大阪大学 情報科学研究科 情報数理学専攻 2017年7月実施 情報数理学 数理基礎
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
e を全成分が1のベクトルとする。
(1) A∈Rm×n, b∈Rm に対し、Ax=b のもとで ∥x∥1=∑i∣xi∣ を最小化する問題が、次の線形計画問題と等価であることを説明せよ。
mineTu++eTu−subject to Au+−Au−=b,u+,u−≥0.
(2) 点 (xi,yi)(i=1,…,n)への直線 y^i=axi+b の当てはめで、∑i∣yi−y^i∣ を最小化する問題の双対が
maxyTvsubject to xTv=0,eTv=0,−e≤v≤e
となることを説明せよ。ただし x=(xi)T, y=(yi)T, v=(vi)T。
(3) 双対最適解 v∗ で −1<vk∗<1 となる点 (xk,yk) と、当てはめた直線の関係を述べよ。
単位円周上にランダムに2点を取り、その間の線分の長さを X とする。
(1) P(X≤1)、(2) 分布関数 F(x)、(3) 確率密度関数、(4) 期待値を求めよ。
θ>0 とし、密度 f(x)=θ−1x1/θ−1(0≤x≤1)に従う確率変数 X を考える。
(1) E[X]、(2) E[logX]、(3) 独立標本 X1,…,Xn による θ の最尤推定量 θ^ を求めよ。(4) θ^ が不偏であることを示せ。
Kai
(1) 任意の実行可能な x に対し、ui+=max(xi,0), ui−=max(−xi,0) とすれば、x=u+−u− かつ eT(u++u−)=∥x∥1 である。逆に実行可能な (u+,u−) から x=u+−u− を作ると Ax=b で、
∥x∥1≤eT(u++u−).
よって両問題の最適値は等しい。最適な (u+,u−) で同一成分がともに正なら、共通分を減らして目的値を下げられるため、最適解も対応する。
(2) 残差を d=y−ax−be とおき、制約 y−ax−be−d=0 に対するラグランジアンを
L=∥d∥1+vT(y−ax−be−d)
とする。a,b,d についての下限が有限となる条件は
xTv=eTv=0,∣vi∣≤1,
であり、そのとき下限は yTv。したがって設問の双対問題を得る。
(3) 最適残差 d∗=y−a∗x−b∗e について、強双対性より
0=i∑(∣di∗∣−vi∗di∗).
各項は非負で、∣vk∗∣<1 のとき第 k 項が0になるには dk∗=0 が必要である。よって yk=a∗xk+b∗、すなわち点は最適直線上にある。
2点のなす小さい中心角を Θ とすると Θ∼U[0,π] であり、X=2sin(Θ/2)。
(1) X≤1⟺Θ≤π/3 より P(X≤1)=1/3。
(2)
F(x)=⎩⎨⎧0π2arcsin2x1x<0,0≤x≤2,x>2.
(3) F を微分して
fX(x)=π4−x22(0<x<2)
を得る。区間外では0である。
(4)
E[X]=π1∫0π2sin2θdθ=π4.
(1)
E[X]=θ1∫01x1/θdx=1+θ1.
(2) ∫01xa−1logxdx=−1/a2(a>0)より
E[logX]=−θ.
(3) 対数尤度は
ℓ(θ)=−nlogθ+(θ−1−1)i∑logXi.
したがって ℓ′(θ)=(−nθ−∑ilogXi)/θ2。微分の符号が正から負に変わる点より
θ^=−n1i=1∑nlogXi.
(4) (2)から E[θ^]=−n−1∑iE[logXi]=θ。よって不偏推定量である。