名古屋工業大学 工学研究科 情報工学系 2019年8月実施 問題28 情報数学
Author
祭音Myyura (Based on Miyake's answer refined with GPT 6 Astra)
Description
設問すべてについて解答すること。
アルファベット A={1,2,…,N} を取り得る 2 つの確率変数 X,Y が存在し、その同時確率は PXY(i,j)、i,j∈A で与えられるものとする。また、周辺化された X,Y の確率をそれぞれ PX(i)、i∈A および PY(j)、j∈A と表記し、Y が与えられたときの X の条件付き確率を PX∣Y(i∣j)、i,j∈A と表すこととする。以下の問いに答えよ。
(1) PX(i) および PX∣Y(i∣j) を、PXY(i,j) のみを用いて表せ。
(2) エントロピー H(X) および条件付きエントロピー H(X∣Y) を、PXY(i,j) のみを用いて表せ。
(3) 相互情報量 I(X;Y) は以下のダイバージェンスとして定義される。
I(X;Y)=D(PXY(i,j)∥PX(i)PY(j))=i=1∑Nj=1∑NPXY(i,j)log2PX(i)PY(j)PXY(i,j).
この定義式から I(X;Y)=H(X)−H(X∣Y) であることを示せ。
(4) 相互情報量 I(X;Y) が非負であることをイェンゼン(Jensen)の不等式を用いて示せ。
(5) N=2 としたとき、相互情報量 I(X;Y) が最小となる確率分布 PXY(i,j) の例を 1 つ、理由とともに示せ。ただし、確率分布は以下の行列 P の形式で記述すること。
P=(PXY(1,1)PXY(1,2)PXY(2,1)PXY(2,2))
(6) N=2 としたとき、相互情報量 I(X;Y) が最大となる確率分布 PXY(i,j) をすべて、理由とともに示せ。ただし、確率分布は行列 P の形式で記述すること。
N を自然数の集合とし、a,b をそれぞれ 2≤a≤5、b≤7 を満たす自然数とする。N×N の部分集合として
XaYb={(x,y)∣x,y∈N,1≤x≤a,2≤y≤a},={(x,x)∣x∈N,b≤x≤7}
を定めるとき、以下の問いに答えよ。
(1) X4∩Y3 に含まれる要素をすべて列挙せよ。
(2) 2≤b≤a であるとき、Xa∪Yb の要素数を a,b の関数として表せ。
(3) 写像 f:Xa∪Yb→N を f((x,y))=x と定義するとき、f が単射となるような a,b の組をすべて答えよ。
III
連結な無向グラフで閉路を持たないようなものを木と呼ぶ。このとき以下の問いに答えよ。
(1) 頂点数 6 の木で、その最大次数が最大となるもの、および最小となるものをそれぞれ 1 つずつ図示せよ。記載する図において、頂点および辺にラベルを書き入れる必要はない。
(2) グラフ T=(V,E) を任意の木とする。T 中の任意の辺 e∈E を除去して得られるグラフ T−e=(V,E∖{e}) が必ず非連結になることを、背理法を用いて証明せよ。
(3) 以下の重み付き無向グラフを考える。

このグラフの最小全域木(最小生成木)を Tmin とする。Tmin において頂点 D に接続している辺をすべて列挙せよ。ただし、グラフ中の各辺はその両端点のラベル 2 つを要素とする集合で表現すること。
题目描述
回答全部问题。
I 设随机变量 X,Y 的取值字母表为 A={1,2,…,N},其联合概率为 PXY(i,j)(i,j∈A)。将 X,Y 的边缘概率分别记为 PX(i)(i∈A)、PY(j)(j∈A),给定 Y 时 X 的条件概率记为 PX∣Y(i∣j)(i,j∈A)。回答以下问题。
(1) 仅用 PXY(i,j) 表示 PX(i) 和 PX∣Y(i∣j)。
(2) 仅用 PXY(i,j) 表示熵 H(X) 和条件熵 H(X∣Y)。
(3) 互信息 I(X;Y) 定义为下列散度:
I(X;Y)=D(PXY(i,j)∥PX(i)PY(j))=i=1∑Nj=1∑NPXY(i,j)log2PX(i)PY(j)PXY(i,j).
由此定义证明 I(X;Y)=H(X)−H(X∣Y)。
(4) 利用 Jensen 不等式证明互信息 I(X;Y) 非负。
(5) 取 N=2,给出一个使互信息 I(X;Y) 最小的概率分布 PXY(i,j),并说明理由。概率分布须以下列矩阵 P 的形式表示:
P=(PXY(1,1)PXY(1,2)PXY(2,1)PXY(2,2)).
(6) 取 N=2,给出全部使互信息 I(X;Y) 最大的概率分布 PXY(i,j),并说明理由。概率分布须以矩阵 P 的形式表示。
II 设 N 为自然数集合,a,b 为分别满足 2≤a≤5、b≤7 的自然数。定义 N×N 的子集
XaYb={(x,y)∣x,y∈N,1≤x≤a,2≤y≤a},={(x,x)∣x∈N,b≤x≤7}.
回答以下问题。
(1) 列出 X4∩Y3 的全部元素。
(2) 当 2≤b≤a 时,将 Xa∪Yb 的元素个数表示为 a,b 的函数。
(3) 定义映射 f:Xa∪Yb→N 为 f((x,y))=x。求全部使 f 为单射的 (a,b)。
III 连通且不含环的无向图称为树。回答以下问题。
(1) 对于顶点数为 6 的树,分别画出一个最大度达到最大、一个最大度达到最小的例子。图中不必标注顶点和边的标签。
(2) 设 T=(V,E) 为任意一棵树。利用反证法证明:删除 T 中任意一条边 e∈E 所得图 T−e=(V,E∖{e}) 必定不连通。
(3) 考虑下列带权无向图。

记其最小生成树为 Tmin。列出 Tmin 中与顶点 D 相连的全部边。每条边须表示为以其两个端点的标签为元素的集合。
Kai
I (1)–(2)
pij=PXY(i,j) と略記する。周辺化と条件付き確率の定義より、
PX(i)=j∑pij,PX∣Y(i∣j)=∑kpkjpij.
条件付き確率は PY(j)>0 の場合に定義する。エントロピーは
H(X)=−i∑(j∑pij)log2(j∑pij),
H(X∣Y)=−i,j:pij>0∑pijlog2∑kpkjpij.
0log0=0 と約束する。
I (3)
対数を分けて周辺化すると、
I(X;Y)=−i,j∑pijlog2PX(i)+i,j:pij>0∑pijlog2PY(j)pij=H(X)−H(X∣Y).
I (4)
qij=PX(i)PY(j)、S={(i,j):pij>0} とする。log2 の凹性に Jensen の不等式を適用して、
I(X;Y)=−S∑pijlog2pijqij≥−log2(S∑qij)≥−log21=0.
最後の不等式は ∑Sqij≤∑i,jqij=1 による。確率がゼロの組を除いているため、途中の和を常に1と置いてはいけない。
I (5)
独立なら pij=PX(i)PY(j) で I(X;Y)=0。例えば
P=(1/41/41/41/4)
が最小値0を与える。
I (6)
0≤H(X∣Y)、H(X)≤1 より I(X;Y)≤1。等号には X の一様性と、Y から X が確定することが必要十分である。二値の場合、その対応は恒等か交換の二通りしかないので、全解は
P=(1/2001/2)またはP=(01/21/20).
(1) 共通の対角点は {(3,3),(4,4)}。
(2) ∣Xa∣=a(a−1)、∣Yb∣=8−b、∣Xa∩Yb∣=a−b+1 より、
∣Xa∪Yb∣=a(a−1)+(8−b)−(a−b+1)=a2−2a+7.
(3) a≥3 では (1,2),(1,3)∈Xa が同じ値1に写り、単射にならない。a=2 なら X2={(1,2),(2,2)}。b=1 は (1,1) との衝突を生じるが、b≥2 では新たな衝突はない。したがって
(a,b)=(2,2),(2,3),(2,4),(2,5),(2,6),(2,7).
III (1)
最大次数の最大値は5で、星型の木 K1,5 が実現する。最小値は2で、道 P6 が実現する。最大次数が1以下のグラフは六頂点で連結になれない。


III (2)
e={u,v} を除いても連結であると仮定する。そのとき T−e 内に u と v を結ぶ道が存在する。その道に e を加えると T に閉路ができ、木の定義と矛盾する。よって T−e は非連結である。
III (3)
重みの小さい順に閉路を避けて辺を採用する。AB(2),AD(3),BC(4),DF(5) を採用すると、CF(6),BD(7) は閉路を作るので除外する。最後に DE(8) を採用して六頂点を連結する。したがって D に接続する辺は
{A,D},{D,F},{D,E}.
Reference