(3) 证明:若 t→∞limw(t) 存在,则 t→∞limx(t) 也存在。
Kai
1. 絶対値が一定の整関数
∣f(z)∣=M≥0 とおく。f は整関数なので、原点を中心として
f(z)=n=0∑∞cnzn,cn=n!f(n)(0)
と全平面で展開できる。コーシーの積分公式より、任意の r>0 と n≥1 に対して
cn=2πi1∮∣z∣=rzn+1f(z)dz
である。したがって
∣cn∣≤2π1∮∣z∣=rrn+1M∣dz∣=rnM.
r→∞ とすれば cn=0 (n≥1) となる。よって
f(z)≡c0=f(0)
であり、f は定数関数である。
2. 留数とフーリエ変換
(1)
分母が零となる点は
e2πz=−1⟺z=i(k+21),k∈Z
である。CR の内部には z1=i/2、z2=3i/2 のみがあり、いずれも単純極である。留数は
Res(g;zj)=π(eπzj−e−πzj)2e−2πiuzj
より
Res(g;i/2)=πieπu,Res(g;3i/2)=−πie3πu.
したがって留数定理から
ICR=2πi(πieπu−e3πu)=2(eπu−e3πu).
(2)
JR(u)=∫−RRg(x)dx とおく。g(x+2i)=e4πug(x) なので、上辺の積分は −e4πuJR(u) となる。
両側の縦辺上では z=±R+iy、0≤y≤2 であり、
∣g(±R+iy)∣≤eπR−e−πR2e2πuy≤eπR−e−πR2max{1,e4πu}.
各縦辺の長さは 2 なので、その積分の絶対値は
eπR−e−πR4max{1,e4πu}
以下であり、R→∞ で 0 に収束する。また、実軸上では ∣g(x)∣=2/(eπx+e−πx) が可積分である。したがって J(u)=∫−∞∞g(x)dx とすると、(1) より
(1−e4πu)J(u)=2(eπu−e3πu).
u=0 ならば
J(u)=(1−e2πu)(1+e2πu)2eπu(1−e2πu)=eπu+e−πu2.
u=0 では v=eπx と置換して
J(0)=π2∫0∞1+v2dv=1
となり、同じ式が成立する。よって任意の実数 u に対して
∫−∞∞g(x)dx=eπu+e−πu2.
(3)
t=2πx と置換すると
h(w)=2π1∫−∞∞eπ/2t+e−π/2t2e−iwtdt=∫−∞∞eπx+e−πx2e−i2πwxdx.
(2) において u=w/2π とすれば
h(w)=eπ/2w+e−π/2w2=h(w).
3. 線形微分方程式と解の極限
(1)
pq=1 のとき、特性方程式は
λ2+(p+q)λ+1=(λ+p)(λ+q)=0
である。
p=q の場合。 p,q>0、pq=1 より p+q>2 である。特殊解を x0(t)=1+Ae−t とおくと、
x0′′+(p+q)x0′+x0=1+(2−p−q)Ae−t=1−e−t
から A=1/(p+q−2) を得る。したがって、一般解は
x(t)=C1e−pt+C2e−qt+1+p+q−2e−t(C1,C2∈R).
p=q の場合。 pq=1 より p=q=1 であり、特性根は −1 の重根となる。
x0(t)=1−2t2e−t
が特殊解であるから、一般解は
x(t)=1+(C1+C2t−2t2)e−t(C1,C2∈R).
(2)
y=px′+x より y′=px′′+x′ である。したがって、
qy′+y=pqx′′+(p+q)x′+x=w(t).
よって、求める方程式は
qdtdy+y=w(t).
(3)
まず、a>0、u(t)→L のとき、方程式 az′+z=u(t) の解が z(t)→L を満たすことを示す。
任意の ε>0 に対して、t≥T ならば ∣u(t)−L∣≤ε となる T を取る。積分因子を用いると、t≥T に対して
z(t)−L=e−(t−T)/a(z(T)−L)+a1∫Tte−(t−s)/a(u(s)−L)ds.
したがって、
∣z(t)−L∣≤e−(t−T)/a∣z(T)−L∣+aε∫Tte−(t−s)/ads=e−(t−T)/a∣z(T)−L∣+ε(1−e−(t−T)/a).
a>0 であるから、
0≤t→∞limsup∣z(t)−L∣≤ε.
ε は任意なので、z(t)→L である。
ここで L=limt→∞w(t) とする。(2) の qy′+y=w(t) に上の結果を適用すると、y(t)→L を得る。さらに px′+x=y(t) に同じ結果を適用して、
t→∞limx(t)=L=t→∞limw(t)
が従う。
Reference