名古屋大学 情報学研究科 複雑系科学専攻 2023年8月実施 数1 [3]
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題意の要約
出典:名古屋大学公式問題
次の行列について考える。
B=−1−2−1453001.
- 固有値を μ1=μ2=μ3 と区別して求める。
- 定数倍を同一視すると独立な固有ベクトルは二つである。
μ1 に対応する w1 と,μ2 に対応する w2 を,いずれも第3成分が 1 となるように求める。
- 単位行列を I として,(B−μ2I)w3=w2 を満たす w3 を求める。
- wi=(wi1,wi2,wi3)T,W=(w1 w2 w3) としたときの B=W−1BW を計算する。
- B2023 を求める。必要なら P=22023,Q=32023 の記号を使ってよい。
Kai
det(μI−B)=(μ−1){(μ+1)(μ−5)+8}=(μ−3)(μ−1)2.
よって μ1=3,μ2=μ3=1。
(B−3I)w1=0 から三成分が等しくなり,(B−I)w2=0 から第1・第2成分が 0 となる。したがって
w1=111,w2=001.
w3=(u,v,z)T とすると,条件は −2u+4v=0,−u+3v=1 である。
よって u=2,v=1,z は任意であり,例えば
w3=210
と取れる。
上で選んだ w3 に対して
W=111001210,W−1=−1112−2−1010.
Bw1=3w1,Bw2=w2,Bw3=w2+w3 より
B=300010011.
右下の Jordan ブロックを I2+N とすると N2=0 なので,
(I2+N)n=I2+nN。したがって非負整数 n に対し
Bn=W3n000100n1W−1=2−3n1−3n−3n+n+12⋅3n−22⋅3n−12⋅3n−n−2001.
Q=32023 とおけば
B2023=2−Q1−Q2024−Q2Q−22Q−12Q−2025001.