九州大学 工学府 機械系専攻 2014年度 熱工学 問2
Author
祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)
Description
圧力 p1 の湿り蒸気(状態1)を2段階で加熱し、圧力 p2>p1 の乾き飽和蒸気(状態2)にする。図の p–v 線図に示す2経路を考える。一方は状態1から等積加熱で圧力 p2 の飽和液(状態a)にした後、等圧加熱で状態2にする経路である。他方は状態1から等圧加熱で状態bにした後、等積加熱で状態2にする経路である。圧力 p1,p2 における飽和液・飽和蒸気の比体積と比エンタルピーを、それぞれ v1′,v1′′,h1′,h1′′ および v2′,v2′′,h2′,h2′′ とする。(20点)

(1) 状態1、bの乾き度 x1,xb を求めよ。
(2) 状態1からb、および状態bから2に必要な単位質量当たりの加熱量 q1b,qb2 を求めよ。
(3) aを通る経路とbを通る経路では、単位質量当たりの加熱量はどちらがどれだけ大きいか。
题目描述
将压力 p1 的湿蒸汽加热至压力 p2>p1 的干饱和蒸汽。路径a先等容达到压力 p2 的饱和液体,再等压汽化;路径b先等压加热,再等容升压。利用给定的两压力下饱和液体、饱和蒸汽的比容和比焓,求初态与b点干度、路径b两阶段吸热,以及两条路径总吸热量之差。
Kai
以下、気体が外部にする仕事を正、吸収する熱量を正とする。飽和液の値を ′、乾き飽和蒸気の値を ′′ で表す。
(1) 乾き度
圧力 p1 の湿り蒸気について
v=(1−x)v1′+xv1′′.
等積過程の関係から、状態1の比体積は v2′、状態bの比体積は v2′′。よって
x1=v1′′−v1′v2′−v1′,xb=v1′′−v1′v2′′−v1′.
(2) 各過程の加熱量
状態1、bの比エンタルピーをそれぞれ h(1),hb と書くと
h(1)=h1′+x1(h1′′−h1′),hb=h1′+xb(h1′′−h1′).
1→b は等圧過程なので
q1b=hb−h(1)=(xb−x1)(h1′′−h1′)=v1′′−v1′v2′′−v2′(h1′′−h1′).
b→2 は等積過程で境界仕事が零である。u=h−pv より
qb2=u2−ub=(h2′′−p2v2′′)−(hb−p1v2′′).
したがって
qb2=h2′′−h1′−v1′′−v1′v2′′−v1′(h1′′−h1′)−(p2−p1)v2′′.
ここで hb=(1−xb)h1′+xbh1′′ を差し引くため、h1′′ の項の符号も負になる。
(3) 全加熱量の差
両経路は始点と終点が同じなので、内部エネルギー変化も同じである。第一法則 q=Δu+w より、加熱量の差は境界仕事の差に等しい。
wa=p2(v2′′−v2′),wb=p1(v2′′−v2′).
よって
qa−qb=(p2−p1)(v2′′−v2′)>0.
aを通る経路のほうが、p–v 線図上の長方形の面積だけ多くの熱を必要とする。