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大阪大学 情報科学研究科 情報数理学専攻 2018年8月実施 情報数理学 数理基礎

Author

祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)

Description

1

n3n\ge3 とし、線形計画問題

P:min i=1nxisubject to 2x1+x21,xi1+2xi+xi+11(i=2,,n1),xn1+2xn1,xi0\begin{aligned} \mathrm P:\quad\min\ &\sum_{i=1}^n x_i\\ \text{subject to }&2x_1+x_2\ge1,\\ &x_{i-1}+2x_i+x_{i+1}\ge1\quad(i=2,\ldots,n-1),\\ &x_{n-1}+2x_n\ge1,\qquad x_i\ge0 \end{aligned}

を考える。(1) 双対問題、(2) n=3n=3 の最適値、(3) nn が奇数の場合の最適値を求めよ。

2

長さ LL の棒を一様な位置で2つに折り、短い方を捨てる。残る棒の長さを XX とする。

(1) E[X]E[X]V[X]V[X] を求めよ。

(2) 長さ XX の棒をさらに同様に折って短い方を捨て、残る長さを YY とする。E[Y]E[Y]V[Y]V[Y] を求めよ。

3

体温 uu を推定する。時刻 t0t\ge0 の測定値 XtX_t は各時刻で独立であり、平均 u+αt(u0u)u+\alpha^t(u_0-u)、分散 σ2\sigma^2 の正規分布に従う。室温 u0u_0σ2>0\sigma^2>00<α<10<\alpha<1 は既知とする。

(1) ある時刻 t>0t>0Xt=xX_t=x を観測したときの uu の最尤推定量を求めよ。

(2) t=1,,nt=1,\ldots,nXt=xtX_t=x_t を観測したときの最尤推定量 u^n\hat u_n を求めよ。

(3) u^n\hat u_n は不偏推定量か。

Kai

1

(1) 双対変数 y1,,yny_1,\ldots,y_n を用いると

max i=1nyisubject to 2y1+y21,yi1+2yi+yi+11(i=2,,n1),yn1+2yn1,yi0.\boxed{\begin{aligned} \max\ &\sum_{i=1}^n y_i\\ \text{subject to }&2y_1+y_2\le1,\\ &y_{i-1}+2y_i+y_{i+1}\le1\quad(i=2,\ldots,n-1),\\ &y_{n-1}+2y_n\le1,\qquad y_i\ge0. \end{aligned}}

(2) x=(1/2,0,1/2)x=(1/2,0,1/2)y=(1/2,0,1/2)y=(1/2,0,1/2) はそれぞれ主・双対実行可能で、目的値はともに1である。弱双対性から最適値は 1\boxed{1}

(3) nn が奇数のとき

xi=yi={1/2i が奇数,0i が偶数x_i=y_i=\begin{cases}1/2&i\text{ が奇数},\\0&i\text{ が偶数}\end{cases}

とすれば、主・双対の各制約の左辺はすべて1となる。目的値も一致するので、最適値は (n+1)/4\boxed{(n+1)/4}

2

(1) 切断点を UU[0,L]U\sim U[0,L] とすれば、X=max(U,LU)X=\max(U,L-U)[L/2,L][L/2,L] 上の一様分布である。したがって

E[X]=3L4,V[X]=L248,E[X2]=7L212.\boxed{E[X]=\frac{3L}4,\qquad V[X]=\frac{L^2}{48}},\qquad E[X^2]=\frac{7L^2}{12}.

(2) 条件付き分布 YX=xY\mid X=xU[x/2,x]U[x/2,x] なので

E[YX]=34X,E[Y2X]=712X2.E[Y\mid X]=\frac34X,\qquad E[Y^2\mid X]=\frac7{12}X^2.

よって

E[Y]=9L16,V[Y]=7127L212(9L16)2=55L22304.\boxed{E[Y]=\frac{9L}{16}},\qquad \boxed{V[Y]=\frac7{12}\frac{7L^2}{12}-\left(\frac{9L}{16}\right)^2=\frac{55L^2}{2304}}.

3

(1) 平均は (1αt)u+αtu0(1-\alpha^t)u+\alpha^tu_0 である。尤度最大化は観測値と平均の差の二乗を最小化することに等しく、

u^=xαtu01αt.\boxed{\hat u=\frac{x-\alpha^tu_0}{1-\alpha^t}}.

(2) bt=1αtb_t=1-\alpha^t とおけば、最小化すべき量は t=1n(xtαtu0btu)2\sum_{t=1}^n(x_t-\alpha^tu_0-b_tu)^2uu で微分して

u^n=t=1n(1αt)(xtαtu0)t=1n(1αt)2.\boxed{\hat u_n=\frac{\sum_{t=1}^n(1-\alpha^t)(x_t-\alpha^tu_0)}{\sum_{t=1}^n(1-\alpha^t)^2}}.

(3) E[Xtαtu0]=(1αt)uE[X_t-\alpha^tu_0]=(1-\alpha^t)u より E[u^n]=uE[\hat u_n]=u。したがって不偏推定量である。