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名古屋大学 情報学研究科 複雑系科学専攻 2022年8月実施 微分方程

Author

思齐塾, 祭音Myyura

Description

次の微分方程式について考えよう。

dydx=(1y)y\frac{dy}{dx} = (1-y)y
  1. 一般解を求めよ。

  2. 初期値が 0<y(0)<120 < y(0) < \frac{1}{2} および y(0)>1y(0) > 1 の場合のそれぞれについて, y(x)y(x) のグラフの特徴がわかるように概形を描け。

题目描述

考察微分方程

dydx=(1y)y.\frac{dy}{dx}=(1-y)y.
  1. 求通解;

  2. 分别在初始值满足

    0<y(0)<12y(0)>10<y(0)<\frac12 \qquad\text{和}\qquad y(0)>1

    时,画出能够体现 y(x)y(x) 图像主要特征的大致曲线。

Kai

  1. まず、与えられた微分方程式を解きます。
dydx=(1y)y\frac{dy}{dx} = (1-y)y

これを変数分離すると、

dyy(1y)=dx\frac{dy}{y(1-y)} = dx

左辺を部分分数分解すると、

1y+11ydy=dx\frac{1}{y} + \frac{1}{1-y} dy = dx

両辺を積分すると、

(1y+11y)dy=dx\int (\frac{1}{y} + \frac{1}{1-y}) dy = \int dx
lnyln1y=x+C\ln |y| - \ln |1-y| = x + C
lny1y=x+C\ln |\frac{y}{1-y}| = x + C

指数関数を取ると、

y1y=Aex\frac{y}{1-y} = Ae^x

(符号を積分定数に含め、 AA は任意の非零実数とする。)

yy について解くと、

y=Aex(1y)y = Ae^x(1-y)
y=AexAexyy = Ae^x - Ae^x y
y+Aexy=Aexy + Ae^x y = Ae^x
y(1+Aex)=Aexy(1 + Ae^x) = Ae^x
y=Aex1+Aexy = \frac{Ae^x}{1 + Ae^x}

分母と分子を AexAe^x で割ると、

y=11Aex+1=11+Bexy = \frac{1}{\frac{1}{Ae^x} + 1} = \frac{1}{1 + Be^{-x}}

ここで B=1AB = \frac{1}{A} です。したがって、非定数解は

y(x)=11+Bexy(x) = \frac{1}{1 + Be^{-x}}

である。さらに、変数分離の際に除いた平衡解

y(x)0,y(x)1y(x)\equiv0,\qquad y(x)\equiv1

も解である(後者は上式の B=0B=0 に含まれる)。

  1. 初期値が 0<y(0)<120 < y(0) < \frac{1}{2} の場合: B=(1y(0))/y(0)>1B=(1-y(0))/y(0)>1 である。このとき解は全実軸上で定義され、
limxy(x)=0,limxy(x)=1\lim_{x\to-\infty}y(x)=0,\qquad \lim_{x\to\infty}y(x)=1

となる単調増加曲線である。 y=1/2y=1/2 、すなわち x=logB>0x=\log B>0 で変曲する。

初期値が y(0)>1y(0) > 1 の場合: B=(1y(0))/y(0)B=(1-y(0))/y(0)1<B<0-1<B<0 を満たす。初期値を含む最大存在区間は

x>log(B)x>\log(-B)

であり、

limxlog(B)y(x)=+,limxy(x)=1.\lim_{x\downarrow\log(-B)}y(x)=+\infty,\qquad \lim_{x\to\infty}y(x)=1.

この区間で y=y(1y)<0y'=y(1-y)<0 なので、解は ++\infty から 11 へ単調減少する。