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九州大学 工学府 機械系専攻 2012年度 熱工学 問1

Author​

祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)

Description​

理論オットーサイクルの pp–vv 線図を下図に示す。作動ガスは温度によらず比熱一定の理想気体、比熱比を κ\kappa とする。状態1、2における圧力を p1,p2p_1,p_2、比容積を v1,v2v_1,v_2 とする。(70点)

公式原図

  1. 可逆断熱圧縮 1→21\to2 における単位質量あたりの仕事 l12l_{12} を、p1,v1,v2,κp_1,v_1,v_2,\kappa のみで表せ。(10点)
  2. 等積加熱 2→32\to3 の単位質量あたりの加熱量が qq のとき、p3p_3 を p1,v1,v2,κ,qp_1,v_1,v_2,\kappa,q で表せ。(10点)
  3. 断熱膨張 3→43\to4 の単位質量あたりの仕事 l34l_{34} を p1,v1,v2,κ,qp_1,v_1,v_2,\kappa,q で表せ。また、サイクルの単位質量あたりの正味仕事と熱効率 η\eta を求めよ。(25点)
  4. 温度を TT、単位質量あたりのエントロピーを ss として、このサイクルの TT–ss 線図を描け。(10点)
  5. 状態3から圧力が p1p_1 に等しくなるまで断熱膨張し、その後、等圧過程で状態1に戻るように変更すると、熱効率は元のサイクルと比較してどうなるか。理由も説明せよ。(15点)

题目描述​

对理想 Otto 循环计算压缩功、加热后压力、膨胀功、净功和效率,画 TT–ss 图,并比较扩大膨胀至初压后定压回程的效率。功取气体对外做功为正。

Kai​

気体が外部にする仕事を正とする。圧縮比を ε=v1/v2>1\varepsilon=v_1/v_2>1 とおく。

(1)​

可逆断熱関係 pvκ=p1v1κpv^\kappa=p_1v_1^\kappa より

l12=∫v1v2p dv=p1v1κ−1[1−(v1v2)κ−1]<0.\boxed{l_{12}=\int_{v_1}^{v_2}p\,dv =\frac{p_1v_1}{\kappa-1}\left[1-\left(\frac{v_1}{v_2}\right)^{\kappa-1}\right]<0}.

(2)​

等積過程で q=cv(T3−T2)=(p3−p2)v2/(κ−1)q=c_v(T_3-T_2)=(p_3-p_2)v_2/(\kappa-1)。したがって

p3=p1(v1v2)κ+(κ−1)qv2.\boxed{p_3=p_1\left(\frac{v_1}{v_2}\right)^\kappa+\frac{(\kappa-1)q}{v_2}}.

(3)​

v4=v1v_4=v_1、p4=p3(v2/v1)κp_4=p_3(v_2/v_1)^\kappa より

l34=p3v2−p4v1κ−1=p1v1κ−1[(v1v2)κ−1−1]+q[1−(v2v1)κ−1].\begin{aligned} l_{34}&=\frac{p_3v_2-p_4v_1}{\kappa-1}\\ &=\boxed{\frac{p_1v_1}{\kappa-1} \left[\left(\frac{v_1}{v_2}\right)^{\kappa-1}-1\right] +q\left[1-\left(\frac{v_2}{v_1}\right)^{\kappa-1}\right]}. \end{aligned}

等積過程の仕事は零なので

lnet=q[1−(v2v1)κ−1],η=1−(v2v1)κ−1.\boxed{l_{\mathrm{net}}=q\left[1-\left(\frac{v_2}{v_1}\right)^{\kappa-1}\right],\qquad \eta=1-\left(\frac{v_2}{v_1}\right)^{\kappa-1}}.

(4)​

断熱過程では s2=s1s_2=s_1、s4=s3s_4=s_3 である。等積過程では ds=cvdT/Tds=c_vdT/T より T∝es/cvT\propto e^{s/c_v}。したがって 1→21\to2 と 3→43\to4 は縦線、2→32\to3 と 4→14\to1 は図の曲線となる。

OttoサイクルのT–s線図と膨張延長

(5)​

変更後の膨張終点を 4′4' とする。q>0q>0 なので p4>p1p_4>p_1、従って v4′>v1v_{4'}>v_1。加熱過程 2→32\to3 は同じで、投入熱量は qq のままである。一方、右図の着色面積だけ正味仕事が増える。

Δl=∫v1v4′{p3(v2/v)κ−p1} dv>0.\Delta l=\int_{v_1}^{v_{4'}}\{p_3(v_2/v)^\kappa-p_1\}\,dv>0.

したがって ηnew=η+Δl/q>η\boxed{\eta_{\mathrm{new}}=\eta+\Delta l/q>\eta}。追加の膨張で得る仕事が、それに伴う等圧圧縮の仕事を上回るためである。