九州大学 工学府 土木工学専攻 2021年8月実施 数学 (ALL)
Author
Miyake, 祭音Myyura
Description
試験問題は【問題1】から【問題6】の計6問です。すべての問題を解答してください。
【問題1】(15点)
関数 y=xlogx の概形を、解答用紙に与えられた範囲内で示せ。この際、以下の2点に注意して作図すること。
- 図中の範囲内に極値あるいは変曲点があるかを調べた上で、存在する場合にはその座標の値を図中と解答欄に示せ。ない場合には「なし」と示すこと。
- x 軸との交点は必ず求めること。また、この点での接線を、破線の直線で示し、この傾きの値を図中と解答欄に示せ。

【問題2】(15点)
双曲面 z=f(x,y)=xy が円柱面 x2+y2=4 により切り取られる部分の表面積 S を、以下の手順により求めよ。
(1) 求めるべき図形は原点に対して対称であることを使えば、x≥0,y≥0 の部分の表面積の4倍として評価できる。この部分領域を D={(x,y)≤4, x≥0, y≥0} として与えることにし、求めるべき表面積 S を与える式を2重積分の形として x,y を使って表せ(答えは S=○○ の形で解答すること)。このとき、2重積分の領域は部分領域 D を使って与えること。
(2) (1) で与えた式を領域積分し、表面積 S の値を求めよ。((1) の結果を使わずに、そのまま求めても良い。)
【問題3】(24点)
1階の常微分方程式①を考える。以下の (1)~(3) の問いに答えよ。
X(x,y)dx+Y(x,y)dy=0.(①)
(1) 式①が ∂X/∂y=∂Y/∂x を満たすとき、完全微分方程式(または完全微分形)という。完全微分方程式②の一般解を求めよ。
(y−x3)dx+(x−siny)dy=0.(②)
(2) 式①が完全微分方程式でない場合、式③のように両辺に x,y の関数 P(x,y)=0 を乗じると完全微分方程式になることがある。このとき、P(x,y) を積分因子(または積分因数)という。もし、積分因子が式④に示すように y のみの関数 Q(y) であるとき、Q(y) は、X,Y,x,y を用いてどのように表されるか、示せ。
なお、例えば、X(x,y) の y による偏微分は、∂X/∂y のように表してよい。
P(x,y)X(x,y)dx+P(x,y)Y(x,y)dy=0.(③)
Q(y)X(x,y)dx+Q(y)Y(x,y)dy=0.(④)
(3) 微分方程式⑤は、y のみの関数を積分因子として持つことがあらかじめ分かっている。(2) の結果を用いて、式⑤の一般解を求めよ。
(xy2−y3)dx+(1−xy2)dy=0.(⑤)
【問題4】(30点)
以下の (1)~(3) の問いに答えよ。
(1) 次の行列 A について、n 乗 An を求めよ。n は2以上の整数とする。
A=0000100001000010.
(2) 次の行列 B について、n 乗 Bn を求めよ。n は2以上の整数、b=0 とする。
B=b0001b0001b0001b.
(3) 次の行列 C を対角化せよ。
C=(135−30−12).
【問題5】(8点)
確率密度が以下の f(x) で与えられる連続分布について、平均と分散を求めよ。
f(x)={2(1−x)0(0≤x≤1),(x<0, x>1).
【問題6】(8点)
A工場で製造された鉄筋から無作為に9本を選び、引張強度を測定したところ、標本平均 Xˉ は 500N/mm2 であった。A工場で製造される鉄筋の引張強度は正規分布に従い、引張強度の母標準偏差 σ が 75N/mm2 であることが分かっているとき、A工場で製造される鉄筋の引張強度の母平均 μ の95%信頼区間を求めよ。解答にあたり、下の附表を参照してよい。

附表:陰影部の面積の和が α となる z の値
| α | z |
|---|
| 0.01 | 2.576 |
| 0.02 | 2.326 |
| 0.05 | 1.960 |
| 0.10 | 1.645 |
| 0.20 | 1.282 |
题目描述
试卷共6题,全部作答。
问题1(15分) 在答题纸给出的范围内画出 y=xlogx 的概形,注意以下两点。
- 判断图中范围内是否有极值点或拐点,若存在,在图中及答题栏标明坐标;不存在时写“无”。
- 必须求出与 x 轴的交点,用虚线画出该点处的切线,并在图中及答题栏标明斜率。
作图范围见原图,两轴均为 −0.5 到 2.5。
问题2(15分) 按以下步骤,求双曲面 z=f(x,y)=xy 被圆柱面 x2+y2=4 截取部分的表面积 S。
(1) 利用图形关于原点的对称性,可将面积算作 x≥0,y≥0 部分的4倍。原文将这部分区域记为 D={(x,y)≤4, x≥0, y≥0}。用 x,y 将表面积 S 表示为二重积分,答案写成 S=○○ 的形式,积分区域使用 D 表示。
(2) 计算 (1) 中的区域积分,求 S 的值。也可以不使用 (1) 的结果直接求解。
问题3(24分) 考虑一阶常微分方程①,回答 (1)~(3)。
X(x,y)dx+Y(x,y)dy=0.
(1) 当式①满足 ∂X/∂y=∂Y/∂x 时,称为恰当微分方程(全微分形式)。求式②的通解:
(y−x3)dx+(x−siny)dy=0.
(2) 若式①不是恰当方程,有时像式③那样在两边乘以 x,y 的非零函数 P(x,y) 后可变为恰当方程,称 P(x,y) 为积分因子。若积分因子像式④那样只依赖 y,记为 Q(y),请用 X,Y,x,y 表示 Q(y)。
例如,X(x,y) 对 y 的偏导数可以写作 ∂X/∂y。
式③、④分别为
P(x,y)X(x,y)dx+P(x,y)Y(x,y)dy=0,
Q(y)X(x,y)dx+Q(y)Y(x,y)dy=0.
(3) 已知微分方程⑤具有只依赖 y 的积分因子,利用 (2) 的结果求其通解:
(xy2−y3)dx+(1−xy2)dy=0.
问题4(30分) 回答 (1)~(3)。
(1) 对以下矩阵 A 求 An,其中 n 为不小于2的整数。
A=0000100001000010.
(2) 对以下矩阵 B 求 Bn,其中 n 为不小于2的整数,b=0。
B=b0001b0001b0001b.
(3) 对角化矩阵
C=(135−30−12).
问题5(8分) 求概率密度为下式的连续分布的均值和方差。
f(x)={2(1−x)0(0≤x≤1),(x<0, x>1).
问题6(8分) 从A工厂生产的钢筋中随机抽取9根,测得抗拉强度样本均值 Xˉ=500N/mm2。已知该厂钢筋抗拉强度服从正态分布,总体标准差 σ=75N/mm2,求总体均值 μ 的95%置信区间。可以参考上方附图及附表;表中 z 对应两侧阴影面积之和为 α。
Kai
【問題 1】
定義域は x>0 であり、
y′=logx+1,y′′=x1>0.
したがって、0<x<e−1 で減少、x>e−1 で増加し、極小点は (e−1,−e−1)、極大点と変曲点はない。x 軸との交点は (1,0)、そこでの接線の傾きは 1 で、接線は y=x−1 となる。また limx→0+xlogx=0 だが、原点はグラフに含まれない。

【問題 2】
原文の領域の表記 D={(x,y)≤4, x≥0, y≥0} は、円柱面の条件から D={(x,y):x2+y2≤4, x≥0, y≥0} と解釈する。
(1)
曲面 z=f(x,y) 上の点
P=(x,y,f(x,y)), Q=(x+Δx,y,f(x+Δx,y)), R=(x,y+Δy,f(x,y+Δy))
を考えると、 Δx,Δy の1次までで
PQPR≃(Δx,0,∂x∂fΔx)=(1,0,∂x∂f)Δx≃(0,Δy,∂y∂fΔy)=(0,1,∂y∂f)Δy
であり、これらのベクトル積とその大きさは
PQ×PRPQ×PR=(−∂x∂f,−∂y∂f,1)ΔxΔy=∣ΔxΔy∣(∂x∂f)2+(∂y∂f)2+1=∣ΔxΔy∣x2+y2+1
である。
よって、
S=4∬Ddxdyx2+y2+1
がわかる。
(2)
x=rcosθ, y=rsinθ によって2次元極座標 (r,θ) を導入すると、
dxdy=rdrdθ であり、次のように計算できる:
S=4∫02drrr2+1∫0π/2dθ=32π[(r2+1)3/2]02=32(55−1)π
【問題 3】
(1)
∂x∂f∂y∂f=y−x3=x−siny(a)(b)
を満たす関数 f(x,y) を求める。
式 (a) より、
f(x,y)=xy−41x4+g(y)(c)
なる関数 g(y) が存在することがわかる。
(c) を (b) に代入して整理すると、
dydg∴ g(y)∴ f(x,y)=−siny=cosy+C ( C は任意定数 )=xy−41x4+cosy+C ( C は任意定数 )
を得る。
よって、求める一般解は
xy−41x4+cosy+C=0 ( C は任意定数 )
である。
(2)
式④が完全微分方程式であるための条件は、
∂y∂Q(y)X(x,y)dydQX+Q∂y∂XQ1dydQ=∂x∂Q(y)Y(x,y)=Q∂x∂Y=X1(∂x∂Y−∂y∂X)
なので、
Q(y)=exp(∫dyX(x,y)1(∂x∂Y−∂y∂X))
を得る。ただし右辺の被積分関数が y のみの関数となることが必要である。
(3)
(2) の X(x,y),Y(x,y) は今の場合、
X(x,y)=xy2−y3, Y(x,y)=1−xy2
であるから、
X(x,y)1(∂x∂Y−∂y∂X)=xy2−y3−y2−(2xy−3y2)=−y2
であり、積分因子として
Q(y)=y21
を考えればよい。ただし y=0 とする。
このとき与えられた微分方程式は、
(x−y)dx+(y21−x)dy=0
となり、 (1) と同じ方法を使って、一般解
21x2−xy−y1+C=0 ( C は任意定数 )
を得る。なお、積分因子を掛ける前の方程式には特異解 y=0 もある。
【問題 4】
(1)
A2A3An=0000000010000100=0000000000001000=0000000000000000 (n=4,5,6,⋯)
(2)
4次の単位行列を E とすると、
B=bE+A
であり、まず、
B2=b2E+2bA+A2=b20002bb20012bb20012bb2
がわかる。
また、
B3B4=b3E+3b2A+3bA2+A3=b30003b2b3003b3b2b3013b3b2b3=b4E+4b3A+6b2A2+4bA3+A4=b4E+4b3A+6b2A2+4bA3=b40004b3b4006b24b3b404b6b24b3b4
から、 n=3,4,5,⋯ について
Bn=bnE+nbn−1A+2n(n−1)bn−2A2+6n(n−1)(n−2)bn−3A3=bn000nbn−1bn002n(n−1)bn−2nbn−1bn06n(n−1)(n−2)bn−32n(n−1)bn−2nbn−1bn
がわかる。
(3)
det(λI−C)=(λ+2)(λ−3) である。固有値 −2,3 に対する固有ベクトルとして、それぞれ (2,1)T,(3,1)T を取れる。したがって、
P=(2131),P−1=(−113−2),P−1CP=(−2003).
【問題 5】
平均は
μ=∫−∞∞xf(x)dx=2∫01(x−x2)dx=2[2x2−3x3]01=31
であり、分散は
σ2=∫−∞∞(x−μ)2f(x)dx=∫−∞∞x2f(x)dx−μ2=2∫01(x2−x3)dx−μ2=2[3x3−4x4]01−91=181
である。
【問題 6】
1.96⋅975=49
なので、求める95%信頼区間の下端は 500−49=451 N/mm2 であり、
上端は 500+49=549 N/mm2 である。
Reference