九州大学 工学府 機械系専攻 2014年度 熱工学 問4
Author
祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)
Description
120∘C の燃焼ガスによって、飽和温度 20∘C の湿り蒸気を 40∘C の過熱蒸気まで加熱する向流式熱交換器がある。燃焼ガスの出口温度は 40∘C である。湿り蒸気が乾き飽和蒸気になる位置は熱交換器の中間位置で、その位置の燃焼ガス温度は 100∘C である。燃焼ガスと過熱蒸気の定圧比熱はそれぞれ一定とする。(30点)

(1) 燃焼ガスと蒸気の流れ方向に沿う温度分布の概略を、流れ方向を示す矢印を付けて図中に示せ。湿り蒸気区間と過熱蒸気区間の温度差・温度変化の違いが分かるようにせよ。図には 20∘C と 120∘C の線がある。
(2) 過熱蒸気区間の燃焼ガスと蒸気の熱容量流量(質量流量と定圧比熱の積)の比率を求めよ。
(3) 湿り蒸気区間の熱通過率は、過熱蒸気区間の何倍か。
题目描述
逆流换热器用 120∘C 的燃气将饱和温度为 20∘C 的湿蒸汽加热成 40∘C 的过热蒸汽,燃气出口为 40∘C。蒸汽在换热器中点刚好完全汽化,此处燃气为 100∘C。画温度分布并标出流向,求过热区两流体热容量流量之比,以及湿蒸汽区与过热区的总传热系数之比。
Kai
燃焼ガス入口を x=0、出口を x=L とする。蒸気は逆向きに流れる。以下では、単位長さ当たりの伝熱面積が一様で、各区間の熱通過率が一定という通常の一次元モデルを用いる。中間位置で区切られた両区間の伝熱面積は等しい。
(1) 温度分布
燃焼ガスは x の増加とともに 120→100→40∘C と冷却される。蒸気は x=L から L/2 まで 20∘C のまま蒸発し、その後 x=0 に向かって 40∘C まで加熱される。
過熱蒸気区間 0≤x≤L/2 では両端の温度差がともに 80K で、(2)に示すように熱容量流量も等しい。したがって両温度線は平行な直線となる。湿り蒸気区間では蒸気温度が一定で、燃焼ガスとの温度差は 80K から 20K に減少するため、燃焼ガスの温度勾配の絶対値も出口に向かって小さくなる。

(2) 熱容量流量の比
燃焼ガスと過熱蒸気の熱容量流量を Cg,Cs とする。過熱蒸気区間の熱収支より
Cg(120−100)=Cs(40−20).
従って
Cg:Cs=1:1.
(3) 熱通過率の比
過熱蒸気区間と湿り蒸気区間をそれぞれ添字 s,w で表す。交換熱量は
Q˙s=20Cg,Q˙w=60Cg.
過熱蒸気区間の温度差は一定なので、対数平均温度差は
ΔTlm,s=80K.
湿り蒸気区間では
ΔTlm,w=ln[(100−20)/(40−20)](100−20)−(40−20)=ln460K.
Q˙=UAΔTlm、As=Aw を用いて
UsUw=Q˙sQ˙wΔTlm,wΔTlm,s=36080ln4=8ln2≃5.55.
このモデルで図を式にすると、ξ=x/L に対して
Tg(ξ)={120−40ξ,20+8041−2ξ,0≤ξ≤21,21≤ξ≤1,Ts(ξ)={40−40ξ,20,0≤ξ≤21,21≤ξ≤1,
となる(温度の数値は ∘C)。中間位置では蒸気の相変化状態と熱通過率が変わるため、燃焼ガスの温度勾配は不連続になる。