お茶の水女子大学 人間文化創成科学研究科 理学専攻 数学コース 2018年2月実施 問題1
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
(1)
R2 上で定義された関数 f(x,y) を
f(x,y)=⎩⎨⎧x2+∣y∣xy,0,(x,y)=(0,0),(x,y)=(0,0)
で定義する。このとき f の原点 (0,0) における全微分可能性を調べよ。
(2)
a,b を b>a となる定数とし、g(x) を有界閉区間 [a,b] で連続な実数値関数とする。関数 g が下に凸な関数であるとき、a≤x−h<x+h≤b を満たす任意の x∈(a,b) と任意の h>0 に対して
g(x)≤2h1∫x−hx+hg(t)dt
が成り立つことを示せ。
(3)
p(x) を [0,∞) で単調増加で連続な実数値関数とし、P(x) を (0,∞) で
P(x)=x1∫0xp(t)dt
と定義する。このとき P(x) は単調増加な関数であることを示せ。
题目描述
-
判断 f(x,y)=xy/(x2+∣y∣)(原点定义为 0)在原点是否全微分。
-
证明下凸函数在对称区间上的平均值不小于中心点函数值。
-
若连续函数 p 单调递增,证明其区间平均
P(x)=x1∫0xp(t)dt
也单调不减;若 p 严格递增,则 P 也严格递增。
Kai
(1)
座標軸上では f(x,0)=f(0,y)=0 だから、
fx(0,0)=fy(0,0)=0.
したがって、全微分可能なら全微分は零写像でなければならない。一方、y=x2 とおくと
f(x,x2)=x2+x2x3=2x
であり、
x2+x4∣f(x,x2)∣=21+x21⟶21=0.
よって
f は原点で全微分可能でない。
(2)
0≤t≤h とする。x は x−t と x+t の中点であるから、凸性より
g(x)≤2g(x−t)+g(x+t).
これを 0≤t≤h で積分すると
hg(x)≤21∫0h{g(x−t)+g(x+t)}dt=21∫x−hx+hg(u)du.
h>0 で割れば
g(x)≤2h1∫x−hx+hg(u)du.
(3)
積分の微分により、x>0 で
P′(x)=x2xp(x)−∫0xp(t)dt=x21∫0x{p(x)−p(t)}dt.
0≤t<x なら p(t)≤p(x) だから P′(x)≥0 である(狭義単調増加なら P′(x)>0)。したがって
P(x) は (0,∞) で単調増加である。