岡山大学 自然科学研究科 応用化学専攻 2023年度 物理化学 問題2
Author
祭音Myyura (Based on miyake's answer refined with GPT 6 Astra)
Description
- 常に 1×105 Pa の圧力がかかる可動式のふたをもつ容器に 1 mol の理想気体を入れ、100 W (=J/s) のヒーターで 15 s 加熱した。気体の定圧モル熱容量は CP=30 JK−1mol−1 である。内部の温度が何 ∘C 上昇するか答えよ。ヒーターのエネルギーはすべて気体に移り、CP はこの温度範囲では変わらないとする。
- この加熱によって体積が 4 L 増加した。このときの内部エネルギー変化を求めよ。
- 容器のふたを動かないように固定し、1. と同じ条件で加熱した場合、温度上昇は1.と比べてどうなるか。理由とともに答えよ。
理想気体 1 mol のエントロピー変化について答えよ。
- 一定圧力 P1 で温度を T1 から T2 に変化させるときのエントロピー変化 ΔSP を求めよ。
- 一定体積で温度を T1 から T2 に変化させ、圧力が P1 から P2 になるとき、定積モル熱容量 CV を用いて ΔSV=CVln(T2/T1) と書ける。(T1,P1)→(T2,P1) と (T1,P1)→(T2,P2) の変化を比較すると、温度 T2 一定で (T2,P1)→(T2,P2) と変化する際のエントロピー変化は ΔSV−ΔSP となる。これと理想気体の状態方程式、CP と CV の関係を用いて、次式を導出せよ。
ΔS=RlnP2P1.(1)
内部エネルギー U、圧力 P、体積 V、温度 T の間には
(∂V∂U)T=T(∂T∂P)V−P(2)
の関係がある。以下に答えよ。
- 熱力学の第一法則より、定圧・可逆の条件のもとで次式を導出せよ。
dU=TdS−PdV.(3)
- 式(3)と Maxwell の関係式 (∂S/∂V)T=(∂P/∂T)V を用い、式(2)を導出せよ。
- 式(2)を用いて、理想気体の内部エネルギーは温度のみの関数であり、体積に依存しないことを示せ。
题目描述
问1:可动盖容器内装有 1 mol 理想气体,承受恒压 105 Pa。用 100 W 加热器加热 15 s,全部能量传给气体,定压摩尔热容在此温区恒为 30 JK−1mol−1。求升温多少摄氏度;若体积增加 4 L,求内能变化;若固定盖子,以相同条件加热,比较温升并说明理由。
问2:对 1 mol 理想气体,先求定压 P1 下温度由 T1 升至 T2 的熵变 ΔSP。已知定容变温、变压过程的熵变为 ΔSV=CVln(T2/T1),利用状态函数性质、理想气体状态方程及摩尔热容关系,推导等温变压熵变 ΔS=Rln(P1/P2)。
问3:由热力学第一定律在定压、可逆条件下推导 dU=TdS−PdV;再利用所给 Maxwell 关系推导 (∂U/∂V)T=T(∂P/∂T)V−P;最后证明理想气体的内能仅依赖温度而不依赖体积。
Kai
- 加えた熱は Q=100×15=1500 J である。定圧では Q=nCPΔT なので、
ΔT=1×301500=50 K
となる。温度差は摂氏でも同じであり、50 ∘C 上昇 する。
- 気体が外部にする仕事は、与えられた体積変化 4 L=4×10−3 m3 を用いて
W=PΔV=105×4×10−3=400 J.
熱力学第一法則 ΔU=Q−W より
ΔU=1500−400=1100 J.
- ふたを固定すると体積変化がなく、膨張仕事は 0 である。同じ熱量のすべてが内部エネルギーの増加に使われる。理想気体では CP−CV=R>0 なので、
ΔTV=nCVQ=30−R1500>301500=50 K.
したがって ふたを固定した方が温度上昇は大きい。
- 可逆な定圧経路をとれば dS=δQrev/T=CPdT/T である。題意の一定のモル熱容量を用いて
ΔSP=CPlnT1T2.
- エントロピーは状態関数なので、指定された等温過程の変化は
ΔS=ΔSV−ΔSP=(CV−CP)lnT1T2=−RlnT1T2.
定積経路では P1V=RT1、P2V=RT2 だから T2/T1=P2/P1 であり、
ΔS=−RlnP1P2=RlnP2P1.
- 系が受け取る熱を δQ、系が外部にする仕事を δW とすると、第一法則は dU=δQ−δW である。可逆過程では δQ=TdS、体積仕事は δW=PdV なので、
dU=TdS−PdV.
- 温度を固定して体積方向に微分すると、式(3)より
(∂V∂U)T=T(∂V∂S)T−P.
Maxwell の関係式を代入すれば
(∂V∂U)T=T(∂T∂P)V−P.
- 物質量 n を固定した理想気体では P=nRT/V なので、
(∂V∂U)T=TVnR−VnRT=0.
よって U(T,V) は一定温度で体積に依存せず、U=U(T) と書ける。
Reference