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九州大学 工学府 機械系専攻 2014年度 流体工学 問2

Author​

祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)

Description​

図aのように水面差 HH の二つの十分大きな水槽が、全長 L1L_1 の円管でつながっている。管路には二つの曲がり部があり、入口すぐに圧力上昇 Δp\Delta p のポンプが置かれ、下側から上側へ水をくみ上げる。内径は DD、入口損失係数は ζin\zeta_{\rm in}、各曲がり部の損失係数は ζe\zeta_e、管摩擦係数は λ\lambda である。

重力加速度を gg、水の密度を ρ\rho とする。D≪L1D\ll L_1、水位は一定で、ポンプの圧力上昇は流量によらず一定とする。(50点)

  1. 管内の体積流量 Q1Q_1 を求めよ。
  2. 図bのように上槽との接続を変え、管の一部を上槽の水面より hh 高く、出口を上槽の水中に置く。全長は L2≫DL_2\gg D、曲がり部は三つ、最後の曲がり部から出口までの長さは ll で、各損失係数は前問と同じである。管内圧力が飽和蒸気圧を下回ることによる水柱分離を防ぐため、Δp\Delta p が満たす条件を求めよ。大気圧を pap_a、飽和蒸気圧を ps<pap_s<p_a とする。

原題の図(九州大学 2014年度 流体工学 問2)

题目描述​

水面高差为 HH 的两大水槽以长 L1L_1、直径 DD 的管连接,管路含两个弯头,入口紧后设恒定压升 Δp\Delta p 的泵。入口、各弯头损失系数为 ζin,ζe\zeta_{\rm in},\zeta_e,摩擦系数为 λ\lambda,求流量。再改成跨越上槽水面高度 hh 的倒U管,管总长 L2L_2、三个弯头,最后弯头至淹没出口长 ll;求管内不低于饱和蒸气压、避免水柱分离所需的泵压升条件。

Kai​

(1)​

A=πD2/4A=\pi D^2/4 とする。自由表面間のエネルギー式には大水槽への出口損失係数1も含めるので

Δpρg−H=(1+ζin+2ζe+λL1D)(Q1/A)22g.\frac{\Delta p}{\rho g}-H =\left(1+\zeta_{\rm in}+2\zeta_e+\frac{\lambda L_1}{D}\right) \frac{(Q_1/A)^2}{2g}.

したがって、くみ上げが生じる Δp>ρgH\Delta p>\rho gH のもとで

Q1=A2(Δp/ρ−gH)1+ζin+2ζe+λL1/D.\boxed{Q_1=A\sqrt{\frac{2(\Delta p/\rho-gH)} {1+\zeta_{\rm in}+2\zeta_e+\lambda L_1/D}}}.

(2)​

図bについて

K=1+ζin+3ζe+λL2D,v2=2(Δp−ρgH)ρK.K=1+\zeta_{\rm in}+3\zeta_e+\frac{\lambda L_2}{D},\qquad v^2=\frac{2(\Delta p-\rho gH)}{\rho K}.

最後の曲がり部を通過した直後の頂部断面をCとする。Cから上槽自由表面までのエネルギー式では、残る長さ ll の摩擦と出口損失を計上する。

pC−paρg+h+v22g=(1+λlD)v22g.\frac{p_C-p_a}{\rho g}+h+\frac{v^2}{2g} =\left(1+\frac{\lambda l}{D}\right)\frac{v^2}{2g}.

よって

pC=pa−ρgh+λlDρv22=pa−ρgh+λlDK(Δp−ρgH).p_C=p_a-\rho gh+\frac{\lambda l}{D}\frac{\rho v^2}{2} =p_a-\rho gh+\frac{\lambda l}{DK}(\Delta p-\rho gH).

頂部の曲がり部の直前を採ると、その後に起こる ζeρv2/2\zeta_e\rho v^2/2 の圧力低下を見落とす。Cの圧力と出口の圧力を比較すれば、出口は上槽の水中にあるため pap_a より高く、下降直管内の圧力は両端を結ぶ一次分布である。したがって、この高所管段での水柱分離を防ぐ条件は pC≥psp_C\ge p_s、すなわち λl>0\lambda l>0 なら

Δp≥ρgH+DKλl(ps−pa+ρgh),Δp>ρgH.\boxed{\Delta p\ge\rho gH+ \frac{DK}{\lambda l}\bigl(p_s-p_a+\rho gh\bigr), \qquad \Delta p>\rho gH}.

ps−pa+ρgh≤0p_s-p_a+\rho gh\le0 のときは、くみ上げ条件だけで頂部条件も満たす。λl=0\lambda l=0 の極限では頂部圧力は pa−ρghp_a-\rho gh となり、条件は h≤(pa−ps)/(ρg)h\le(p_a-p_s)/(\rho g) である。

厳密に管内全域で圧力を確認するには、ポンプ直前の吸込み側も調べる必要がある。下槽水面から吸込み管軸までの深さを dsd_s とすれば、入口すぐのポンプ直前では

psuction=pa+ρgds−(1+ζin)Δp−ρgHK≥ps.p_{\rm suction}=p_a+\rho gd_s -(1+\zeta_{\rm in})\frac{\Delta p-\rho gH}{K}\ge p_s.

題図には dsd_s の数値・寸法が与えられていないため、この吸込み側の上限条件を既知量だけの一意な数式にはできない。上の枠内は、寸法が与えられた高所管段に対する条件である。