名古屋工業大学 工学研究科 電気・機械工学系(機械工学) 2021年8月実施 問題24(熱力学)
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)
Description
問題24 熱力学 設問すべてについて解答すること。
ピストンとシリンダーで構成される閉じた系があり、系の作動物質を理想気体とする。この理想気体の状態を圧力 p [Pa]、温度 T [K]、体積 V [m3] で表し、気体の質量を m [kg]、気体定数を R [J/(kg⋅K)] で表す。ここで、比熱比 κ の値を κ=7/5 とする。この閉じた系の周囲(外界)の圧力と温度はそれぞれ p0 [Pa]、T0 [K] であり、これらの値は常に一定に保たれる。なお、理想気体の定積比熱 cv [J/(kg⋅K)] と定圧比熱 cp [J/(kg⋅K)] の間にはマイヤーの関係 cp−cv=R が成立する。
下図に示す過程でこの系が状態1から状態0まで状態変化する(状態1 → 状態 M → 状態0)。ここで、状態1の圧力と温度をそれぞれ 20p0 [Pa]、2T0 [K] とし、状態0の圧力、温度、体積をそれぞれ p0 [Pa]、T0 [K]、V0 [m3] とする。以下の問いに答えよ。ただし、熱と仕事の符号(正負)については、系が外部から熱を得る場合(系の内部エネルギーが増加する場合)を「正」、外部に仕事をする場合を「正」とする。

次の (1)~(10) の問いに答えよ。
(1) 状態0での気体の体積 V0 を p0,T0,m,R から必要な記号を用いて表せ。
(2) 状態1での気体の体積 V1 を p0,T0,V0,m,R から必要な記号を用いて表せ。
(3) この理想気体の定積比熱 cv と定圧比熱 cp の値を気体定数 R を用いて表せ。
(4) 系が状態1から可逆断熱変化してその温度が T0 になった。このときの系の状態を記号 M で表す。状態 M の気体の体積 VM を p0,T0,V0,m,R から必要な記号を用いて表せ。
(5) 状態1から状態 M までの可逆断熱変化により系がする絶対仕事(気体の体積変化による仕事)を p0,T0,V0,m,R から必要な記号を用いて表せ。
(6) 状態 M から状態0までの等温変化 (T0) により系が周囲から得る熱を p0,T0,V0,m,R から必要な記号を用いて表せ。
(7) 系が図に示す過程で状態1から状態0まで変化するとき、系の絶対仕事を T0,m,R から必要な記号を用いて表せ。
閉じた系が状態1にあるとき、そのエクセルギー E1 は
E1=(U1−U0)−T0(S1−S0)+p0(V1−V0)
で与えられる。ここで、U [J]、S [J/K] はそれぞれ内部エネルギー、エントロピーを表す。また、添字0は系が周囲(外界)と平衡にあることを表す。
(8) 内部エネルギーの変化 U1−U0 を求めて、T0,m,R から必要な記号を用いて表せ。
(9) エントロピーの変化 S1−S0 を求めて、T0,m,R から必要な記号を用いて表せ。
(10) エクセルギー E1 を求めて、T0,m,R から必要な記号を用いて表せ。
题目描述
问题24 热力学。所有设问均须作答。
一个由活塞和气缸构成的闭口系统以理想气体为工质。气体状态用压力 p [Pa]、温度 T [K]、体积 V [m3] 表示,质量为 m [kg],气体常数为 R [J/(kg⋅K)]。比热比为 κ=7/5。系统周围环境的压力和温度分别为 p0 [Pa]、T0 [K],始终保持不变。理想气体的定容比热 cv [J/(kg⋅K)] 与定压比热 cp [J/(kg⋅K)] 满足迈耶关系 cp−cv=R。
系统按图示过程从状态1变到状态0(状态1 → 状态 M → 状态0)。状态1的压力和温度分别为 20p0 [Pa]、2T0 [K],状态0的压力、温度和体积分别为 p0 [Pa]、T0 [K]、V0 [m3]。回答以下问题。热量与功的符号规定如下:系统从外界吸热(系统内能增加)为正,系统对外做功为正。
回答 (1)~(10)。
(1) 从 p0,T0,m,R 中选取所需符号,表示状态0的气体体积 V0。
(2) 从 p0,T0,V0,m,R 中选取所需符号,表示状态1的气体体积 V1。
(3) 用气体常数 R 表示该理想气体的定容比热 cv 和定压比热 cp。
(4) 系统从状态1经历可逆绝热过程,温度降至 T0。将此状态记为 M。从 p0,T0,V0,m,R 中选取所需符号,表示状态 M 的气体体积 VM。
(5) 从 p0,T0,V0,m,R 中选取所需符号,表示状态1到状态 M 的可逆绝热过程中系统所做的绝对功(气体体积变化所做的功)。
(6) 从 p0,T0,V0,m,R 中选取所需符号,表示状态 M 到状态0的等温过程 (T0) 中系统从环境吸收的热量。
(7) 从 T0,m,R 中选取所需符号,表示系统按图示过程从状态1变到状态0时所做的绝对功。
闭口系统处于状态1时,其火用 E1 为
E1=(U1−U0)−T0(S1−S0)+p0(V1−V0).
其中,U [J]、S [J/K] 分别表示内能和熵。下标0表示系统与周围环境处于平衡。
(8) 求内能差 U1−U0,并用 T0,m,R 中所需的符号表示。
(9) 求熵差 S1−S0,并用 T0,m,R 中所需的符号表示。
(10) 求火用 E1,并用 T0,m,R 中所需的符号表示。
Kai
(1)
状態方程式より V0=mRT0/p0。
(2)
V1=20p0mR(2T0)=10V0.
(3)
cp/cv=7/5 と cp−cv=R より
cv=25R,cp=27R.
(4)
可逆断熱変化では TVκ−1 が一定。したがって
VM=V1(T02T0)1/(κ−1)=522V0.
(5)
熱力学第一法則と断熱条件から
W1M=mcv(2T0−T0)=25mRT0.
(6)
等温理想気体では内部エネルギーが一定なので
QM0=WM0=mRT0lnVMV0=mRT0ln452.
(7)
W10=W1M+WM0=mRT0(25+ln452).
(8)
U1−U0=mcv(T1−T0)=25mRT0.
(9)
S1−S0=m(cvlnT0T1+RlnV0V1)=mR(25ln2−ln10)=−mRln452.
(10)
p0(V1−V0)=−9mRT0/10 と (8), (9) を代入すると
E1=mRT0(58+ln452).
可逆過程の絶対仕事から周囲を押しのける仕事を引いた W10−p0(V0−V1) とも一致する。
Reference