大阪大学 情報科学研究科 情報数理学専攻 2019年8月実施 情報数理学 数理基礎
Author
Miyake, 祭音Myyura
Description
線形計画問題
P:min subject to −2x1−3x22x1+6x2+x3=12,3x1+3x2+x4=12,x1,x2,x3,x4≥0
について、(1) 基底解をすべて求め、実行可能基底解を示せ。
(2) x1=x3=0 の実行可能基底解からシンプレックス法を開始するとき、次のステップで得られる実行可能基底解をすべて示せ。
(3) Pの双対問題を示せ。
部品A、Bの故障までの年数をそれぞれ X,Y とし、同時密度を
f(x,y)={ce−2(x+2y)0x>0, y>0,それ以外
とする。(1) c を求めよ。(2) X,Y が独立か従属か調べよ。
(3) 装置の寿命(部品A、Bのどちらか一方が故障するまでの年数)が半年以上である確率を、百分率で小数第1位まで求めよ。e≃2.7183 を用いてよい。
データ (xk,yk)(k=1,…,N)を曲線 y=ax2+bx+c に当てはめるため
yk=axk2+bxk+c+εk
とする。εk は独立な N(0,σ2) に従う。
(1) y1,…,yN の尤度を示せ。
(2) J=∑k=1N(yk−axk2−bxk−c)2 を最小とする a,b,c は最尤推定量となるか。
Kai
(1) 4変数から基底変数を2個選んで解く。
| 基底変数 | (x1,x2,x3,x4) | 実行可能性 |
|---|
| x1,x2 | (3,1,0,0) | 可 |
| x1,x3 | (4,0,4,0) | 可 |
| x1,x4 | (6,0,0,−6) | 不可 |
| x2,x3 | (0,4,−12,0) | 不可 |
| x2,x4 | (0,2,0,6) | 可 |
| x3,x4 | (0,0,12,12) | 可 |
(2) 初期基底は (x2,x4) であり、
x2=2−31x1−61x3,x4=6−2x1+21x3,
−2x1−3x2=−6−x1+21x3.
目的値を減らす進入変数は x1 のみ。x3=0 のまま増やすと、x2≥0 から x1≤6、x4≥0 から x1≤3。従って x4 が離脱し、次の実行可能基底解は (3,1,0,0) のみである。
(3) 等式制約に対する双対変数を y1,y2 とすれば
max subject to 12y1+12y22y1+3y2≤−2,6y1+3y2≤−3,y1≤0,y2≤0.
(1) 正規化条件から
1=c∫0∞e−2xdx∫0∞e−4ydy=8c,
よって c=8。
(2) 周辺密度は fX(x)=2e−2x(x>0)、fY(y)=4e−4y(y>0)で、区間外では0である。f(x,y)=fX(x)fY(y) だから X,Y は独立。
(3) 装置の寿命は min(X,Y) である。したがって
P(min(X,Y)≥21)=P(X≥21,Y≥21)=e−1e−2=e−3≃0.049787.
求める確率は 5.0%。
(1) xk を固定したときの尤度は
L(a,b,c)=(2πσ2)−N/2exp[−2σ21k=1∑N(yk−axk2−bxk−c)2].
(2) σ2>0 を固定すれば、対数尤度は logL=−2Nlog(2πσ2)−J/(2σ2)。よって J の最小化と尤度の最大化は同値であり、最小二乗解は最尤推定量となる。