九州大学 工学府 応用化学専攻 機能物質化学系 2022年8月実施 物理化学2
Author
Miyake
Description
2.プランクの熱放射式に関する以下の問に答えよ。答えは解答欄に記入すること。(40点)
量子論誕生前の19世紀に「黒体放射の問題」に多くの研究者が取り組んでいた。「黒体放射の問題」とは一口で言えば、「ある温度に熱せられた物体はどういう色の光を出すか」ということである。物体を熱したときに出る光は、温度の低いときには赤い色をしているが、温度が上がるにつれて次第に白くなる。プランクは、観測される全波長領域において満足するエネルギー分布関数 ρ(λ,T) を見出した。プランクの分布関数は次式で表される。
ρ(λ,T)=λ5(ehc/(λkT)−1)8πhc.
ここで、λ は波長、T は温度、c は光の速度、k はボルツマン定数、h はプランク定数である。
(1) 波長が極めて短い領域で、ρ(λ,T) はどのように表されるか答えよ。
(2) 波長が十分に長い領域で、ρ(λ,T) はどのように表されるか答えよ。
(3) 温度依存性がわかるように、ρ(λ,T) を描け。

(4) ρ(λ,T) は、hc/(λkT)=5 のときに最大値をとることがわかっている。この式から、温度と最大放射波長(λmax)が反比例することがわかる。この関係式は何と呼ばれるか答えよ。
(5) 太陽の λmax は 490nm である。(4) の関係式から太陽の温度 [K] を求めよ。ただし、h=6.63×10−34Js、k=1.38×10−23JK−1、c=3.00×108ms−1 とする。
(6) この分布関数から、アインシュタインは固体のモル振動エネルギー Um を次式で表した。
Um=ehν/(kT)−13NAhν.
モル定容比熱 CV,m=(∂Um/∂T)V を導出せよ。さらに、温度が高いとき(kT≫hν)と低いとき(kT≪hν)の近似式を求めよ。ここで、ν は振動数、NA はアボガドロ定数である。
题目描述
2.回答以下有关普朗克热辐射公式的问题,将答案写在答题栏内。(40分)
在量子论诞生前的19世纪,许多研究者致力于“黑体辐射问题”。简单来说,这个问题就是“加热至某一温度的物体会发出什么颜色的光”。物体受热后发出的光在低温时呈红色,随温度升高逐渐变白。普朗克找到了能够描述全部观测波长范围的能量分布函数 ρ(λ,T),其表达式为
ρ(λ,T)=λ5(ehc/(λkT)−1)8πhc.
其中 λ 为波长、T 为温度、c 为光速、k 为玻尔兹曼常数、h 为普朗克常数。
(1) 在波长极短的区域,ρ(λ,T) 可以怎样表示?
(2) 在波长充分长的区域,ρ(λ,T) 可以怎样表示?
(3) 画出 ρ(λ,T),使其温度依赖关系清楚可见。答题栏的坐标轴见上图。
(4) 题目给定 ρ(λ,T) 在 hc/(λkT)=5 时取最大值。由此可知温度与最大辐射波长 λmax 成反比。这一关系称为什么?
(5) 太阳的 λmax=490nm,用 (4) 的关系式求太阳的温度,单位为 K。取 h=6.63×10−34Js、k=1.38×10−23JK−1、c=3.00×108ms−1。
(6) 爱因斯坦由这一分布函数将固体的摩尔振动能 Um 表示为
Um=ehν/(kT)−13NAhν.
推导定容摩尔热容 CV,m=(∂Um/∂T)V,并求高温(kT≫hν)和低温(kT≪hν)下的近似式。ν 为振动频率,NA 为阿伏伽德罗常数。
Kai
(1)
hc/(λkT)≫1 のとき
eλkThc≫1
であるから、
ρ(λ,T)≃λ58πhce−λkThc
と表せる。
(2)
hc/(λkT)≪1 のとき
eλkThc≃1+λkThc
であるから、
ρ(λ,T)≃λ58πhc⋅λkThc1=λ48πkT
と表せる。
(3)
λ→0+ と λ→∞ で ρ→0 となり、その間に最大点を持つ。温度を高くすると、任意の固定波長で ρ が増加し、ピークは短波長側へ移動する。

(4)
Wien の変位則であり、λmaxT が一定となる。設問の関係を用いると
λmaxT≃5khc.
これは短波長近似の分布を最大化した式である。プランク分布そのものでは u=hc/(λmaxkT) が
u=5(1−e−u),u>0
を満たし、u≃4.965114 となる。
(5)
T=5λmaxkhc=5.88×103 K
(6)
まず、
CV,m=(∂T∂Um)V=3NAhν(ekThν−1)2−ekThν⋅(−kT2hν)=kT23NAh2ν2(ekThν−1)2ekThν
である。
(i) kT≫hν のとき、ξ=hν/(kT)→0 とおくと
CV,m=3NAk(eξ−1)2ξ2eξ=3NAk(1−12ξ2+O(ξ4))≃3NAk=3R.
(ii) kT≪hν のとき、
ekThν−1≃ekThν
であるから、
CV,m≃kT23NAh2ν2e−kThν
と近似できる。
Reference