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九州大学 工学府 機械系専攻 2014年度 熱工学 問1

Author​

祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)

Description​

図のように、断面積 SS のシリンダを鉛直に立て、質量がともに mm のピストン1、2で内部を領域1、2に分割する。各領域には単位質量の同じ理想気体(気体定数 RR、比熱比 κ\kappa)を封入する。ピストンは摩擦なく動き、固定することもできる。領域1にはヒータがある。シリンダ壁とピストンは断熱だが、ピストン2には熱を通す仕切り材があり、断熱カバーを外したときのみ両領域間で熱を交換できる。気体・断熱カバー・仕切り材の重さと、ヒータ・カバーの体積は無視する。重力加速度を gg とする。(55点)

公式原図

(1) 両ピストンが自由に動き、断熱カバーが付いた状態で、大気圧 p0p_0、両領域の温度 T0T_0 のもとでつり合っている。各領域の高さを h1,h2h_1,h_2 とするとき、α=h1/h2\alpha=h_1/h_2 を p0,S,m,gp_0,S,m,g で表せ。

(2) ピストン2を固定し、ピストン1に質量 MM のおもりを載せたところ、領域1の高さが h1/2h_1/2 になった。MM を p0,S,m,g,κp_0,S,m,g,\kappa で表せ。

(3) ピストン2を固定したままおもりを下ろした後、ヒータで領域1の温度を TAT_A まで上昇させた。加熱中に領域1の気体がした仕事 WW と吸収した熱量 QQ を T0,TA,R,κT_0,T_A,R,\kappa で表せ。

(4) ピストン2を固定したまま断熱カバーを外し、十分な時間が経過した後の領域1の温度 TBT_B を T0,TA,κT_0,T_A,\kappa で表せ。

(5) 再び断熱カバーを付け、ピストン1も固定して、領域1を温度 TCT_C までさらに加熱した。ピストン2を自由にしても動かなかった。TCT_C を T0,TB,αT_0,T_B,\alpha で表せ。

题目描述​

竖直气缸由两个相同质量的活塞分为上下两区,每区装有单位质量的同种理想气体。下活塞可通过移除隔热盖使两区交换热量。依次求:初始高度比;固定下活塞后将上区压缩至一半所需砝码质量;卸载后加热上区的功和吸热;打开导热隔板后的共同温度;固定两活塞加热上区后,释放下活塞而它不动所对应的温度。具体操作顺序及符号见上文、原图。

Kai​

(2)–(3)のおもりの載せ降ろしは、準静的な断熱操作として解く。原文は操作の速さを明示していないため、以下ではこの解釈を採用する。断熱という条件だけでは、一般の不可逆操作に pVκ=const.pV^\kappa=\mathrm{const.} を適用することはできない。

(1) 初期の高さ比​

初期の圧力を p10,p20p_{10},p_{20} とする。各ピストンの力のつり合いより

p10=p0+mgS,p20=p10+mgS=p0+2mgS.p_{10}=p_0+\frac{mg}{S},\qquad p_{20}=p_{10}+\frac{mg}{S}=p_0+\frac{2mg}{S}.

単位質量の気体なので p10Sh1=p20Sh2=RT0p_{10}Sh_1=p_{20}Sh_2=RT_0。したがって

α=h1h2=p20p10=p0S+2mgp0S+mg.\boxed{\alpha=\frac{h_1}{h_2}=\frac{p_{20}}{p_{10}} =\frac{p_0S+2mg}{p_0S+mg}}.

(2) おもりの質量​

準静的断熱圧縮により、領域1の圧力は

p1′=p10(h1h1/2)κ=2κp10.p_1'=p_{10}\left(\frac{h_1}{h_1/2}\right)^\kappa =2^\kappa p_{10}.

一方、最終的な力のつり合いは p1′S=p0S+(m+M)gp_1'S=p_0S+(m+M)g であるから

M=(2κ−1)(p0Sg+m).\boxed{M=(2^\kappa-1)\left(\frac{p_0S}{g}+m\right)}.

(3) 加熱中の仕事と熱量​

準静的におもりを下ろすと、領域1は同じ断熱曲線を戻り、初期温度 T0T_0 に復する。その後の加熱は圧力 p10p_{10} 一定で行われる。

W=p10(V1A−V10)=R(TA−T0).W=p_{10}(V_{1A}-V_{10})=R(T_A-T_0).

cv=R/(κ−1)c_v=R/(\kappa-1)、cp=κR/(κ−1)c_p=\kappa R/(\kappa-1) を用いると

W=R(TA−T0),Q=ΔU+W=κRκ−1(TA−T0).\boxed{W=R(T_A-T_0),\qquad Q=\Delta U+W=\frac{\kappa R}{\kappa-1}(T_A-T_0)}.

(4) 断熱カバーを外した後の温度​

領域1はピストン1が動くため等圧、領域2は両境界が固定されているため等積で変化する。両領域の交換熱量の和が零なので

cp(TB−TA)+cv(TB−T0)=0.c_p(T_B-T_A)+c_v(T_B-T_0)=0.

よって

TB=κTA+T0κ+1.\boxed{T_B=\frac{\kappa T_A+T_0}{\kappa+1}}.

この間の領域1の境界仕事を含めるため、両側の熱容量をともに cvc_v として平均してはならない。

(5) ピストン2が動かない条件​

(4)の終了時の体積は

V1B=RTBp10,V2B=RT0p20.V_{1B}=\frac{RT_B}{p_{10}},\qquad V_{2B}=\frac{RT_0}{p_{20}}.

カバーを戻して両ピストンを固定すると、領域1だけが等積加熱される。したがって、解放直前の圧力は

p1C=p10TCTB,p2C=p20TBT0.p_{1C}=p_{10}\frac{T_C}{T_B},\qquad p_{2C}=p_{20}\frac{T_B}{T_0}.

ピストン2が動かない条件 p2C−p1C=mg/S=p20−p10p_{2C}-p_{1C}=mg/S=p_{20}-p_{10} を代入し、α=p20/p10\alpha=p_{20}/p_{10} を使うと

αTBT0−TCTB=α−1.\alpha\frac{T_B}{T_0}-\frac{T_C}{T_B}=\alpha-1.

ゆえに

TC=αTB2T0+(1−α)TB.\boxed{T_C=\alpha\frac{T_B^2}{T_0}+(1-\alpha)T_B}.