九州大学 工学府 機械系専攻 2016年度 流体工学 問3
Author
祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)
Description
直径 d の均質な剛体球の一部または全体が、密度 ρ の静止した水中にある。水平右向きを x 軸の正方向、鉛直下向きを z 軸の正方向とする。重力加速度の大きさを g として、次に答えよ。(50点)
- 球を浮かべると、水面と球の重心の z 座標が一致して静止した。球の密度 ρs を求めよ。水面の上側は静止した大気で、表面張力は無視できる。
- (1)の状態から球を鉛直下向きに微小量押し込み、手を離した。水と大気の粘度および表面張力を無視できるとき、振動数 f を求めよ。
- (2)までの球と密度のみが異なる新しい球を用意する。この球の全体が仮に水中で静止しているとき、球に働く表面力の積分値 (Px,Pz) を求めよ。
- 新しい球が水中を速度 U で動くと、水の粘度の影響により抗力 D を受ける。抗力 D の無次元数 CD を求めよ。
题目描述
直径 d 的均质刚球位于密度 ρ 的水中,以右方及竖直向下为 x,z 正向。先让球恰好半浸没静止,求球的密度;再向下微压后释放,忽略黏性和表面张力,求微振动频率。另取直径相同、密度不同的新球,求其完全浸没静止时所受表面力的合力,并给出它以速度 U 运动时阻力 D 的无量纲表示。
Kai
(1)
半球分の浮力と球全体の重力が釣り合うから
ρsg6πd3=ρg12πd3,ρs=2ρ.
(2)
平衡位置から下向きの微小変位を η とする。水線面積 Aw=πd2/4 より、浮力の増分は上向きに ρgAwη である。静水圧による復元力を用いる微小振動モデルでは
12ρπd3η¨=−ρg4πd2η,f=2π1d3g.
この式では周囲の水の運動に伴う付加質量・造波を含めていない。粘性を無視することだけでは付加質量までゼロにはならず、それを含む厳密な振動数には流体運動の解析が別途必要となる。
(3)
静止した水による表面力は圧力のみである。閉曲面で積分すると、水平成分は相殺され、鉛直成分は浮力となる。z の正方向は下向きなので
(Px,Pz)=(0,−ρg6πd3).
これは表面力の合力であり、球の重力は含めない。
(4)
[D]=MLT−2、[ρ]=ML−3、[U]=LT−1、[d]=L から、無次元の抗力は
ρU2d2D
で表される。投影面積 Ap=πd2/4 と動圧を用いる通常の抗力係数の規約では
CD=21ρU2ApD=πρU2d28D.
両者は定数倍の違いだけである。粘性係数を μ とすれば、一般に CD は Re=ρUd/μ に依存する。