名古屋大学 情報学研究科 知能システム学専攻 2017年8月実施 解析・線形代数 [2]
Author
思齐塾, 祭音Myyura
Description
出典:名古屋大学・2018年度知能システム学専攻入試問題、解析・線形代数。導出過程も示す。
以下の問いに答えよ。ただし、 Im(z) は複素数 z の虚部を表す。
(a) z 平面上の直線 Im(z)=21 が複素関数 w=z1 によって写される w 平面上の図形を求め、図示せよ。
(b) z 平面上の領域 Im(z)>0 が 1 次分数変換 w=z+γαz+β によって w 平面上の領域 ∣w∣<1 に写されるとき、複素数 α,β,γ を求めよ。
题目描述
回答下列问题,其中 Im(z) 表示复数 z 的虚部。
-
在复函数
下,求 z 平面中的直线
Im(z)=21
在 w 平面上的像,并画出该图形;
-
一次分式变换
w=z+γαz+β
将 z 平面中的上半平面 Im(z)>0 映为 w 平面中的单位圆盘 ∣w∣<1。求复数 α,β,γ。
Kai
(a) w=z1 より、 z=w1 。
z=x+iy , w=u+iv とおくと、 x+iy=u+iv1=u2+v2u−iv 。
したがって、 x=u2+v2u , y=u2+v2−v 。
Im(z)=y=21 より、 u2+v2−v=21 。
これを整理すると、 u2+v2+2v=0 , つまり u2+(v+1)2=1 。
これは中心 0−i , 半径1の円を表す。
有限の z に対する 1/z は 0 にならない。逆に、この円上の w=0 には z=1/w が対応し、Imz=1/2 を満たす。したがって、像は
u2+(v+1)2=1,w=0
である。

(b) 条件を満たす係数の全体は
α=eiθ,γ=p+iq,β=eiθ(p−iq),θ,p∈R,q>0
である。このとき
w=eiθz+p+iqz+p−iq.
実数 z=x に対し ∣w∣=1 となり、z=x+iy に対して
1−∣w∣2=(x+p)2+(y+q)24qy>0(y>0)
である。逆変換は
z=w−αβ−γw,Imz=∣w−α∣2q(1−∣w∣2)>0(∣w∣<1)
となるので、上半平面の像は単位円盤全体である。
全ての解がこの形になることも示す。実軸上での ∣αx+β∣2=∣x+γ∣2 を x の多項式として比較すると、
∣α∣=1,Re(β/α)=Reγ,∣β/α∣=∣γ∣
を得る。したがって β/α=γ または γ である。前者は定数写像となり一次分数変換ではないため除外され、後者で上半平面を円盤の内側に写す条件は Imγ>0 である。
例えば θ=p=0, q=1 とすれば、α=1,β=−i,γ=i を得る。