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名古屋大学 情報学研究科 複雑系科学専攻 2023年8月実施 微分方程

Author

思齐塾, 祭音Myyura

Description

p(t)p(t) を時刻 tt における血液中のある薬の量であるとし、 p(t)p(t) は、比例定数を k(>0)k(>0) として

dpdt=kp\frac{dp}{dt} = -kp

に従って変化するとする。初期投薬量を p0p_0 とすると、投与された薬は時刻 t=0t=0 で即座に血液中に吸収され、 p(0)=p0p(0) = p_0 であるとする。また、一定時間 TT ごとに、 p0p_0 の量の薬が追加投与され、投与された薬は、毎回即座に血液中に吸収されるとする。つまり、 nn を任意の自然数とし、

p(nT)=limϵ+0p(nTϵ)+p0p(nT) = \lim_{\epsilon \to +0} p(nT - \epsilon) + p_0

で表されるとする。

  1. 0t<T0 \leq t < T において、時刻 tt での薬の量 p(t)p(t) を求めよ。
  2. p(2T)p(2T) を求めよ。
  3. p(nT)p(nT) を求めよ。また、じゅうぶん時間が経過した時の血液中の薬の量を求めよ。
  4. 0t5T0 \leq t \leq 5T での p(t)p(t) のグラフの概形を描け。ただし、3)の結果を踏まえ、漸近的な血液中の薬の量との関係がわかるように描くこと。

题目描述

p(t)p(t) 表示时刻 tt 血液中某种药物的量,其变化遵循

dpdt=kp,k>0.\frac{dp}{dt}=-kp, \qquad k>0.

初次给药量为 p0p_0;药物在 t=0t=0 时立即被吸收入血,因此 p(0)=p0p(0)=p_0。之后每隔固定时间 TT 追加剂量为 p0p_0 的药物,每次也立即吸收入血。也就是说,对任意自然数 nn

p(nT)=limϵ+0p(nTϵ)+p0.p(nT) =\lim_{\epsilon\to+0}p(nT-\epsilon)+p_0.
  1. 0t<T0\le t<T 上求 p(t)p(t)
  2. p(2T)p(2T)
  3. p(nT)p(nT),并说明经过足够长时间后血液中药量的渐近行为;
  4. 画出 0t5T0\le t\le5Tp(t)p(t) 的大致图像;结合第 3 问的结果,使图中能够看出它与渐近药量范围之间的关系。

Kai

  1. 微分方程式 dpdt=kp\frac{dp}{dt} = -kp を解くと、
p(t)=Cektp(t) = Ce^{-kt}

初期条件 p(0)=p0p(0) = p_0 より、 C=p0C = p_0 。 したがって、 0t<T0 \leq t < T において、 p(t)=p0ektp(t) = p_0e^{-kt}

  1. q=ekTq=e^{-kT} とおく。投与直後の値を問題文どおり p(nT)p(nT) と書けば、
p(T)=p0q+p0=p0(1+q).p(T)=p_0q+p_0=p_0(1+q).

T<t<2TT<t<2T では p(t)=p(T)ek(tT)p(t)=p(T)e^{-k(t-T)} であり、 t=2Tt=2T でさらに p0p_0 が加わる。したがって

p(2T)=p0(1+q+q2)=p0(1+ekT+e2kT).\boxed{p(2T)=p_0(1+q+q^2) =p_0(1+e^{-kT}+e^{-2kT})}.
  1. 漸化式
p(nT)=qp((n1)T)+p0p(nT)=q\,p((n-1)T)+p_0

を繰り返すと、

p(nT)=p0(1+q++qn)=p01qn+11q\begin{aligned} p(nT) &=p_0(1+q+\cdots+q^n)\\ &=\boxed{p_0\frac{1-q^{n+1}}{1-q}} \end{aligned}

よって投与直後の量は

limnp(nT)=p01q=p01ekT\lim_{n\to\infty}p(nT) =\frac{p_0}{1-q} =\frac{p_0}{1-e^{-kT}}

である。ただし連続な時刻 tt に対して p(t)p(t) 自体は一つの定数へ収束しない。 t=nT+τt=nT+\tau0τ<T0\leq\tau<T )と固定して nn\to\infty とすると

p(nT+τ)p0ekτ1ekT.p(nT+\tau)\longrightarrow \frac{p_0e^{-k\tau}}{1-e^{-kT}}.

したがって十分時間が経つと、投与直後の上端

p+=p01ekTp_+=\frac{p_0}{1-e^{-kT}}

と、次の投与直前の下端

p=p+ekT=p0ekT1ekTp_-=p_+e^{-kT} =\frac{p_0e^{-kT}}{1-e^{-kT}}

の間を周期的に変化する。

  1. 各区間 nTt<(n+1)TnT\leq t<(n+1)T では p(t)=p(nT)ek(tnT)p(t)=p(nT)e^{-k(t-nT)} と指数減衰し、 t=(n+1)Tt=(n+1)Tp0p_0 だけ上向きに跳ぶ。 0t5T0\leq t\leq5T ではこの鋸歯状の指数曲線を5回描き、各投与直後の頂点は単調に p+p_+ へ、各投与直前の谷は単調に pp_- へ近づく。