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九州大学 工学府 機械系専攻 2012年8月実施 熱工学 問1

Author​

祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)

Description​

図のようにシリンダとピストンで囲まれたA室に比熱比 κ\kappa の理想気体が密閉されている。ピストンの断面積は SS であり,シリンダとピストンの間に摩擦,気体の漏れは無い。ピストンはバネ定数 kk のバネによりA室と反対側の壁につながれており,A室の反対側は大気開放されている。シリンダ,ピストンともに断熱であり,A室内にはヒーターが設置されている。ピストンの左端の位置を座標 xx で表し,図のようにシリンダ左側壁の内側位置を原点とする。状態0において,バネは自然長であり,A室の気体の圧力,温度は p0,T0p_0,T_0 であり,x=x0x=x_0 であった。この状態からヒーターによる加熱を始めたところ,ピストンはゆっくりと動き始め,x=x1x=x_1 となったところで加熱をやめた。この状態1におけるA室の気体の圧力,温度を p1,T1p_1,T_1 とする。p0,T0,S,k,x0,x1,κp_0,T_0,S,k,x_0,x_1,\kappa を既知とし,以下の問に答えよ。ただし,A室内の変化は準静的なものであり,κ\kappa は温度に依存しないとする。(60点)

原題のシリンダ・ばね・ピストン

(1) p1,T1p_1,T_1 を求めよ。

(2) 状態0から状態1の間にA室内に与えた熱量 Q01Q_{01} を求めよ。

(3) 状態1からシリンダの左側の壁に小さな穴を開けたところ,穴から気体がゆっくりと漏れ,ピストンが動き始めた。やがてピストンが停止した状態を状態2とする。状態2においてA室内に残った気体の質量割合を求めよ。

(4) 状態2から穴を塞ぎ,再び x=x1x=x_1 となるまでヒーターにより緩やかに加熱して状態3とした。この間にA室内に与えた熱量 Q23Q_{23} を求めよ。

题目描述​

如图,气缸与活塞围成的A室中密封着比热比为 κ\kappa 的理想气体。活塞截面积为 SS,活塞与气缸之间没有摩擦,也没有气体泄漏。活塞通过弹簧常数为 kk 的弹簧连接在A室对侧的壁面上,A室对侧与大气相通。气缸和活塞均绝热,A室内装有加热器。以 xx 表示活塞左端的位置,原点取在图示气缸左壁的内侧。状态0时,弹簧处于自然长度,A室气体的压力、温度分别为 p0,T0p_0,T_0,且 x=x0x=x_0。从该状态开始用加热器加热,活塞缓慢移动,在 x=x1x=x_1 时停止加热。将此状态1的气体压力、温度记为 p1,T1p_1,T_1。已知 p0,T0,S,k,x0,x1,κp_0,T_0,S,k,x_0,x_1,\kappa,回答下列问题。A室内的变化为准静态变化,κ\kappa 不随温度改变。(60分)

(1) 求 p1,T1p_1,T_1。

(2) 求从状态0到状态1向A室内提供的热量 Q01Q_{01}。

(3) 从状态1开始,在气缸左壁开一个小孔,气体从孔中缓慢泄漏,活塞开始移动。将活塞最终停止时记为状态2。求状态2时A室中剩余气体的质量占原气体质量的比例。

(4) 在状态2堵住小孔,再次用加热器缓慢加热至 x=x1x=x_1,达到状态3。求此过程中向A室内提供的热量 Q23Q_{23}。

Kai​

Δx=x1−x0>0\Delta x=x_1-x_0>0、初始気体質量を m0m_0、比気体定数を RR とする。状態0でばね力が零なので大気圧は p0p_0 である。準静的な力の釣り合いより、全過程の圧力と体積は

p(x)=p0+kS(x−x0),V=Sx.p(x)=p_0+\frac{k}{S}(x-x_0),\qquad V=Sx.

(1)​

p1=p0+kΔxS.\boxed{p_1=p_0+\frac{k\Delta x}{S}}.

状態0から1では質量が一定で、m0RT0=p0Sx0m_0RT_0=p_0Sx_0。したがって

T1=T0p1x1p0x0.\boxed{T_1=T_0\frac{p_1x_1}{p_0x_0}}.

(2)​

気体がする境界仕事は

W01=∫x0x1p(x)S dx=p0SΔx+k2(Δx)2.\begin{gathered} W_{01}=\int_{x_0}^{x_1}p(x)S\,dx\\ =p_0S\Delta x+\frac{k}{2}(\Delta x)^2. \end{gathered}

比熱一定の理想気体では U=pV/(κ−1)U=pV/(\kappa-1) なので

Q01=p1Sx1−p0Sx0κ−1+p0SΔx+k2(Δx)2.\boxed{Q_{01}=\frac{p_1Sx_1-p_0Sx_0}{\kappa-1} +p_0S\Delta x+\frac{k}{2}(\Delta x)^2}.

既知量だけで書けば

Q01=κp0Sκ−1Δx+kx1κ−1Δx+k2(Δx)2.\boxed{Q_{01}=\frac{\kappa p_0S}{\kappa-1}\Delta x +\frac{kx_1}{\kappa-1}\Delta x+\frac{k}{2}(\Delta x)^2}.

(3)​

流出が止まると p2=p0p_2=p_0 であり、力の釣り合いから x2=x0x_2=x_0。漏出中は質量 mm が減少する開放系で、ヒータ停止・断熱である。流出気体が持ち去るエンタルピーを含めると、dm<0dm<0 として

d(mcvT)=−p dV+cpT dm.d(mc_vT)=-p\,dV+c_pT\,dm.

これを展開して pV=mRTpV=mRT を用いると

mcv dT=−p dV+RT dm,dpp+κdVV=κdmm.\begin{gathered} mc_v\,dT=-p\,dV+RT\,dm,\\ \frac{dp}{p}+\kappa\frac{dV}{V}=\kappa\frac{dm}{m}. \end{gathered}

積分により m/m0=(p/p1)1/κ(V/V1)m/m_0=(p/p_1)^{1/\kappa}(V/V_1)。よって求める残留質量割合は

m2m0=x0x1(p0p1)1/κ=x0x1(p0p0+kΔx/S)1/κ.\boxed{\begin{gathered} \frac{m_2}{m_0}=\frac{x_0}{x_1} \left(\frac{p_0}{p_1}\right)^{1/\kappa}\\ =\frac{x_0}{x_1}\left(\frac{p_0}{p_0+k\Delta x/S}\right)^{1/\kappa} \end{gathered}}.

また、T2/T1=(p0/p1)(κ−1)/κT_2/T_1=(p_0/p_1)^{(\kappa-1)/\kappa} であり、漏出を等温過程と置くことはできない。

(4)​

状態2では (p,V)=(p0,Sx0)(p,V)=(p_0,Sx_0)、状態3では (p,V)=(p1,Sx1)(p,V)=(p_1,Sx_1)。質量は状態0・1と異なるが、内部エネルギー U=pV/(κ−1)U=pV/(\kappa-1) の両端値はそれぞれ等しい。また圧力–体積の経路も同じなので W23=W01W_{23}=W_{01}。従って

Q23=Q01=κp0Sκ−1Δx+kx1κ−1Δx+k2(Δx)2.\boxed{\begin{gathered} Q_{23}=Q_{01}\\ =\frac{\kappa p_0S}{\kappa-1}\Delta x +\frac{kx_1}{\kappa-1}\Delta x+\frac{k}{2}(\Delta x)^2 \end{gathered}}.