大阪大学 情報科学研究科 情報数理学専攻 2019年8月実施 情報数理学 数学解析
Author
Miyake
Description
初期値問題
dtdx0=−x0,x0(0)=1,dtdxk=−xk+xk−1,xk(0)=0(k≥1)
の解 xk(t) を求めよ。
(1) a>0 に対し f(x)=e−a∣x∣ のフーリエ変換 f^(ω) を求めよ。
(2) ϕ(ω)=1/{π(1+ω2)} とし、ϕ1=ϕ、
ϕn(ω)=(ϕn−1∗ϕ)(ω)=∫−∞∞ϕn−1(ω−s)ϕ(s)ds
と定める。ϕn を求めよ。
複素積分 I=∮∣z∣=1∣z−2∣2dz を求めよ。
Kai
x0(t)=e−t。k≥1 に対して積分因子 et を用いると
dtd(etxk)=etxk−1,xk(t)=e−t∫0tesxk−1(s)ds.
これを帰納的に計算すれば
xk(t)=k!tke−t(k=0,1,2,…).
(1) f^(ω)=∫Rf(x)e−iωxdx とする。
f^(ω)=∫−∞0e(a−iω)xdx+∫0∞e−(a+iω)xdx=a2+ω22a.
(2) (1)と逆変換より、ϕ のフーリエ変換は e−∣t∣ である。畳み込み定理から ϕn(t)=e−n∣t∣。逆変換すると
ϕn(ω)=π(n2+ω2)n.
円周を正向きに取る。∣z∣=1 上では zˉ=1/z なので
∣z−2∣21=(z−2)(zˉ−2)1=(z−2)(1−2z)z.
右辺の単位円内の極は z=1/2 のみで、留数は
(−3/2)(−2)1/2=61.
従って留数定理より I=πi/3。