九州大学 工学府 機械系専攻 2016年度 熱工学 問1
Author
祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)
Description
〔A〕 気体の圧力・比体積・温度・比内部エネルギー・比エンタルピーを p,v,T,u,h、気体定数を R、比熱を cv,cp、比熱比を κ とする。
- 理想気体では cp−cv=R を示せ。u=u(T)、du=cvdT、dh=cpdT は既知としてよい。
- 比熱一定の理想気体について、準静的断熱変化で pvκ が一定となることを示せ。
〔B〕 断熱シリンダと摩擦のないピストン内に、比熱比一定の理想気体が密閉されている。初期状態 0 は大気圧 p0、体積 V0。外力を加えず内部ヒータで緩やかに総熱量 Q>0 を加えると、体積 V1 の状態 1 となる。
再び状態 0 から始め、今度はピストンを固定して同じ Q を加えた状態を 2 とする。その後加熱を止め、ピストンを手でゆっくり動かして体積 V1 の状態 3 にする。全変化は準静的とする。p0,V0,κ,Q を用いて答えよ。(全 55 点)

- V1 を求めよ。
- 状態 3 の圧力 p3 を求めよ。
- p0 と p3 の大小関係を選べ。
- 気体のした仕事 L01 と L23 の大小関係を選べ。
- B(3) の関係を証明せよ。
- B(4) の関係を証明せよ。B(3) を用いてよい。
题目描述
先证明理想气体的 Mayer 关系以及比热恒定时的准静态绝热关系。绝热气缸初态为 p0,V0:第一条路径在大气压下缓慢加热 Q,达到 V1;第二条路径先定容加热同量 Q,再绝热膨胀至同一体积。求 V1,p3,比较两条路径的最终压力及膨胀功并证明。
Kai
A(1)
h=u+pv=u+RT を温度で微分すると cp=cv+R。よって cp−cv=R。
A(2)
断熱の第一法則より cvdT=−pdv。pdv+vdp=RdT に代入し、R/cv=κ−1 を使うと
pdp+κvdv=0,pvκ=const.
B(1)
気体全体の内部エネルギーは U=pV/(κ−1) なので
Q=κ−1p0(V1−V0)+p0(V1−V0),V1=V0+κκ−1p0Q.
B(2)
定積加熱より p2=p0+(κ−1)Q/V0。続く断熱膨張では
p3=[p0+V0(κ−1)Q][1+κp0V0(κ−1)Q]−κ.
B(3), B(4)
p0>p3,L01<L23.
B(5)
a=(κ−1)Q/(p0V0)>0 とおく。κ>1 より、厳密な Bernoulli の不等式
(1+a/κ)κ>1+a
が成り立つため、p3/p0=(1+a)/(1+a/κ)κ<1。
B(6)
両経路の受熱量は Q で等しく、最終体積はともに V1 なので、第一法則から
L23−L01=U1−U3=κ−1(p0−p3)V1>0.
また、L01=(κ−1)Q/κ、L23=(p2V0−p3V1)/(κ−1) でも確認できる。